今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

キャンピングカー購入記 その9

2014年05月31日 | キャンピングカー

 
 道の駅「倶利伽羅 源平の郷」(石川県) 道の駅では趣味を同じくする仲間との交流を楽しむことができる。

 27 ブログについて

 
 ブログに挑戦したのは、退職時に職場から私物を持ち帰ったとき約40年働いた記憶はあるが記録が残っていないことに気づき愕然としたことがきっかけだ。

 これからの人生を送るのに、生きてきたという記録を残したいと漠然と考えるようになり旅に出発した。旅行中も常にそのことを考えていたため、とりあえず旅の記録を残すことにした。

 
 写真家 土門拳のこの角度からの写真に感動して訪れた「三仏寺 投入堂」

   
 投入堂の側に行くにはこのような山を登る事になる。この景色が眼前に現れるとこの場所に至るまで苦労が多い分感動もする。

 旅の記録を残すには各訪問地で写真を撮らなければならない。昨年(H25)は春と秋に合わせて60日間の長旅に出かけたが、2回の旅で3万枚以上の枚数を撮っていた。

旅を終え、自宅に戻り普段は写真のデータをパソコンのハードディスクに移す作業をして終わるのだが、時間もあり写真を整理することにした。とはいっても、整理するという作業は私にとって一番苦手な分野になる。しかも整理する写真の枚数はこれまでに経験したことがないほど多い。

三日坊主という言葉は私のためにあるほど、これまで心に決めたことを最後までやり通したことはない。他人のためにはできるが、自分のためにはできない。そこで思ったことは他人のためにこの写真を使えないかということだ。
私も旅をするときにTVの映像や雑誌の写真を参考にしている。そこで結びついたのがブログで写真を公開するということ。自分のためにするだけなら長続きはしないが、他人のためにと思えば続くかもしれない。
「一石二鳥」になるか「二兎を追う者は一兎をも得ず」になるか賭けではあるが、賭けは好きなのでやることにした。

   
 鳥取砂丘にある「砂の美術館」で撮した写真を見て行ってみたいという人もいたようだ。

 昔から新しいものに挑戦することは苦にはならず、どちらかというと好きな方で、ブログの作成にも抵抗なく入っていけた。
 これまでは、特に意識して他人の写真を見たことはなかったが、多くのブログの中でも写真を中心にしている人に注目して、写真のサイズやコメントなどを参考にした。写真を強調している人のブログの多くはテンプレートの色を黒色かそれに近い色にしていたので真似てみることにした。

 何度も失敗を繰り返しながら、丸一日かかり、やっとの思いで第1号を発信することができた。コツをつかむまでは時間だけを浪費し10数枚の写真を公開するのに4・5時間要することもしばしばあった。
 写真の多くが神社仏閣のため、写真のコメントに自分の感想に加え、歴史なども調べて添えてみた。歴史的背景があると写真にも重みが増し、いいかげんな旅行自体も価値あるになっていくような感じがして実にいい気持ちになってくる。

 
 記念すべき第1号 「林泉寺」(上越市) JAFの冊子の写真に感動しキャンピングカーで最初に訪れた場所。

   
 この寺を訪れて初めて「上杉謙信」との関わりを知った。知識がないというのは悲しいことではあるが、現地で得た知識というのはとても新鮮で心に残る。


さらに一桁であっても訪ねてくれる人もでてきた。これは大きな喜びでもあり、今後の励みにもなる。
そして、訪問者も二桁になり自分自身でもブログを継続できると考えたときに周囲の数人にブログのアドレスを知らせた。

ブログを見た身内から旅に行ったような気分になると言われたのが頭に残り、2回目の旅となるH25年10月以降の写真は、他人に見てもらうことをかなり意識して写真を撮っている。
事情があってその地に行けない、どのような場所か知りたい人のためにも時間をかけ隅々まで歩くようになった。

   
 「鞍馬寺」の奥の院 ブログをやっていなければここまで来なかったと思う。紅葉の美しい境内は疲れを忘れさせてくれる。

ブログの最後に撮影月日を入れているのは、近い将来、体が自由に動かなくなり、記憶も薄れてきたときに思い出すきっかけになればと思い、自分のためにしている。

 
 理由はわからないが最近訪問者が増えてきている「石塔寺」 夏と秋の季節を掲載しているが夏だけ見ていただいている。私は秋がいいと思うのだが…。

 間もなくブログを発信して1年を迎えようとしている。
 ブログ開設当初は1,000人の訪問者が目標であったが、いつの間にか4万人を超えていた。閲覧数も10万を超え、予想以上の結果に「いいものを発信しなければ」と逆にプレッシャーとなってきている。今は掲載できる写真もなく旅に出る予定もないが、今回の記事は10万超えを記念に書いてみた。


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キャンピングカー購入記 その8

2014年05月30日 | キャンピングカー

 
 慣れないナビに狭い道ばかり案内され困っていたところ、コンビニで話しかけられたトラックの運転手に通常の道を教えてもらいやっとたどり着いた道の駅「いんない」(大分県)

 26 撮影しているカメラについて

 
 写真撮影は数ある趣味の一つであるが、きっかけになったのは50歳を過ぎたときに、ギャンブルばかりしていていいのかと疑問を持ったことだ。
 大学時代にはパチンコ、麻雀、就職してからは競馬・競輪・競艇と熱中していたが、特に競馬を覚えてからは財布の中身が消えていくことに不安を覚えていたこともその一因である。
 そこで、少しは芸術的なこともやらなければと思い、誰にでもできる写真を選び一眼レフカメラと2本のズームレンズを購入した。このお金はピアニストのアルゲリッジを聴きに別府に行くために貯めていた端数貯金で、仕事が忙しく行くことができなかったためカメラに廻ってきたものである。

   
 初めて訪れた大分県、最初に向かったのは宇佐神宮(国宝)。自宅に帰り歴史を調べることによってその価値を再認識した。この後、別府駅に行くが構内にアルゲリッジ音楽祭の看板があった。 

 購入したカメラはEOS3というカメラで、手にした感じとシャッター音で決めた。レンズは標準ズームと望遠ズーム、事前に調べることもなくその場で持っていた現金と相談して購入した。購入後は、特に何かを撮ったという記憶もなく、数年後にはデジタルカメラの時代に突入した。

 持っているレンズがそのまま使えると知って最初に購入したのはEOS10Dという一眼レフデジタルカメラだ。撮った写真がパソコンやTV画面で視ることができるというのは画期的で夢中になった。その後、EOS20Dが販売されたので迷わず購入した。撮影枚数は格段に増えていったが、記憶メディアのCF(コンパクトフラッシュ)が高価で数枚しか所有することができず、その場で撮ったものを消去して、また撮るといった行動を繰り返していた。数年前の写真を今でも一枚一枚覚えているのは、このような苦労があったためかも知れない。

    
 別府駅で高校時代の友人と再会。写真左は臼杵石仏(国宝)、友人からは写真左の熊野磨崖仏の存在を知らされた。

 このような時期に転勤により勤務先が替わった。そこで偶然ではあるが同じカメラを持ち、写真を趣味としている人と出会うことに。それまでは個人で楽しんでいたが、仲間ができ一緒に撮影会にも出かけるようになった。
 普通は互いに刺激しあうと技術が向上するのだが、刺激は高価な機材が増えていく方に向けられ、写真を見せ合うということはなかった。今、私の方は、ブログで写真を公開しているが、心の中では、彼の存在がかなり気になるところでもある。

 そんな彼が、数年前に発売して間もないEOS5DmarkⅡを購入した。専門誌などでも随分評判がよいだけに、悔しかったが、私には経済力がなくしばらく我慢を強いられた。しかし、数ヶ月後に「競争馬と銀玉」が運を動かしてくれ何とか購入することができた。ギャンブルを止めるためにカメラを購入したのだが、皮肉な結果になってしまった。

 この5DⅡは評判通りのカメラで、このカメラ以外はもう必要ないと思い、手持ちのカメラをすべて手放すことにした。とはいっても、いつの間にか増えていったフイルムカメラ4台、デジタルカメラ2台がなくなると急に不安になり、万一の時のためにとEOS50Dを衝動的に購入してしまった。しかし、万一の時がなかなかやってこないため、今もカメラバックのなかに潜んでいて出番がやってこないでいる。

 日常持ち歩いているカメラがある。すでに販売は終了しているがCanon S100というコンパクトカメラで写りもよく重宝している。ブログの写真でも時々このカメラで撮ったものを使っている。老眼の私にはモニターを見てシャッターを押すという動作は難しいが、大きさや重さそしてデザインもよく身近にいつも置いている。

 昨年秋の2度目の旅行中に例の彼からEOS5DmarkⅢを購入したと連絡が入った。私の5DⅡも使いすぎて時々シャッターも切れず限界かなと思い、購入を考えていただけに、また先をこされてしまい悔しい思いをすることになった。

   
 岐阜県多治見市にある永保寺。この日に彼からカメラを購入したという連絡が入った。右の写真を撮っているとき転倒し自分の体よりカメラを護り擦過傷を負う。そして彼の手には新しいカメラが…。

 数ヶ月後、札幌駅のヨドバシカメラに出かけた。5DⅢを手に取り見ていると、Canonの服を着た愛想の良い女性販売員が笑顔で寄ってきて「どうですか」と声をかけてくる。女性の笑顔には弱くこれまでも随分金をつかってきた。数回の会話後「値引きしたら買ってくれますか」と甘い声でささやかれた。表情は冷静を装ってはいたが、心のなかでは「買う、買う」と叫んでいた。

 ヨドバシでは値引きはしないと思っていたが、交渉の結果3万円の値引き+キャッシュバック2.5万円+ポイント3万円と思ってもいなかった展開にカメラ本体の金額も考えずに購入してしまった。もちろん、例の彼にも値引き金額を強調して報告。

   
 後日、同じカメラを持ち仲良く二人で「札幌モーターショー」に出かけることになった。 

 このカメラを購入後、ブログに掲載したのは「雪まつり」「札幌モーターショー」と「冬の芸術の森野外美術館」だが、不慣れのため失敗も多い。

    
 雪像に映し出されたプロジェクションマッピングと雪の中に置かれている作品 

 ところでギャンブルを止めるためにカメラを購入したのであるが、その後どうなったのか。
 結論をいうと掛け金は少なくなったが、相変わらず継続している。逆に掛け金が少なくなることによって、競馬なら競馬本来の楽しみが理解できるようになり楽しみが増してきているような感じがする。

 パチンコの方もほぼ毎日仕事に行くようにお店に通い、数時間労働して帰ってくる。仕事だと思うと後ろめたい気持ちもなくなり、日に二度出勤することも、時々発生する時間外労働もまったく気にならない。

 というわけで、写真撮影という趣味が一つ増えただけということになる。

 次回に続く

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キャンピングカー購入記 その7

2014年05月22日 | キャンピングカー

   
 滋賀県の道の駅「湖北みずどりステーション」 夕陽と水鳥の里と書かれているだけあり、夕陽が美しく予定してはいなかったが宿泊した。 

 
 風景写真はあまり撮ることはないが、ついカメラを向けてしまうほどいい景色だった。 

 24 どのように寝ているのだろうか

 車内でくつろぎ、疲れたらベッドに潜り込む、この睡眠までの一連の動作が無駄なく合理的に行動できるようなつくりになっている点はこのバーデンという車種は高く評価できる。
 また、グランデ仕様ということもあり、防音・防寒対策も十分で睡眠に関しては満足している。

    
 1日の終わりは車内でくつろぎ、疲れたら寝る。旅行中はこの繰り返しになる。実際は醜い寝姿だが睡眠は大切で、車中ではこのように寝ている。

 ところで、キャンピングカーの雑誌を見ても、どのような寝具を使用しているのかわからない部分が多い。
 寝袋という記事もあるが、本当なのか。
 旅先での熟睡できるということは健康面ばかりではなく、安全運転を継続する上でも最も重要なことだ。

 そこで、私は万年床ということもあり基本的に家で使用している寝具と同じものを使うことにした。
 車のベッドになる部分の床は硬めのため「低反発マットレス」を通販で購入。

 家では敷布団の上にマットを置いているが、敷布団を厚くすると狭い空間が一層狭く感じ、頭をぶつけそうになる。
 実際、枕を使用すると目の前に障害物があり、圧迫感がある。

   
 ベッドサイズは180cm×1530cmで170cmに足りない身長の私でも窮屈で、圧迫感もある。
 右側の写真は目の前に見える物入れの底部分である。消灯すると気にはならないが……。

 

 昨年は5月から12月まで57日間車中にて宿泊しているが、この間に何回頭をぶつけただろうか。きっと3日に1回はぶつけているはずだ。
 目覚めはよいが、痛みが伴う。

 さらに、ベッド中央の室内灯にもぶつけることがある。ここは予期していないだけに不意に襲ってくる激痛にじっと耐えなければならない。

   
 左側写真中央上の室内灯。油断していると痛い目にあう。精神的ダメージも大きく「自分は駄目な人間だ」と何故か考えてしまう。
 室内灯の場所や形状などメーカーにも改良を望みたいところだ。


 
 足元も注意が必要だ。寝相の悪い私は無意識で蹴飛ばしたのか、遮光カーテンに損害を与えてしまった。
 そこで、置き場所に困っていたダイネットベッドの部品を置くことにした。

 
 

 
 25 旅先ではどのように過ごしているのか

 これまでは鶏のように朝陽とともに行動し、夕暮れには寝るという毎日。これはこれで悪くはないが不便と感じていた部分であった。それではキャンピングカー購入後はどうなったのか。

 まず起床時間であるが前半の旅では6時と早かったが、後半になると7時と遅くなる。
 洗顔を済ました後、お湯を沸かしコーヒーを入れる。前日、コンビニで購入した菓子パンが朝食となる。私にとっては至極の時間となる。

 NHK朝ドラの「あまちゃん」、後半の旅行では「ごちそうさん」を視聴後、行動を開始する。
 最初の訪問地のみ前日に決めておくが、それ以降の訪問地は車に戻ってから、次はどこに行くかを、その都度決めている。
 気持ちが乗っている日は次から次と行動したくなるが、気分が乗らない日は、これでお終いということもある。

 
 夜には主に道路地図の太字で記載された部分を参考に、翌日訪れる場所を決めている。
 道の駅に置かれている観光マップも参考にしている。


 観光中は空腹でも昼食は摂らない。時間がもったいないのと減量するためである。
 神社仏閣への観光は歩くことが多くいい運動になりエネルギーを消費する。加えて食事を摂らないとなると1回の旅行で5~7Kgほど減量できる。
 さらに、日常では空腹になる前に食物を摂取している事が多いので空腹感を感じることはないが、旅ではそれを体験できるので食の大切さを理解する機会ともなっている。

 観光地では写真を撮りまくることにしている。写真についての詳細は後に書くが、旅では大切にしている部分でもある。
 予定終了後は最寄りの道の駅と入浴施設を探すことになる。
 入浴は最寄りの温泉を訪れることにしている。家では烏の行水であるが、旅行中は念入りに体の清潔を保つよう努力している。
 露天風呂のある施設では1時間以上は湯に浸かっている。また、料金が1000円以上の施設には行かないようにしている。

 入浴後は道の駅に戻り、食事をするのだが、すでに営業時間を終えているところもある。そのような場合はコンビニで夕食と翌朝の朝食を購入することになる。夕食後は眠気がこないうちに、翌日の最初の訪問地を決めておく。この作業はとても重要で最初が良ければ、次につながり充実した1日となることが多いが、はずれを引くと負の連鎖に陥ることもある。

 
 冷蔵庫だが冷凍庫にもなり-18℃まで冷える。調理はしないので飲み物を冷やしておくだけだが、床に置くと凍ってしまうので注意が必要だ。

 この作業を終えると次にDVDの鑑賞に移る。車には100枚程度のDVDを持ち込んでいる。
 アメリカのシリーズものが多いのだが、この時間を楽しむために小型のTVとDVD再生機も購入した。
 面白すぎて寝不足になることもあるので注意が必要なときもある。

 
 旅行用に購入したTV。固定していないので気分によって置き場所を変える。走行中は就寝用マットの下に置いている。

 最初の旅の後に自宅に戻ってから、旅の記録写真をまとめ初めてブログで公開した。
 この作業はとても楽しく、経験を積んでいくうちにコツも理解できたので、秋に出かけた2度目の旅の時にはパソコンを持ち込み、この時間帯に写真の整理をして旅先から訪れた順番に発信していった。

 これが私の旅先での1日の過ごし方である。
 周囲の人から、長い期間の一人旅は寂しいでしょうと問われるが、寂しいどころか忙しい毎日の連続である。

 次回に続く

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キャンピングカー購入記 その6

2014年05月21日 | キャンピングカー

 
 山口県の道の駅「きくがわ」 この後、車では初めて九州に渡る。 

 20 車の運転は

 ワンボックスカーの運転歴は長くハイエースが6台目になる。
 2700CCの排気量や馬力なども十分といえる。道幅の広い道路では視界も良く運転が楽しくなる。実に快適である。

 高い位置で運転するという楽しみは、私が思うに車旅には欠かせない要素であり、時には何か気になるものを見つけ出し、予想もしない場所へ誘ってくれたこともこれまで何度かある。

 ただ、運転していて前輪の位置が運転席の下にあるのと長さが5.4mもあるので、狭い道路での左折は意識しなければ後輪が路肩に接触することもあるので慣れと注意が必要だ。。
 私は旅に出てほとんど高速道路を利用することはないが、最初の旅で九州に渡ったとき、行きはトンネルを利用したので帰りは海の上を通って帰ろうと高速を走った。ところが、横風で何度も何度もハンドルを取られ、高所恐怖症も加わり、海に落下するのではないかと地獄の数分間を体験した。
 車の形状上仕方ないが横風には注意は必要である。

 
 21 燃費は

 長旅をするとガソリンの消費が激しくなるので燃費は気になるところである。
 人間は空腹に耐えることはできるが車にはそれを求めることはできない。
 最初の旅では約3週間で5000Km ほど走ったが平均燃費は9Km/L と予想以上によかった。
 2回目の旅ではガソリンの消費を少し抑えたため、約4週間で3000Km の距離になり平均燃費は6Km/L と意外な結果になってしまった。
 走り方によって燃費がずいぶん違ってくることがわかった。

 日常はほとんど乗ることはないが、市内走行でも6Km/L 程度で、この重量でよく走っているというのが率直な感想である。

 22 道の駅で宿泊

 旅先での宿泊は「道の駅」を利用している。
 宿泊をさせてもらっているので可能な限り、食事をしたり、お土産を買ったりしている。
 基本的には入浴施設が併設、10Km 以内に入浴施設がある道の駅を多く利用している。
 オートキャンパーという雑誌の付録に「全国道の駅完全ガイド」があるが、道の駅周辺の温泉ガイドも掲載されている。
 旅に出て入浴施設を探すのに一苦労するが、この付録が手元にあるととても便利だ。

 ある施設から方から、最近キャンピングカーのお客さんが増えていると逆に尋ねられたことがあったので、「雑誌にでていますよ」と見せてあげると、「知らなかった、コピーさせてほしい」と言われ、お礼に温泉のタオルをいただいたことがある。


 私の旅ではこの付録は必需品となっている。
 これを手に入れるには3ヶ月この雑誌を購入しなければならないが、価値は十分ある。
 part1「近畿・中国・四国・九州・沖縄」、part2 「関東甲信・北陸・中部」、part3「北海道・東北」となっている。


 

 23 道の駅ではいろいろな出会いがある

 車を購入する際、販売店の方から道の駅では色々な人から声をかけられると聞いていた。
 「本当かな」と少し疑っていたが、最初の旅では19ヶ所の道の駅で宿泊して17ヶ所で声をかけられた。

 話の内容は簡単な挨拶に始まり、「どこへ行くのか」とか、「どこがよかったか」とかの情報交換。そして最後には「車を見せてください」で終わる。 趣味を同じくする仲間なので話しも面白い。

 高齢者も多いが精神は子どものように無邪気で話しを聞くだけで元気が出る。
 最高齢は83歳のご夫婦で、自分で車を改造して旅をしているという。
 風景写真が趣味で彼の撮った富士山の写真を奥さんから見せていただいた。真っ暗の中で撮ったものらしいが、奥さんが持ち歩いているだけのことがあるほど凄い写真だった。

 その会話の輪に近くに駐まっていたワゴン車の男性が加わる。旅先でパークゴルフをするのが趣味のようだ。手に持っていたのは「尿瓶」。あまり聞きたくはなかったが70代の彼は丁寧に説明をしてくれる。。

 室生寺近くの道の駅では、犬の散歩中の女性に声をかけられたこともある。若い頃は寺巡りをしていたという。
 彼女には「阿倍文殊院」を薦められ、「機会があったら行く」と言った手前、半年後にはきちんと訪れることに。

   
 「安倍文殊院」ここでは、国宝の「渡海文殊」に圧倒された。安倍首相と関係があるとネットに出ていたが本当か。

 道の駅の一コマであるが、このような感じを楽しむには「挨拶をする」「話しかける」ことが重要だ。もう一つ、「車の外にいる時間」をつくらなければこのような会話は成立しない。

 道の駅では旅行用の名刺交換の場もあるので作成しておくといい。

 次回に続く

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キャンピングカー購入記 その5

2014年05月20日 | キャンピングカー


岐阜県の道の駅「美濃白川」 温泉が併設されてとても便利、数回利用している。

 15 2回目のキャンピングカーフェスティバルへ

 すでに長年勤めてきた仕事も終え、のんびりと家で過ごしている。
 時間もあるのでキャンピングカーフェスティバルに出かけることにした。
 間もなく納車も控え、他の車の装備で自分の車に使えるものはないか、意識はその点に集中していた。

 バンコンを中心に各車の室内を覗いては見たが、どの車も一長一短がある。
 実際に乗ってみないと何が必要かもわからない。水を入れる数百円のボトルを記念に購入し帰宅する。

 16 いよいよ納車の日がやってきた

 納車というのは自宅に車を届けてくれるものと思ってはいたが、前日確認の電話をすると取りにきてくださいと言われた。
 バス・地下鉄・JRと乗り継いで販売店へ。精神的な疲れもあり、嬉しい気持ちは消えていた。

 ハイエースの運転は初めてだが、予想以上に大きさを感じる。特に交差点での左折には慣れるまで気をつかう。
 不安だった、運転中の後方の状況はサイドミラーに頼ることになる。

 販売店ではこの点気を遣ってくれ、手元のスイッチの切り替えにより常時後方が見えるようにしてくれた。だが、この時点ではまだカーナビを取り付けていないので、その確認ができない。

 
 通常はRに入れなければカメラは作動しないが、通風口の右側にあるスイッチを押すことにより、常時後方が映し出されるしくみになっている。

 家の駐車場にも何度か切り返しを行うことにより入れることができた。
 車体の後方部分がソーラーシステムを装着しているため、少し高くなっているので前から入れることにした。
 車から降りたときに、やっと所有者としての自覚ができた。

 17 付属品を取り付ける

 エンジンスターターをトヨタの販売店で購入した関係で、ナビとETC、レーダーの取り付けも依頼した。
 また、車検までの定期点検の申込なども、これまで通り行ってもらう手続きも済ました。そして、請求されたのはスターターの購入金額のみ。金がすべてではないが、これまで「もやもや」していたものが、すっきりした。

 
 細かな設定ができるレーダーで事故多発地帯など知らせてくれるため安全運転には欠かすことができない装備である。ハンドルに付けているものは車庫入れには特に便利なもので、運転が楽しくなる。

 過去の話で、今から10年前になるが、全国をおそった暴風が各地に被害の爪痕を残した。私が勤務していた敷地からプレハブの物置が吹き飛び、このトヨタの販売店の車や店舗を直撃し数千万となる被害を与えた。しかし、自然災害だからということでこの販売店からは被害請求をされなかったと聞く。さすが世界のトヨタだ。

 話しは変わるが、キャンピングカーの価値は10年といわれた。このあと車を購入することなど考えてはいないし、この車を大切に乗ろうと思い1年間耐久の「ボディガラスコーティング」の加工をした。
 これでふつうの汚れなら水洗いだけで済む。毎年は経済的には無理だができあがりの光沢をみると、また依頼してみたくなるほど艶がある。あとは納車前にカー用品店で購入したアルミホイ-ルに履き替え、旅の準備はできた。

 18 フェリーの予約をする

 これまでの旅は衝動的に出発することが多く、下調べをして出かけることはほとんどなかったが、今回は帰る日だけを決めフェリーの予約をすることにした。
 そこで発見したことがフェリーにも航空機と同じように「早割」があった。しかも太平洋フェリーでは50%割引(現在は30%)。
 名古屋-苫小牧航路はこれまで利用したことはなく初乗船となる。出発は5月のGW終了後、新日本海フェリーの小樽-新潟航路を選択した。
 この航路はよく利用するが、新潟港に早朝に着くため1日を有効に使うことができる。

   
 出発前にネットで購入した小物。左は安価で便利なトレイ付ナビモニターバイザー。右はドリンクホルダーとスマホ入れ。見づらいが足下には自作の足置き、長旅には便利。 

 この度の最初の目的地はJAFから送られてくる冊子に掲載されていた「林泉寺」という寺の写真がすばらしく、そこを選択した。

 
 19 やはり慣らし運転は必要

 付属品のことで販売店との誤解があり、納車されても車を運転する気にはなれず、車に慣れることもなく旅にでる。
 旅で走っているうちに慣れるであろうと軽く考えていたがそれが甘かった。

   
 ネットでもこのシャワーのレバーを誤って触れることによって、車内が水がとび散るといった記事を読んでいたが、私も初日にタンクにあった全ての水をまったく気づかないうちに放水してしまった。その失敗から対策を考えていたが、100円均一で偶然見つけた計量カップを購入して、はめてみると見事に収まった。快感…

 車もさることながらカーナビにも慣れが必要だ。幅広の道路をゆっくり走りたいと考えていたのだが、ナビはそれを許してはくれない。きっと近道を案内しているのだと思うが狭い道ばかり選び、試練を与えてくる。

 車の幅には少し慣れが必要だが、油断すると路外に落ちてしまう。適度な緊張感は安全運転には欠かせない要素であるが、緊張しすぎるのは精神的に疲れてしまう。

 出発前の準備などこれまでしたことはなかったが、キャンピングカーでは必要だ。

 車やナビ以外にも装備品の使い方で旅に出て気づくことが多く、長旅の前に2・3日車中泊の経験をしておけばよかった。

 次回に続く

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キャンピングカー購入記 その4

2014年05月19日 | キャンピングカー

 
 鳥取県の道の駅「ホート赤碕」 海と魚の匂いが漂っている。コンビニも併設されていてとても便利だ。

 11 決断の時がやってきた

 気持ちがほぼ固まったので、周囲に「キャンピングカーを購入しようと思っている」と言うと。
「それだけの金を出すなら世界一周旅行が何回もできる」とか、
「旅行なんて最初のうちだけでだんだん出かけなくなる」とか、
「車なんかに泊まらないで、高級ホテルに泊まり高級料理を食べたらいい」とか、
 挙げ句の果てに「馬鹿じゃないの」などとも言われる。

 言われてみると確かに一理ある意見もある。
 国内なら1ヶ月程度の旅行を10年はできる計算になる。
 車を購入すると、そこからまた旅行費用や維持費もかかるということが、指摘されるまで思考からすっかり消えていた。

  
 旅の途中でその存在を知った「談山神社」 無計画の一人旅ならではの大発見。

 
 旅先で知り合ったご夫婦から紹介された「東願寺阿弥陀堂」 山門と国宝の十一面観音像は記憶に残るほどすばらしい。 


 決断できず迷うところでもあるが、「いいね」と背中を押してくれるような意見もある。
 ただ、その人達は世間からみると少し変わっているというのが不安なところだ。

 私もその変人の仲間であり、これまでの人生、迷い悩んだときは「先ず、行動せよ」「行動して思考せよ」で進んできた。
 失敗の経験は多く、恐れるものはなにもない。「いつも、何とかなっている」

 10月下旬の週末、多分人生最後の大きな買い物となる、キャンピングカーを購入するために車を走らせた。

 12 何と3ヶ月で納車

 発注から納車まで6ヶ月といわれていたが、3ヶ月後の1月末に納車できるという電話が販売店からあった。
その連絡があった前日に今乗っている車の車検を終えたばかりで、損をした気持ちになっていたが、納車されても支払う金もない。

 販売店の倉庫にしばらくの間、預けてもらうことにした。
 それにしても車があるのに金がないというのはなんとも情けない。

 カタログを眺めてしばらく過ごしていたが、数週間後には我慢ができずに見に行くことにした。

 外観の第一印象は「でかい」ということだ。今乗っているアルファードも大きい方だが、長さも、高さも、幅もひとまわり大きい。
 ホワイトパールクリスタルシャインの色艶も気に入った。

 次に、ドアを開けもらい車中に案内された。カタログでは広く開放的な感じであったが、思ったより狭く窮屈な感じがした。
 座席も背もたれ部分が低く、ベッドと共用となるつくりのためだとは思うが硬さも気になる。

 
 2度目の長旅を終え写真のクッションを購入した。くつろぐためにはやはり硬さは気になった。防寒対策も兼ねている。

 13 家に帰って考えたこと

 気になることがあるというのは、「がっかりした」という意味ではなく、カタログの写真を見て想像していた理想との差があったということだ。
 この空間で快適に過ごすのにはどうしたらよいのか考え、今度は実際に行動することができることが嬉しい。

 訪れたのは極寒の2月、冬期間だからこそ感じることができたのは床の冷たさで、何かを敷きつめなければならない。
 小型テレビやDVDも必要だ。快適な睡眠のために普段使っているマットや枕も揃えなければならない。楽しみもどんどん増えていく。

 
 中央の正方形の敷物を床に敷き詰めてみたが、寒さ対策には結びつかなかった。

 しかし、いいことばかりではなく運転席に座ってみて不安に思うことがあった。後方がまったく見えないのだ。
 バックカメラは付けたが、運転中後方を確認するにはサイドミラーに頼るしかない。

   
 (写真左)室内から背面部を見るとこのようになっている。 運転席のバックミラーから後方を確認するのは難しい。

 長い年月運転してきたがこの経験は初めてになる。
 常時後方を確認できるカメラがあるようであるが10万円とはっきり言われた。
 この時期、かなり金銭感覚は麻痺してはいるが10万未満なら購入を考えたが、10万で値引きもしないと言われると意地でも買うわけにはいかない。

 14 再び確認に

 販売店以外から購入したものとして、カーナビとETC、そしてレーダーがある。
 販売店でのカーナビの取り付け手数料は5万円で値引きはできないと言われた。
 一瞬、冗談かと思ったが、全国共通価格だと説明された。ETCやレーダーの取り付けについては尋ねる気持ちにもなれなかった。

 新車を乗り継いでこのキャンピングカーがちょうど10台目の記念すべき車ではあるが、普通の車の購入とは勝手が違うのにはとまどうことが多い。
 テンションは下がり気味ではあるが4月中旬の納車まで待つことにした。

 次回に続く
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キャンピングカー購入記 その3

2014年05月18日 | キャンピングカー

 
 温泉施設も併設されている道の駅「スプリングひよし」。京都周辺観光の際によく利用している。 

 7 義父の死もきっかけに

 キャンピングカーに魅力を感じ始めた時期に義父が我が家に遊びに来た。
年に1回行っている病院での検査も兼ねてだが、検査入院後、容体が急変し不幸にも2週間後には帰らぬ人となった。


義父が信仰していた曹洞宗大本山永平寺に一周忌を前に参拝する。

 また、私の父も40年前になるが職場の除雪中に倒れ、退職後の人生を楽しむことなく逝っている。

 この数年、私自身の体調も決して良いとはいえず働いて死ぬのを待つより、怠け者のいい訳に過ぎないかもしれないが、退職後は体の動く限り好きなことをやる道を選ぶことにした。

 8 車選びは楽しい

 このあたりから、購入することを念頭に本格的に車選びを始めた。
 車庫の関係でバンコンタイプから選ぶことになる。

 すでに私の旅に合った候補車を3台に絞ってみた。
 1 トイファクトリー GT
 2 トイファクトリー バーデン
 3 ファーストカスタム JOIN

 JOINのみ販売店で確認することができた。
必要なもののすべてが標準装備で揃っているのがこの車の魅力であるが、あまりにも完全すぎて決断することができなかった。

 次にGTとバーデンだが、外装も内装も同じ会社なので基本的な部分はあまり変わらない。
 バーデンは後部座席の後ろがベッドになっている。GTも基本的には同じだが中央に多目的部屋が設置されていて、カメラやレンズを保管するには最適な場所がある。

 GTが60%、バーデンが40%の割合で気持ちが動いていた。
 
 再びネットで検索して実際に使用している人の感想などを参考に最終的に選んだ車はバーデンの方だった。

 9 バーデンを選んだ理由は

 決め手となったのは、シンプル・イズ・ベスト。
 カタログでしか解らないが、座席でくつろいで、疲れたらそのままベッドで寝るという動作が効率良くできる点が気に入った。

 室内も落ち着いた色で高級感もある。一人旅だが長旅のため荷物も多くなるので、ベッド下の広いスペースも有効に使えるのも良い。

 注文から納車まで6ヶ月間も要するというので、4月納車を確実にするためにも10月中旬には発注しなければならない。オプションも考えてはいたが、まったく知識がないので販売店で相談することにした。

 10 オプション装備

 車を購入する際に楽しいのがオプションを充実させ自分に合った車につくりあげていくことだ。
 販売店で具体的に話しを進めていくうえで驚いたことは、値引きは一切しないという。価格表に出ている金額は全国共通だという。
 「そんな馬鹿なことがあるか」と叫びたくなったが、我慢をして話しを聞いていく。

 私が考えている装備について「必要か必要でないか」説明を聞き、最終的に自分で判断した装備が下記となる。

① 2.7リットル ガソリン キャンパー特装車 4WD
 <北海道の雪道やアイスバーンでは4WDでなければ基本的に対応できない>

 
② グランデ仕様
 <フルエアロウインドウ(右側・左側・背面)、スモークアクリルウインドウ6面 網戸・シェード付、FFヒーター、走行充電式Wサブバッテリーが装備されるが、ネットの情報を参考に決めた>

 
 <運転席側のエアロウインドウ。出窓の部分のスペースが室内では重要な役割を果たしている>

 
 <背面部分だが運転席からはこの左側部分の小窓から後方確認をすることになる>

 
③ エアロソーラーシステムW
 <シャープの製品だがデザインが秀逸であり、この会社の車を選ぶきっかけともなった>

 
 <上から見るとこのようになっている。大雪後の屋根の雪下ろしは必須、そのまま走行するとフロントガラスに積もった雪がすべて流れ落ちてくる>

④ ホワイトパールクリスタルシャイン
 <久し振りに白色の光沢のある車に乗りたくなった>

⑤ 寒冷地仕様
 <北海道では不可欠な装備>

⑥ リアヒーター
 <これが標準装備でないことに驚いてしまった>

⑦ バックカメラ
 <後方の視野確保に不安があるため不可欠な装備>

⑧ ディスチャージヘッドライト
 <販売店お薦めのオプション>

⑨ リアスピーカー
 <音楽が好きなので装備したが、本当はもっともっといい音にしたかった>

⑩ サイドバイザー
 <これまでも装着してきた装備>

⑪ インバーダー300W
 <電気製品の使用を考えていたのでW数の大きい製品を考えていたが、販売店の方で同じ価格で大きなものにしますといわれたのでとても嬉しかった。ところが、納車後気づいたのだが装備されてきたものは350W。私の常識とは大きくかけ離れたもので納得できず、年甲斐もなく激怒してしまった>

 次回に続く

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キャンピングカー購入記 その2

2014年05月17日 | キャンピングカー
 当時は車中泊という表現はしていなかったと思うが、「車の中で寝たい」という気持ちは強かった。

 
 長野県の道の駅「風穴の里」の駐車場。天気は良くはなかったが心は晴れていた。

 3 車中泊旅行の歴史

 
 20年前からドライブした旅先で車中泊をしたいという気持ちがあったのでスポーツタイプの日産280Zからマツダのワゴン車に乗り換えた。
 9人乗りのフルフラットになる座席で車中泊をするには条件もよく3台も乗り継いだが、この頃は働き盛りということもあり仕事も忙しく、旅に出る時間もなかった。残念ではあったが、マツダ車では、一度も車中泊をすることはなかった。

 10年前にトヨタの販売員がアルファードを自宅に持ってきて試乗しませんかと誘ってきた。
 運転席に座ってみるとあまり視界はよくないと感じたが、車を動かすと逆に視界が広がっていく不思議な感じがした。
 不意の誘いであったが、気持ちが大きく動き、あっさり決断して乗り換えることにした。
 馬力もあり久々に車に乗る楽しさを感じさせる車であった。

 
 10年前衝動的に購入したアルファード。280Zと同じくらいのときめきを感じた。

 購入した3日後には、遠くに旅に出たいという気持ちになり衝動的に函館からフェリーで大間へ。
 この時は車中泊の意識は全くなく、宿を予約していなかったので車で寝ることに。これが結果として車中泊初体験となった。

 この車はこの手の車種では高級車に分類され乗り心地は良いが、寝るとなると凹凸が多く熟睡することができない。旅の楽しさは堪能できたが、車中泊の辛さも体験し寝不足による疲労のため予定の日数より早く帰宅することになった。

   
 奥入瀬渓流に沿ってドライブを楽しむ。6ヶ月後にこの車が廃車になろうとはこの時は誰も知らない。
 車は大破したが運転者は打撲程度で命が助かったので同じ車を再び購入した。


 旅の楽しさは記憶に残るもので、翌年には座席の左半分にエアベッドを設置し、小樽から新潟、さらに翌年には小樽から舞鶴と距離を延ばし、朝陽と共に行動が始まり日没で終えるという車中泊の行動パターンもできた。


 4 キャンピングカーを購入するとしたら

 家を増築した時に部屋の下に車庫も造った。「2間でいいのかい」と大工に言われ「いいよ」と反射的に応えたができあがってみると3.6mでは長さが足りない。アルファードの長さが5m弱ということに、できあがって初めて気づいた。
 雪対策で建てたのだが車の屋根の3分の1に積雪があるというおかしな状態になっている。キャンピングカーには高さがあるので、今度は車庫の高さを慎重に測ってみた。

 いつの間にか金もないのに購入の準備をしている自分がいる。
 車庫の高さは2.5m、入庫するには冬の積雪分も考慮するとバンコンタイプの車に限定されることがわかった。

 5 販売店を訪ねてみる

 札幌市内や近郊にある販売店をすべて訪ねてみたが、正直客に対する対応はあまり良くない。
 見た目で判断しているのか、売る気がないのか、近寄ってもこない。その中でも2つの販売店だけが普通に対応してくれた。

 その内の一つの販売店は「旅の楽しさ」について語ってくれた。
 また、購入を考えているなら自分の旅に合った車を選んだらいいとアドバイスもしてくれた。

 自分の旅に合った車というのは何だろう。

 これまでは、突然思いついてフェリーに乗る。船の中で初日に訪れる場所を決める。
 最近では神社仏閣が多いがそんなにこだわっているわけでもない。各地で写真も撮るが整理もしないし、印刷もしない。冷静に考えてみると、車を運転し行ったことのない土地を訪ねるのが楽しいだけなのかも知れない。

 それでは、不満はないのか。まったくないのだ。無計画に近い旅なので、毎日が新鮮で楽しい。
 ただ、不便さを感じるところがある。

 6 不便さを補えるのがキャンピングカー

 何が不便なのか。
 食事や入浴を済まし暗い車内に戻っても何もすることができない。家ではDVDを視たり本を読んで時間を過ごしているがそれができない。

 自分のこれまで歩んできた人生を暗闇の中で振り返ることはできるが、内容のない人生を送ってきたため、それほどの時間は必要ない。
 これまでは船内での2泊を含め1週間程度の旅だったが、これからは経済的な心配はあるが、時間の心配がない長旅ができる。
 

 この不便さが長旅では負担になるが、キャンピングカーならきっと解消してくれるはずだ。
 コーヒーを飲みながら疲れた体を休め、本を読み、DVDを視ている自分の姿を夢見ながら、雑誌に加え、今度はインターネットも利用して情報を収集することにした。
 ネット時代というだけあって、必要な情報は全て手に入れることができる。

 次回に続く

 
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キャンピングカー購入記 その1

2014年05月16日 | キャンピングカー
 キャンピングカーを購入して早くも1年になるが、これまで購入した車について触れてこなかった。
 今年になってからは、まだ旅に出ていないので当然のことながら手元に公開すべき写真もない。
 そこで、この期間を利用して、キャンピングカーを購入するまでの経緯や購入後の感想などを書いてみることにした。

 
 これが私が購入した車。初めて車中泊した道の駅「オアシスおぶせ」の駐車場で記念すべき朝をむかえた

 現在、購入を考えている人、あるいは興味をもっている人にとって、私の話は何の参考にもならないと思うが、最後までおつきあいしていただくことを願っている。

 1 キャンピングカーフェスティバルに出かける

 数多くある私の趣味の一つに写真撮影がある。一眼レフデジタルカメラを購入してからモデルを中心に撮影していた。
 車が好きなので札幌で開催されたモーターショーに数年前に出かけた際に、「女性の美しさ」という側面からだが、とても質の高いコンパニオンガールの存在を知り、その良いイメージで2年前の4月に札幌で開催されたキャンピングカーフェスティバルに出かけた。

            
  この写真は2014札幌モーターショーのスタッフ。このイメージで出かけた 

 ところが、会場では所狭しとばかりに車だけが展示されていて、お目当てのものの気配さえ感じられない。
 首に2台のカメラをぶら下げている客もいなく、恥ずかしさもあり車にカメラを置いて再入場。これまで経験のない世界へ足を踏み入れることになった。

 とはいっても、この時はキャンピングカーを購入することなど、頭の片隅にもない。
 ただ、展示車に乗り係員の説明に「ふむふむ」とうなずきパンフレットをもらうだけだ。

 車体金額をみても簡単に手がでるとは思えないし、魅力も感じてはいなかった。
なかには我が家の2倍の値段の車もあり、もう笑うしかない世界なのだ。

 入場料分の時間を会場で過ごし駐車場へ戻ると、ここにも展示会場と同じように数十台のキャンピングカーが道内各地から集まり、集団を形成し駐まっている。外で数人が話していたので、情報交換の場になっているのかも知れない。

 2 パンフレットが気になりだした

 持ち帰ったパンフレットを開くこともなく、しばらくの間乱雑な部屋の片隅に放置されていた。
 いつもは7月上旬頃から旅のことを考え出すのだが、この年は現職最後の年に加え、家庭の事情もあり、いつもの夏の旅は中止せざるを得なかった。
 そのようななか持ち帰ったパンフレットのことを偶然思い出し、写真を見たり説明文を読み始めたのである。

 
 

 展示会場で初めてキャンピングカーという特殊車両を見ても、室内も探索して見てもあまり魅力を感じることはなかったが、パンフレットはあたかも自分が運転しているような空想の世界を創出し、楽しませてくれる。

 このブログ記事の説明のため私も室内を数枚撮してみたが、現実の世界の表現しかできない。
 各社のカメラマンは手品師のような技術で読者に夢を与えてくれる。しだいにパンフレットを手に取る回数も増え夢もどんどん広がっていく。

 いつの間にか専門誌を購入するなど「キャンピングカーもいいな」という気持ちに徐々にだが変化してきた。

 次回に続く

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