Umi kakasi

自分が感じたことを思うままに表現してみたい。

怪物二人・松山と勝

2014-05-11 08:54:48 | ちょっと、つぶやく 300
見せた 2日目「勝みなみ」の実力
ワールドレディスサロンパスカップ
茨城県茨城GC西コース
本線進出ダメかと思わせた予選2日目は驚異の7アンダーの「65」

 勝みなみ:
初日は、10オーバーも叩き115位と、大きく出遅れ“主役のひとり”からは脱落したと
思れながら、予選通過は無理だろうと周囲のみならず、勝本人も同じ気持ちで臨んだ

2日目
  
アマチュアで15歳の勝みなみが、茨城GCのトーナメントレコードに並ぶ、ビッグ
スコアを叩きだした。
10バーディ、3ボギー通算7アンダーの「65」は、さすがツアー史上最年少優勝
記録を打ち立てた実力を、国内メジャーの大舞台で存分に見せつけた。
若い勝はただ、貴重なトッププロとのラウンドの機会を、無駄にだけはしたくない。
宮里藍と森田理香子と一緒に勉強しながら、楽しく回われて、本当に良い経験を
させてもらったと言うようにそんな謙虚な姿勢は猛チャージに直結したようだ。
荒れた前日の午後とは打って変わって、穏やかな午前中のラウンドで、出だし
1番から3メートル、2番で9メートルを沈めて連続バーディ発進。
「82」も叩いた初日の夕方、練習場でパターの練習中に「打った後に顔が上がる
のが早い」と気づき復調したのか思うようにカップへボール入れている。
これを見て、宮里藍は「ある意味で吹っ切れて、気持ちの整理が付いたのかな」
と思ったと言う。
前半を「35」で折り返した直後の、後半、10,11番2連続バーディ。12番をボギー
13,14,15番と3連続バーディを決めた、このままなら、予選通過できるのでは
ないか、カットライン4オーバーと読んだ、ならあとひとつ、終盤の17番(パー5)
のロングホールで、あと“ひと踏ん張り”と3打目をピン2メートル弱に付け、
見事沈めて9つ目のバーディ。そして予選通過線ギリギリで、迎えた最終18番、
セカンドショットはピンから右に13メートルと、遠い位置につけた。
勝みなみは、フェアウェイを歩きながら「ここ絶対にバーディ獲ります」と、
キャディに言ったと言う、強い意志を持つ根性の主、勝が読んだ、ロングのラインは、
大きなフックラインとカップ周りのスライスを読み切り、宣言通りのバーディ
フィニッシュ。

何度も右手を振り下ろすガッツポーズを繰り返し、弾んで歩く15歳の少女「勝みなみ」
に注がれた大歓声。この歓声は大記録を打ち立てた、今日の主役だった。
前日初日から17打も縮める、茨城GCでの大会記録タイの「65」は、アマチュア選手が
国内女子メジャーで記録した18ホール最少スコアを2ストローク更新する新記録で。
通算3オーバーの暫定41位タイに躍進し、予選通過を確実にした。
「先輩とのラウンドは、すごく自信になりました。明日につながる貴重な経験という」。
スーパー高校一年生から、やっぱり目が離せないようだ。



ここにもいた
見せた怪物 2日目「松山英樹」の実力
米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」
フロリダ州のTPCソーグラス
後半に入って13パット、9ホールでレコードに1ツ迫る猛追はハーフ「31」
 松山英樹:
初日、1番からスタートした松山英樹は6バーディ、4ボギーで回り、首位に
5打差の2アンダー「70」で回り、29位タイと無難なポジションで初日の
第1ラウンドを終えた。

2日目
 
スコアカードに、序盤のつまずきから大きく盛り返す、ナイスカムバックが
刻まれていた。後退、そして前進。そのどちらをも演出したのはパッティングだ。
「2番のロングで外してから、ずっと入らなくなった」と、2メートル弱の
バーディチャンスはカップの右を抜けてパー止まり。その後も7番までに
3パット2回を含む15パットを費やし、早々に4オーバーのハンデを負った。
「気持ちが切れそうになった」という、松山の表情に精気が戻ったのは、
2.5メートルの下りのフックラインを読み切って、パーパットを沈めた8番(パー3)
でピンチを回避した事で、「難しいラインだったけど、あのパーパットを
沈めることができたのは良かった」という。それから、松山英樹の逆襲がはじまった。
9番(パー5)で5メートルを入れて初バーディを奪うと、10番で1.2目ートル、
11番(パー5)は2オンからのタップイン、さらに12番で3.5メートルを沈めて
4連続。14番、15番でも連続で伸ばし、一気に2アンダーへの浮上を果たした。
後半9ホールは計13パットに抑え、イン9ホールだけでの5アンダー「31」は
大会レコードにあと1ストロークに迫る猛追だった。

「パットが入ることが一番の薬になる、入るか入らないかで、あれだけ流れが
変わるんだと思った」。ショット、パットを含め「まだ信用できる状態ではない」
と後半の、チャージを冷静に見つめながらも、「ここまで盛り返せるところまで
状態が戻ってきているのかな」との手応えは、確かにある。
2日目への流れも築いた。「後半のようなプレーが続けられるように頑張りたい」と、
世界のトップランカーがひしめく上位を見据え、決勝ラウンドで優勝を目標に
上位を狙いたいと怪物が挑む決勝ラウンドに。