今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

続キャンピングカー購入記 その3

2017年04月22日 | キャンピングカー
4 オプション装備品について(続き)
③ エアロソーラーシステムW
シャープ製品。デザインが秀逸であり、この会社の車を選ぶきっかけともなった
さて、充電能力はどうなのか。科学的根拠ではなく、あくまでも感覚ではあるが、春や夏では晴れてさえいれば、長期間の車中泊でも不安なく過ごすことができる



このデザインは横から見ても上から見ても格好がよく気に入っている
大雪の日など高さがあるので車の雪下ろしに苦労する


しかし、秋では曇りの日や雨の日が2~3日続くだけで電圧が下がり、電気製品の使用に気をつかうことがある
透きとおった秋の青空がどの程度充電に役立っているのか正直わからない
冬期間は使用していないため、外部電源による充電を行っている

④ ホワイトパールクリスタルシャイン
キャンピングカーといえばホワイトという固定観念があったので迷うことなく選択
プラス3万円のパールクリスタルシャインにした。違いは真珠のように輝いていることか
さらにその輝きを保持するために納車後直ちにKeePer LOBOでボディガラスコーティングを施した
当時3万円だったと記憶しているが、その後、施工業者が増えたためか今は随分安価になってきている
顔を洗うのも面倒な男なので、洗車などほとんどしたことはないが水をかけるだけで綺麗になるので便利である
京都から比叡山に向かう細い道でダンプを避けようとしてガードレールに擦ったのと、尾道の駐車場で当て逃げされた以外は傷一つなくここまできた

⑤ 寒冷地仕様
北海道では不可欠な装備ということでこれまで最初に購入した車から数十年この寒冷地仕様にしてきた
何が違うのかと問われると「バッテリーの容量かな」程度しか思い浮かばない

そこでネットで調べてみるとハイエースで15項目もあるそうだ。(ネットから抜粋)
1. ボディの塗装が2コートになり、塗膜の光沢、耐久性が向上
2. 防塵処理をしており、車室内に砂や埃などが入るのを防止
3. 冷却水(LLC)の濃度が50%(通常は30%)
4. マニュアルアイドルアップあり
5. フューエルヒーターあり
6. リアスライドドアモールディングあり
7. ステップ&ステップカバーが違う
8. リアフォグを選べる
9. ヒーターミラーを選べる
10. PTCヒーターあり
11. リアヒーターあり
12. バッテリー容量アップ(ディーゼル車は2個に増量)
13. オルタネーター容量アップ
14. スターター容量アップ
15. スノーモードあり
簡単に言うと「冬でも安心」という仕様になっているということである

⑥ リアヒーター
車にはヒーターは装備されているものだが、キャンピングカーでは標準装備でないことに逆に驚いてしまった
FFヒーターがあるので必要ないのかなと思っていたが、FFヒーターは停車中の暖房用だそうで、リアヒーターは走行中に車内を暖めるためにやはり必要である



助手席のカーテンの後ろにかなり控えめに小さなスイッチある
温風吹き出し口は最後尾座席の足下にある


後部座席の入口付近にかなり控えめなスイッチがあり、その存在すら記憶から消えてしまう
夏、異常に車内が熱い、冬、異常に寒くなったときにふとその存在を思い出す

⑦ バックカメラ
キャンピングカーは一般の車に比較して驚くほど走行中の後方確認がしにくい
そのため2種類のバックカメラを装備している車も多い
一般的なものはバックギアに入れるとナビに後方の状況を映してくれるもの
もう一つはバックミラー代わりに常時後方の状況をモニターに映してくれるものだ
販売店に後者の価格を聞くと10万円で値引きはしないということだった
数百万の買い物をしてきっぱり言われたその態度にそれはないだろうと腹が立ち止めた
100円でも値引きしますよと言われたら間違いなく購入していた

新車購入から3年、見知らぬ土地を運転するには不安材料を減らしていくことが必要
自動車会社に勤務する頼りになる知人に相談したところ、設置してみましょうということになった



バックウインドウの左上の小さな四角の物体がカメラである
窓の隙間に固定している。黒い線は窓を開けたときのストッパーでカメラとは無関係




カメラから線を運転席側まで延ばしバックミラーに映し出すという仕組みになっている

最寄りのオートバックスやジェームスでも相談したが設置できないと断られていた
2時間程度の作業時間で、車に穴をあけず全ての部品を入れて2万円弱で設置してもらった

⑧ ディスチャージヘッドライト
年齢を増すと運動能力の低下が顕著になってくるが、その情報源としての視力の働きは特に重要である
最近、視力に自信がなく、特に夜の運転は控えるようにしている



夜の運転の不安は解消された。時々パッシングされるので、相当明るいのだろう

それでも、旅行中では夕方から深夜にかけて運転する場面も出てくる
このライトはとても明るく足下を照らしてくれる
「一隅を照らす、これすなわち…」私にとって、とても大切な宝のような装備になっている
LEDなのでバッテリーにも負荷がかからないことも付け加えておく

⑨ リアスピーカー
音楽が好きなので装備した。本当はもっともっといい音にしたかったと過去に記載したが、旅行中あるいは運転中に音楽を聴く機会がなくなってきているので、リアスピーカーだけで十分満足している



投稿にためリアスピーカーの写真を撮りに車内に入り探したが見つからなかった
車から降りようとしたときその存在に気付いた。運転席と助手席の斜め後ろに設置されている。旅行中はスピーカーによく頭をぶつける


旅行前にはいつもCDを数十枚用意し車に積んでいる
単調な一本道で睡魔が襲ってきたときに大声で歌うためだ。その程度の使い方しかしていない

⑩ サイドバイザー
これまでも新車購入の際に装着してきた装備で、これがなかった時代にどんな不便があったのかも今は思い出せない

⑪ インバーダー300W
電気製品の使用を考えていたのでW数の大きい製品を考えていたが、販売店の方で同じ価格で大きなものにしますといわれ、納車後装備されてきたものは350W
私の常識とは大きくかけ離れたもので納得できず、年甲斐もなく激怒してしまったことを過去に述べた
それでは、自分にとって何Wが理想なのか、4年間使用してもよく理解できていない
現在350Wであるが、購入時には何事にも余裕が必要と思い700W~1500Wを考えていた

旅行中に使用する電化製品としては、冷蔵庫、パソコン・スマホ・カメラのバッテリー充電がメイン
時々TVにDVDをつなげて視たり、我慢できない寒さの時にFFヒーターを使用する程度だ
キャンピングカーを購入した際に家庭と同じように使用して旅行中にバッテリートラブルになったという話しも聞いていたので、かなり慎重に節電には心がけてきた

長期間の車中泊では明るい車内で快適に過ごすことができることは重要な要素
今で十分だという声と、サブバッテリーを4個に増やし1500Wのインバーダーをという悪魔の声が聞こえてくる

以上が新車購入時にオプションで装備した内容と使用後の感想である。
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続キャンピングカー購入記 その2

2017年04月20日 | キャンピングカー
4 オプション装備品について
2014年5月にブログで発信した購入記の中でも一番読まれている記事なので、その後の感想も含め詳しく記載する
マイナーチェンジ等で変更や改善された箇所もあるが、自分が所有している車について書いているので了承願いたい

① 2.7リットル ガソリン キャンパー特装車 4WD
北海道では初雪から約5か月間は雪を意識しなければならない
したがって車を選ぶ際に最も重要視するのは4WD車であることだ
2WDと比較し燃費も悪く30万円も高価だが雪国で暮らす環境なので仕方がない

私の場合、スタッドレスタイヤには交換はしているが冬期間はたまにエンジンをかける程度で、車中泊にはまったく使用していない
北国で生活しているため寒さへの恐怖は常に意識している
極寒の環境で楽しめるとはどうしても思えないし、雪道の運転も危険が多い
君子ではないが「危うきに近寄らず」である



グランデ仕様車。デザインの注目度は抜群。その分好みが分かれるところでもある
スモークアクリルウインドウの為、日中でもプライバシーは保護される。室内からの眺めはよい


② グランデ仕様
フルエアロウインドウ(右側・左側・背面)、スモークアクリルウインドウ6面 網戸・シェード付、FFヒーター、走行充電式Wサブバッテリーが装備されている

窓がガラスではなくアクリルになり、断熱性能や防音機能が増したとカタログには記載されているが、良いことばかりではない
引き戸になっている窓の開閉が購入後から渋く、今はかなり力を加えても7~8cmしか開かない
アクリルは気温により膨張するというのが原因だと昨年メーカー担当者から説明を受けた
対策は開ける時に外から圧すそうだが、駄目なときには取り替えだとも



上に上げるとシェード、下に下げると網戸になる
室内の右側の窓。外に出ている分圧迫感がなく快適に過ごすことができる


次に網戸とシェードであるがこれを最初に考えた人はすばらしい
私は春と秋の旅行が主なため夜になるとシェードを使用している
車外で確認したが光が漏れることもなく、プライバシーは十分保たれる

ただ、その扱い方には若干のコツを要する
今は改良されているかも知れないが、上(網戸)下(シェード)と左右(レール)のバランスを確認しながら繊細に扱うことが求められる
旅行中は毎日使用するので、僅か数秒の作業だがたまにうまくいくと何故か気分が高揚する



リアベッドの足下の小窓。寝相が悪い人は要注意

問題は常設リアベッドにあるものだ。頭部と足部それぞれに小窓がある
特に足部にあるものは寝相が悪く動き回る人、キックする夢が現実になる人にとっては最悪の結果になることもある
朝起きてシワだらけになったシェードを見て愕然とした経験を持つ
昨年、良い対処法を考えたので紹介しよう



小窓対策についてはいいものがないかいつも考えていた
ホームセンターで偶然見つけたものが何とぴったりはまった




本来の使用目的は不明だが、柔らかい素材で緩衝効果もある
頭部と足部用2セットで600円弱。良い買い物をした


FFヒーターは春や秋の旅でも朝夕冷え込んだ時に使用する
冬に使用したことはないが、エンジンをかけなくても室内を暖かく保つことのできる便利なものだ
一つの吹き出し口から熱風が出て室内を暖めるしくみになっている
使用していて熱効率が悪いと常々思っていたため、何か良い方法がないかとホームセンターを歩いていたとき、これだと思うものを見つけた
旅行中試してみたが十分使えるので紹介したい



FFヒーターの吹き出し口。風向きを若干変えることはできるが十分ではない



直径10cmの伸縮自在のアルミ製のダクト
持ち運ぶときは70cm程、これが伸ばすと5mにもなる。自由に曲げることもできる。700円程度




普段は吹き出し口に「三ツ口の塩ビ」その一つにアルミ製ダクトをつないでいる
写真は素足だが熱風が通過するため間違いなく火傷になる
秋の寒い日に重宝している。冬にはその有り難みが実感できるはずだ


走行充電式Wバッテリーは車中泊による旅にはなくてはならない装備だ
私は週末の旅ではなく、春と秋に1か月間程度の旅に出る。車の運転は好きだが、専門的な知識は全くない
そのため旅行中に予期せぬ失敗をすることも多い。屋根にはシャープ製のソーラーパネルを積んでいる

キャンピングカーを購入して最初の旅はGW明けに小樽から新潟までフェリー、新潟からは日本海経由で最終的には宮崎県まで走った
天候にも恵まれ、車内では毎夜TVを視ながらパソコンで写真の整理し、帰宅するまでバッテリーのことなど考えてもみなかった

同じ年の秋、関西方面に約1か月の旅に出た
天気にも恵まれ快適な毎日を過ごしていたが、朝夕は思っていたより冷え込みFFヒーターなども時々使っていた
2週間が過ぎた頃からバッテリーの残量が少なくなり、警告灯が点いたり強制的に電源が落ちることもしばしば起こってきた

ソーラーパネルや走行により十分充電されていると思っていただけに不思議な感じがした。春と秋では何がどう違うのか
温暖な春の光と寒さに向かっていく秋の光では蓄電量が大きく違うのではないかということである

もう一つ走行充電についてだが、満足するほど走っても外部電源から充電するほど数値が上がらず、使用すると当然だが数値が下がっていき不安になる
エンジンをかけると解決するのだが、小心な私には旅行先でマナー面からトラブルの原因をつくりたくない
帰宅後、カセット式ガスストーブを購入した。週末の旅程度なら全く問題ないが、長旅になると不安な部分を解決していかなければならない
後日、雑誌の記事に走行充電ではメインバッテリー以上に充電されない仕組みになっているということを知った

キャンピングカー購入最初の冬にマイナス12~14℃という寒い日が2~3日続いた
北海道では帯広や釧路といった道東では珍しくない気温であるが、私の住む道央では近年あまり経験しない寒さであった
寒さに弱いバッテリーということを思い出し、車内で確認してみると全ての電源が入らない
メーカーにメールで問い合わせると外部電源で充電するようにとの返信があった
指示通り充電し1日おきに確認しても変化がなかった
そこで、購入した販売店に状況を説明し強力な充電器があるというので持っていくことにした
販売店までは往復50kmの距離、久し振りのドライブである。受付で状況を説明し確認してもらうと普通に作動していると言われた
自分でも操作してみたが確かに動いている。何故だろう、何もしていないのに

担当者の話しによると、走行充電は外部充電よりも強力なため、ここへ来るまでの間に充電されてきたのではないか
帰りも充電されるので自宅に着いたら、外部充電を2~3日するようにとアドバイスされた
使い方によっては1年で寿命を迎える人もいるときいたので、こまめに充電するように心がけている
今年で丸4年になるが健康寿命を維持しているのかは定かではない
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続キャンピングカー購入記 その1

2017年04月15日 | キャンピングカー
平成25年3月の退職と同時にキャンピングカーを購入し、今回で2回目の車検を終えた
普通乗用車の最初の車検は3年後になるが、キャンピングカーは2年と1年短い。早いもので購入から4年が経ったことになる

購入の経緯については3年前に「キャンピングカー購入記」その1~9で発信した
キャンピングカー人気のためか、その時の記事を現在でも読んでいただいている方がいて、私自身驚いている
そこで、その後、改めて感じたことや感想を含め、購入を考えている人の参考になればと思い、再び発信することにした

1 愛車紹介
所有しているのは、平成25年4月登録のトイファクトリーの『BADEN(バーデン)』4WD
購入に向けて他にトイファクトリーの『GT』とRVトラストの『Join(ジョイン)』を考えていたが、最終的にはカタログの写真や説明文を読んで『BADEN』に決めた



車中泊した道の駅での出発前の記念写真
気象異常や体調不良を除いては連泊しないように心がけている


2 購入時期について  
これから購入を考えている人にとって、高価な買い物になるので、いつ購入したらいいのか悩む人もいるだろう
私の場合は退職後に購入したが、現職時に購入できる環境にある人は、早い時期の購入を勧めたい
充実した余暇を過ごし、豊かな人生を送ることができるということが大きな理由である

また、実際に所有し一定期間使用することによって解る問題点などがある
それを改善し快適化することもキャンピングカーを所有する楽しみのひとつになる
購入時期について、林 修 先生の力強い言葉を借りるなら「いつ買うか? 今でしょう」が適語となる

3 車種を選択するにあたって
車の保管場所によっても車種の選択が限定される
私の場合、駐車場の高さが2.5mで普通自家用車では十分の高さではあるが、キャンピングカーとなるとかなり制限を受ける
バンコンタイプの高さ2.34mの『BADEN(バーデン)』を選択した理由もそこにある

車の長さも購入後に気付いたが悩ましい問題がある
『BADEN)』はハイエースのロングタイプで車の長さが5.4m程ある
日常の使用も考えてはいたが小回りが苦手で街乗りには向いていない
高さ制限で屋内の駐車場にも対応できず、屋外での駐車料金も場所によっては割高になることもある



遠野にある道の駅。ライトアップされていたので記念に1枚

さらに、北海道から本州に移動する際には、フェリー料金も5mを超えると片道6,000円~7,000円程割高になる

○太平洋フェリー 苫小牧~名古屋
 A期間 5m未満 34,000円 → 6m未満 40,000円
 B期間 5m未満 38,600円 → 6m未満 45,600円
○新日本海フェリー 小樽~舞鶴
 A期間 5m未満 31,700円 → 6m未満 38,050円
 B期間 5m未満 35,900円 → 6m未満 42,170円
○津軽海峡フェリー 函館~青森
 A期間 6m未満 16,460円(小型車は軽自動車と6m未満)
 B期間 6m未満 20,570円(小型車は軽自動車と6m未満)



苫小牧~名古屋行きのフェリー。途中仙台に寄港、2泊3日の船旅が始まる

広島県に住む学生時代の友人も同時期にキャンピングカーを購入した
キャブコンタイプで長さは5m以内だが高さがあるため圧迫感がなく数時間車内で過ごし歓談したが実に快適であった
何の制限もなく次回購入する機会がある(実際はありえないが)とすれば、きっとキャブコンタイプを選択するだろう
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