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三井住友VISA太平洋マスターズ 太平洋クラブ御殿場コース(パー72)
アメリカから初参戦の、D・オーが日本ツアー初優勝
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最終日3打差で9人がひしめく混戦からのスタートで、単独首位の米国のデービッド・
オーは、1番ホールでボギーをたたくが、パーを続け自分なりのゴルフに徹し、
マイペースを貫きながら、13番、14番で連続バーディーを奪い、トップに立つと、
初優勝へのプレッシャーからか、17番では、短いパットを外してボギー。
18番のティーショットはフェアウェイに運ぶと、2打目でまさかのシャンク、池こそ
入らなかったがグリーン手前30ヤードに置くと、アプローチショットを1mに付け、
見事カップイン、プロ入り12年目で初めて掴み、デビット・オー(33)が、
通算12アンダーとし、日本ツアー参戦3年目で、三井住友VISA太平洋マスターズ、
日本ツアー初勝利で、優勝賞金3000万円を獲得した。おめでとうございます。
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武藤 俊憲は、2シーズンぶりの勝利を前に、最終18番ホールで1m程の短い
バーディパットを外し、惜しくも優勝を逃がしてしまった。
きっちり入っていれば、首位 D・オーとの、プレーオフかと思わせたが、悔やみ
きれないあのパットは残念だったと、インタビューで口惜しさをあらわにした。
いつも思うのだが、ゴルフで起きる最終日の最終ホール、そして最終パットの泣き笑い
その明暗、最後のパットが「入るか入らないのか」を考えた時。、
あの1打、1500~2000万円と思うと、打つ手が、痺れるのも判る気がする。
最終日:成績順位
1位 12アンダー D・オー (70・68・68・70)276
2位 11アンダー 武藤 俊憲 (71・68・69・69)277
3位 10アンダー H・リー (74・66・67・71)近藤共弘(71・71・69・67)278
5位 9アンダー 梁 津萬 (72・67・68・72)279
6位 8アンダー 松村道央(77・67・66・70)呉 阿順 (71・68・69・72)
山下和宏(68・71・70・71)高山忠洋(72・71・69・68)
10位 7アンダー 宮里 優作(70・73・67・71)H・W・リュー(71・70・68・72)
塚田 陽亮(67・73・76・65)星野 英正(73・70・70・68)李 尚熹(70・73・69・69)
賞金ランキング2位の藤田寛之は2アンダーの30位に終わった。
石川遼は5オーバーの60位。
世界ランク3位のB・ワトソンは、中国上海で優勝し、此の度9年ぶり3度目の
日本ツアーに連戦参戦で、初優勝をめざしたものの、初日首位、2日目2位と順調に
飛ばしや、B・ワトソンは、後半に期待されたが3日目、大きく77と5つも落し
大きく崩れ24位に後退、最終日も1つ伸ばしたが順位変わらず、
24位、3アンダー(67・70・77・71)285で終わったが、
初日から飛ばし屋、B・ワトソンはが見せてくれた。
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「ピンクのドライバーを見て『ワォ!』とファンが言ってくれるのはうれしい。
これを使えば、飛距離の出る球が打てるんだ」と、そう笑わせた。
飛ぶのは嘘じゃなかった、圧倒的な飛距離だった。
大会4日間の平均飛距離は311.88ヤードと驚異的な飛ばしやを実証して見せ、
多くのファンは満足したようだ。飛ばしの2位付けた、塚田陽亮にも約8ヤードもの
大差をつけたようだで。
ワトソンが言う飛ばしの秘訣は「フェースの真ん中にボールを当てることだよ」と
あくまでシンプルに、当たり前の事を言っているが、誰にも出来るものではない
のだろう。
そんなワトソンのクラブセッティングは、ピンクの塗装が、特徴的なドライバーに、
17.5°の4番ウッド、アイアンは3番からで、ウェッジはピッチング、52°56°60°の
4本で構成される。飛ばしに注目が集まるが、小技の上手さにも定評のあるワトソン
らしいクラブ選択と言われているようだ。
世界の飛ばし屋が参戦した初日は、2位スタートと期待されたが、なかびに、思うように、
スコアーの伸びないまま、3日目は疲労蓄積もあったのか、大きくスコアーを5つも崩し
考えられない「77」24位と後退し、日本での初優勝は、夢と消え果たせなかったが、
最終日にファンに見せた、11番(パー5)で321ヤード飛ばし、楽々とバーディーを奪い、
飛ばし屋の神髄を見せつけ、見ているものを魅了させた。
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そして、ワトソンがこれまで活動していた、チャリティー精神からか男気をみせた。
この三井住友VISA太平洋マスターズ大会で獲得した、24位の獲得賞金、126万円は、
日本のジュニアゴルファー育成のために寄付すると、日本ゴルフツアー機構(JGTO)
へ申し出た。
これまで、世界ランク3位の実力者、B・ジョーンズは、チャリティー活動に積極的で
ピンク色のドライバーは、がんの啓発活動に協力するための特別仕様。
ワトソン自身の人形のヘッドカバーやグローブを販売して得た収益や、獲得賞金
(昨季は633万6978ドル=約7億2875万円)の一部を、病院や施設に寄付している。
これが今回来日した、世界ランキング第3位のB・ワトソンなのだ。
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石川遼は、三井住友VISA太平洋マスターズで過去2度優勝している大会だったが、
アメリカからの参戦も、期待を裏切り惨敗の60位 5オーバー(73・75・74・71)293
世界ランキングでも、ランクも4つ下がり98位に後退。
最終日も多くのギャラリーを引き連れた、石川遼は、スコアは1つ伸ばすに留まったが
6番(パー5)で、残り238ヤードの2打目、6番ウッドでグリーン右奥3メートルに
つけてイーグルを奪うと、多くのギャラリーの喝采を浴びた。
不本意な成績に終わった石川遼だが、自ら大好きな御殿場で、多くのギャラリーの
前で見せ場はしっかりと作ってくれたようだ。