今回の舞台は、私も一度見学したが福井県の大迫力断崖絶壁・東尋坊と日本有数の恐竜化石の産地の二大福井名物はなぜ生まれたのかを探る旅である。そこには情緒豊かな港町・三国からタモリさんが福井の魅力を解き明かすもの。
まず東尋坊へ。高さ25mの大池断崖絶壁を上から横から海上から、柱状節理の1本が1.5mもある太い岩が幾重にも束になっている絶景。地下のマグマがゆっくり冷え地殻変動で現れた岩が荒波で削られ現在の姿になった。
三国港の突堤に使われた資材は西洋技術で作られ重要文化財の堤で、実は東尋坊から切り出された岩だった。江戸末期の古民家が並ぶ通りに船専用のタンスは海に落ちでも沈まない頑丈で大変重いもの、県最古の鉄筋コンクリート製森田銀行から、三国港町の繁盛ぶりがうかがえる。
もうひとつの福井名物の恐竜は、勝山市の「福井県立恐竜博物館」へ、日本で学名がついた恐竜7種のうち、実に5種類の化石が見つかった「恐竜王国」であった。中には、全長10mに及ぶものもあり、沢山の発掘で調査が追いつかないほど採れる訳は1億2千万年前の福井は、中国大陸の一部が分かれて出来た所にあったからである。
タモリ・林田さんも化石の発掘に挑戦、岩を砕くとすぐに貝の化石が見え驚いていた。福井の二大名物東尋坊と恐竜が生まれた訳を納得した旅であった。