奥会津地方の冬は長く、深い雪に覆われ外仕事は出来ない。
囲炉裏の傍でじっくりできる物づくりの技が伝えられる。
三島町では昭和60年から行われてきた縄文時代の発掘で編み組の籠類の遺物が出土した。
平成15年に伝統工芸品に指定、ヤマブドウ、ヒロロ、マタタビ、アケビ、竹などの植物が素材である。
主に、いわきや浜通りではアケビや竹を材料にして、かごやふご、ざる等を作っている。
三島の工芸会長のIさんは6月に収穫したヤマブドウの皮を干して一枚皮で手提げ籠などを作っている。
クジリと呼ばれるキリのような道具で穴をあけ、角度を気にしながら、丁寧に編んでいく。縁巻きがポイントである。
丈夫で素朴な色合いが使うことで独特の趣が出て、先人の暮らしぶりが想像できる奥会津地方の文化でもある。16日福島民報。