私たちは、高遠にあった町のプールに寄り地元の子どもたちに混じって泳ぎました。
本当は、お風呂代わりに利用させてもらったのですが…
体もキレイになり、着替えもしたので生き返った気分で南アルプススーパー林道に向かったのでした。
この林道は南アルプスを東西に貫く林道で、一般車両は通れませんでしたが、サイクリング雑誌には紹介されていたので、当然、通れるものと思ってここまで来ました。
しかし、現地の林道入口のゲートに着くと係りの人が、自転車は入れないと言うのです。
合宿計画では、自転車で林道の最高点である北沢峠を経て南アルプスの向こう側の広河原まで進み、そこから北岳・間ノ岳・農鳥岳への登山が始まるのです。
さらに、広河原から自転車で富士五湖を目指す計画なので林道を通れないと次の行程に繋がらないのです。
係員の方の話では、事故防止のために通さないとの説明でしたが、どうも、サイクリストのマナーが良くないようで、通したくないというのが本音のように感じられました。
私たちは係員の方に何度も説明とお願いを繰り返しました。
私たちは、安全第一でゲートから峠まで自転車を押して行くことを約束し、やっとゲートを通してもらったのです。
自転車を押しながら登っている時、あとから登ってきたサイクリストのグループが、
「もう誰もいないから、乗っても大丈夫ですよ!」
と言って、私たち6人を自転車に乗って追い越して行きました。
私たちは、係員の方との約束を反故にはできないと、長い長い登り坂を最後まで自転車を押し上げて行ったのでした。
南アルプススーパー林道の最高地点の峠にて

やっと北沢峠を越えることができました。
広河原に自転車を停めて、私たちは北岳を目指したのです。

北岳は富士山に次ぎ2番目に高い山です。

さらに、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳をピストン(往復)しました。


林道入口の係員の方が私たち若者の話に耳を傾け、私たちのことを信用してくれたからこそできた、忘れることのできない経験でした。
<その⑥に続く>