楽天ジャパンオープン
10月3日~10月9日
男子シングルス1回戦
錦織圭 対 ドナルド ヤング
2-1(4-6 6-2 6-2)
第1シードの錦織圭は、全米オープン以来3週間ぶりのツアー参戦、この大会、
第1試合に予定されていた相手、ニコラス・アルマグロが、発熱で棄権で、
急遽、対戦相手が、ドナルド・ヤングに、変更になるサプライズ、試合前から
嫌な予感だ。
午前中までニコ・アルマグロとの対戦と思っていただけに驚き、戸惑いは
錦織にもあったようだが、
相手のヤングは15歳で、全豪オープンジュニア、17歳ではウィンブルドン・
ジュニアで優勝し、米国のホープとして期待された才能の持ち主だ。錦織とは
1歳違いで、フロリダのキャンプ育ちで、錦織とヤングとは、ジュニア時代から、
互いに手の内を知り尽くした相手で、左利きのワイドへのサーブ、回り込んでの、
フォアハンドの威力は要注意だ。
錦織圭
2年ぶり3度目の優勝を目指し、まずは、2-1(4-6.6-2.6-2)で初戦突破。
第1セットはヤングのテンポの速い攻撃を攻略できず、互いにサービスキープして
迎えた、第9ゲームのヤングのサーブ、錦織がラリー戦を制し、ドロップショット
での揺さぶりで、2本のブレイクチャンスをつかんでも、このチャンスを生かせず、
リズムをつかみきれず、逆に第10ゲームをダブルフォルト絡みで、ブレイクされ
第1セットは、4-6でヤングに取られ、第1セットを落とすと、嫌な予感の中で、
第2セットに入ると、作戦変更し主導権を握り対戦、3シーズントップ10に入る錦織と、
世界ランク81位との差は歴然とし、特にこのセットからはファーストサーブも70%と
確率も高く、錦織がペースを握り、早々に2連続でブレイクするなど、5ゲームを
連取して6-2で、奪い返しフルセットへ。
第3セットでも、第5ゲームで先にブレイクに成功すると、第7ゲームでもヤングの
サービスゲームを破り6-2。第1セットこそ落としたものの、第2セット以降は、
危なげない展開に持ち込み逆転勝ちで、2回戦進出を決めた。
ファイナルセットは、息つく暇もなく、第2セット以降危なげなく、さっさと
2ブレイクアップして、何時、終わったのか、錦織との実力の差を見せつけた。
錦織も初めての第1シードとして、2年ぶり3度目の優勝を狙っているようだ。
次戦(2回戦)は、初対戦となる世界ランキング34位の、ジョアン・ソウザが、
対戦相手だが、トップ50を3年間維持し、安定性のある選手でもある。