ほとんどのイガ栗に1個ずつしか栗の実が入っていませんでしたが、イガが割れる度に数個ずつ茹で栗にして美味しくいただきました。
孫が遊びにきたときも茹でて食べさせると、「オイシイ!」と言いながら食べてくれました。
もう、それだけで私は満足でした。が… 、
栗を茹でると、鍋に茶色い煮汁が残ります。
以前、藍染を体験する機会があり、その後、化学染料で糸を染めたりしたことがありました(赤ずきんの操り人形のつり糸や、孫の玩具でレンジの取っ手に巻いた糸がそれです)。
"栗は染色にも使える” と聞いたことがあり、栗の煮汁で久しぶりに染色をしたくなりました。
でも、鍋の煮汁はわずかです。
庭に目をやると、栗の実を取り除いたイガがゴロゴロと転がっていました。
「栗の実から染料が採れるなら茶色いイガを煮つめたら茶色い染料が採れるに違いない!」
と思い、早速、捨てたくりのイガを火バサミで拾い集めて染色の準備に取り掛かりました。
鍋に水とイガ栗の殻を入れて煮つめると…
思ってたとおり、茶色い煮汁ができました。
私はタオルを、連れ合いはゴボウのシミがついてしまった割烹着を染色することにしました。
栗の煮汁に布を沈め、取り上げたら夏にこしらえた南洗い場で水洗いします。
染料を布に定着させるため、媒染液に浸けます。
私は石灰水に、連れ合いはクエン酸を溶かした水に浸けました。
染める布にもよりますが、木綿のタオルを染める私は事前に2倍に薄めた牛乳に漬けたりして下ごしらえしています。
連れ合いの割烹着は化繊なのでなかなか染料が染み込まなかったので、まる一日染料の入った鍋に浸しておきました。
私のタオルはなんだか土で汚れたタオルみたいになってしまいました。
登山に持って行こうとしましたが、牛乳のと干草の臭いが合わさって変な臭いがしたのでやめました。
臭いをとろうと石鹸で洗ったら、あらら…、色が落ちてしまいました。
連れ合いのゴボウのシミがついてしまった割烹着は色がしっかり定着したようで、いい感じの栗色に染まりました。
ゴボウのシミは目立たなくなるかと期待していましたが、シミも更に濃くなりました。
庭仕事の作業着に使えそうです。
今はセイタカアワダチソウが今が盛りと黄色い花を咲かせています。
「栗の茶色は渋すぎたけど、セイタカアワダチソウの黄色は明るくて良さそう!」
媒染液を何にするか迷いますが、どんな色に染まるか分からないところが逆に楽しみです。
…挑戦は続きます!