南側の垣根が完成し、
「我ながらよく頑張ったなぁー」
と、自画自賛しながら “おnew” になった垣根を満足気に眺めています。
予算は少しオーバーしてしまいましたが、業者さんにお願いすることを考えれば安いものです。
毎晩飲んでいるお酒を少し控えたら、予算オーバーした分なんかすぐに取り返せますから…
と、いいつつ垣根の完成を祝して “しぼりたて(生酒)” を買いに行きました。
お酒を買って家に帰ると、程なく南側の家の奥さんが訪ねてこられたのです。
実は、垣根を作り始めた初日、ご主人と奥さんのお二人で1度お見えになっていました。
その時は、私が南側の家の方に何も言わずにいきなり垣根作りを始めていたので、きっと苦情でも言いに来られたのだと思い、「しまったなぁー」と思ったのが正直な気持ちでした。
でも、実際はそうではなく、
「自分の家の垣根が壊れた後、そのままにしてしまい、結果的に御宅に垣根を作らせてしまうことになって申し訳ない」
と、いうものでした。
私も、相談も無しに作業を始めた事を詫び、我が家の垣根もヨシズで急場を凌いできたので私が暇になったこともあり、好きで始めたことなのでそこはどうか気にされないようにと伝えていました。
また、1週間程は迷惑をかけることも伝えていました。
再度、南側の家の奥さんが来られたのが、丁度、1週間後でした。
奥さんは一抱えもある箱を両腕で持ち、申し訳なさそうに、
「本当にありがとうございました」
「助かりました」
「コレは私たちのほんの気持ちです」
と、言って重そうな箱をうちの玄関の上がり框に降ろされました。
私も連れ合いも、それは受け取れないと何度も言ったのですが、とうとうこちらが根負けしてしまいました。
それが、コレです。
今現在、仏壇に上げています。
余談になりますが… 、
父がまだ健在だった頃、バス停でバスを待っていた父を見かけ、車で通りかかった南側の家の奥さんが声を掛けて我が家まで乗せてきてくれたんだそうです。
父は、そのお礼にとじぶんが描いた「富士山」とピンクの花が咲いた「ジャコバサボテン」の絵を差し上げたんだそうです。
私はそんな事があったてたことを全然知りませんでした。
1ヵ月くらい前に、南側の家の奥さんと家の前で顔を合わせた時にその話を聞き、奥さんはわざわざ家に戻り20年近く前に父からもらったという2枚の絵を見せてくれたのでした。
「この絵が大好きなんですよー」と話しをされる奥さんは優しい人だなぁーと思いましたし、父の絵が私の知らないところで20年近くも大事にされていることも嬉しく思いました。
いただきものは、まず父に見てもらったのでした。