再始動したRYTHEMがZepp DiverCityでライブを行った。昨年の“ハモり図鑑”に始まり、“東名阪トライアングルツアー”、“ふたりツアー”と、まさに“ロードオブザリズム”を経て今回の“デビュー20周年記念”を迎えた。ふたりのハモりは回を重ねて輝きを増し、癒しと感動を届けてくれた。今日は泣かないぞと思っていたが、“無題”を歌う前だったか?Yukaが極まった感情を抑えようとして、ちょっと手を胸に当てて深呼吸した瞬間を見てやっぱり涙腺崩壊した。ふたりがこの日をどれだけの思いで待ち望んでいたことか、それを想像しただけで胸がいっぱいになった。もちろん涙を誘うだけではなかった。無敵のYuiトークがファンを大いに笑顔にさせた。来春~夏頃のライブ予告、このステージの円盤化をさりげに投下して、あっという間に終演となった。その晩は余韻を噛み締めて休んだ。さて、記念ライブと同時に、記念ベストアルバムもリリースされた。特別だったのはやはりブックレットだった。「10万字だけどさらっと読める」なんて言っていたけど、とんでもない!今まで知ることのできなかった内容ばかりで、簡単に先に進めなかった。ふたりの深い絆、それぞれの内心、揺れる気持ちが、“これでもかっ”と無防備な自分に繰り返し押し寄せてきた。それは想像を遥かに越えた内容だった。デビューしてからの葛藤、解散、図らずもそれぞれの道を進むことに、そして再始動へと。その全ての事象は、決して断片だけを切り取って周りが簡単に語ってはいけない、そんな気持ちにさえさせられたかのよう。全ての出来事は絡みながらも、しっかりと繋がり続けていた。これを読んで、Yuiがステージで話していた“真空パック”や、blogで綴った超長文“わたしの革命”等がスッと腑に落ちた。マルセル・マルソーの絵本がYuiにとって表現者としてのバイブルだっように、このブックレットはRYTHEMを知るためのバイブルとなった。当分は記念ライブの余韻に浸りそうだ。
(敬称略)
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