今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-6(関西地方)

2021年03月24日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-6(関西地方)
和歌山県(金剛三昧院、道成寺、青岸渡寺、根来寺、紀三井寺、浄妙寺、長保寺、高野山

30 和歌山県
30-01 高野山真言宗 別格本山 金剛三昧院(和歌山県伊都郡高野町高野山)
多宝塔(国宝)
高さ15m。屋根の一辺はおよそ9m。内部の須弥壇には仏師運慶作の秘仏 五智如来像が安置されている



建立は貞応2(1223)年、高野山で現在残っている、もっとも古い建立物
北条政子が夫・源頼朝の逝去に伴い創建した禅定院の規模を拡大し、金剛三昧院と改めたときに造営することになった



滋賀県大津市の石山寺に次いで二番目に古い



金剛三昧院は高野山内117ケ寺(52ケ寺は宿坊)塔頭寺院として唯一、世界遺産に選ばれた寺院



<追加>















30-02 天音山 道成寺 (和歌山県日高郡日高川町大字鐘巻)
三重塔(和歌山県指定文化財)
江戸時代 宝暦14年(1764年)再建












30-03 那智山 青岸渡寺(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山)
<三重塔>









 


30-04 一乗山 大伝法院 根来寺(和歌山県岩出市根来)
大塔(国宝)
正式名:大毘廬遮那法界体性塔(だいびるしゃなほっかいたいしょうとう) 通称:大塔



高さ40m、幅15mの木造では日本最大の多宝塔



本尊・胎蔵大日如来












30-05 紀三井山 金剛宝寺 護国院<別称:紀三井寺>(和歌山県和歌山市紀三井寺)
多宝塔(重要文化財)
室町時代・文安6年(1449)建立  



和様を基調としつつ、唐戸、花頭窓などを用いている









30-06 醫王山 浄妙寺(和歌山県有田市宮崎町)
多宝塔(重要文化財)
「何と美しい多宝塔だろう」が第一印象


















30-07 慶徳山 長保寺(和歌山県海南市下津町)
多宝塔(国宝)
本堂・塔・大門と三つ揃って国宝の寺は「法隆寺」と「長保寺」だけ



正平12年(1357年)の建築。本瓦葺






多宝塔は真言宗の寺院に多いのだが、この塔はこの寺が真言宗に改宗された時期に建立されたという



<追加>
30-08 高野山 <壇上伽藍>(和歌山県伊都郡高野町高野山)
根本大塔
金堂とともに壇上伽藍の中核となる堂塔で、高野山のシンボルになっている



空海は高野山開創にあたり、真言密教の根本道場として、この大塔を建立した
落慶は空海入定後の貞観18年(876年)頃



根本大塔は空海が唐から伝えた日本最古の多宝塔といわれる
落雷などで5度も焼失し、その都度再建されてきた
現在のものは昭和12年(1937年)に再建されたもの
高さ48.5m、幅30m 鉄筋コンクリート造り



堂内では、本尊の胎蔵界大日如来、その周囲を金剛界の四仏がとり囲んでいる
塔内の16本の柱には「16菩薩」、四隅の壁には密教を伝えた「八祖像」が描かれ……
堂内そのものが立体曼荼羅となっている



東塔
大治2年(1127年)初代創建、尊勝仏頂尊と不動明王・降三世明王を祀る



弘法大師入定1150年御遠忌記念事業で昭和59年(1984年)に再建



西塔(重要文化財)
空海の伽藍建立計画の『御図記』に従い、第二世・真然が大塔に続いて、仁和3年(887年)初代塔を建立



根本大塔(胎蔵界)と西塔(金剛界)を二基一対として建立された



現在の塔は5代目で天保5年(1834年)の再建
高さ27.27m 擬宝珠(ぎぼし)高欄付多宝塔 本瓦型銅板葺






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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-5(関西地方)

2021年03月23日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-5(関西地方)
奈良県2(法隆寺、法輪寺、談山神社、當麻寺、壺阪寺、久米寺、岡寺)

29 奈良県
29-08 聖徳宗総本山 法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内)
五重塔(国宝)
木造五重塔として現存世界最古 高さは31.5m



初重から五重までの屋根の逓減率が高いことがこの塔の特色で、五重の屋根の一辺は初重屋根の約半分である







 







29-09 妙見山 法輪寺(奈良県生駒郡斑鳩町三井)
<三重塔>
当時国宝の三重塔は、昭和19年(1944)7月、落雷で焼失、全焼のため国宝指定も解除された



独力の再建となり住職が二代にわたり全国勧進行脚したが、再建は困難を極め、停滞した



地元の方々、作家の幸田文をはじめ全国の方々の支援で、宮大工 西岡常一棟梁のもと
昭和50年3月、三重塔は創建当初の様式にて竣工し、同年11月、落慶法要が勤修された



29-10 談山神社(奈良県桜井市多武峰)
十三重塔(重要文化財)   
中臣鎌足の死後の天武天皇7年(678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に
父の墓を摂津安威の地(阿武山古墳)から大和のこの地に移し、十三重塔を造立したのが発祥である






現在の塔は、享禄5年(1532)の再建で、木造十三重塔としては、世界唯一のもの
唐の清涼山宝池院の塔を模して建てられたと伝えられている。高さは約17m


















29-11 二上山 當麻寺(奈良県葛城市當麻)
西塔(国宝)
三重塔で、総高(相輪含む)は東塔よりやや高い25.2m
様式からみて、東塔よりやや遅れ、平安時代初期の建築と推定される



奈良時代から平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)が残る日本唯一の寺としても知られる



東塔(国宝)
三重塔で、総高は24.4m。細部の様式等から、奈良時代末期の建築と推定される



初重が通常どおり3間(柱が一辺に4本立ち、柱間が3つあるという意味)であるのに対し、二重・三重を2間とする
日本の社寺建築では、柱間を偶数として、中央に柱が来るのは異例である



三重を2間とするのは法起寺三重塔に例があるが、日本の古塔で二重目の柱間を3間でなく2間とするのは當麻寺東塔のみ 



29-12 壺阪山 南法華寺<壺阪寺>(奈良県高市郡高取町壺阪)
三重塔(重要文化財)



室町時代の明応6年(1497年)再建












<多宝塔>






29-13 霊禅山 久米寺(奈良県橿原市久米町)
多宝塔(重要文化財)



万治2年(1659年)に京都の仁和寺より現・大塔跡に移築



昭和62年(1987年)に解体修理された際に現在地に移される






29-14 東光山 岡寺<龍蓋寺>(奈良県高市郡明日香村岡)
<三重宝塔>
古来三重宝塔は旧境内地に建っていたが、文明4年(1472年)大風により倒壊
昭和61年に514年ぶりに再建された






平成6年より三重宝塔の荘厳として扉絵・壁画・琴などの作成に着手し、平成13年に完成



軒先に荘厳として琴が吊るされている


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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-4(関西地方)

2021年03月22日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-4(関西地方)
奈良県1(如意輪寺、長谷寺、室生寺、法起寺、朝護孫子寺、薬師寺、興福寺

29 奈良県
29-01 塔尾山 椿花院 如意輪寺(奈良県吉野郡吉野町吉野山)
<多宝塔>









29-02 豊山 神楽院 長谷寺(奈良県桜井市初瀬)
<五重塔>昭和29年戦争殉難者檀信徒慰霊及び世界平和を祈願して建立






29-03 宀一山 室生寺(奈良県宇陀市室生)
五重塔(国宝)
800年頃の建立で、木部を朱塗りとする
屋外にある木造五重塔としては法隆寺塔に次ぎ、わが国で2番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小である
高さは16メートル強、初重は1辺の長さ2.5メートルの小型の塔で、高さは興福寺五重塔の3分の1ほどである






五重塔は、1998年台風7号の強風でそばの杉(高さ約50メートル)が倒れた際に屋根を直撃、西北側の各重部の屋根・軒が折れて垂れ下がる大被害を受けた
しかし、心柱を含め、塔の根幹部は損傷せずに済み、復旧工事を1999年から2000年にかけ行った















29-04 岡本山 法起寺(奈良県生駒郡斑鳩町岡本)
三重塔(国宝)
706年頃の完成とみなされている。高さ24メートルで、三重塔としては日本最古である






休憩所で休んでいると寺のポスターが貼ってあり三重塔が写っていた
さっそく撮影したであろう、その場所に立ってみるとやはり独特の雰囲気がある






29-05 信貴山 朝護孫子寺(奈良県生駒郡平群町大字信貴山)
<三重塔>



<多宝塔>



元禄2年(1689)に建立、明治15年(1882)に修復






29-06 法相宗大本山 薬師寺(奈良県奈良市西ノ京町)
<西塔>東塔と対称的な位置に建つ。旧塔は享禄元年(1528年)に戦災で焼失



現在ある塔は1981年に伝統様式・技法で再建された






東塔(国宝)
約110年振りの東塔の解体修理が一般公開「東塔水煙降臨展」
<水煙>









<九輪と擦管>


 
九輪は縦に連なる九枚の輪。下から「一の輪」…、と数える
九という数には「永遠」「尊い」などの意味がある
写真は「六の輪」までであるが一輪の重さは①92.5Kg ②97.5 ③104.6 ④98.3 ⑤90.5 ⑥76.3Kgとなっている。 ⑦58.5 ⑧78 ⑨65.5Kg



<追加>
東塔(国宝)
天平2年(730年)に平城京にて新築されたとする説が通説
総高34.1(東寺五重塔、興福寺五重塔、醍醐寺五重塔に次ぎ、4番目の高さ)



平成の解体修理にあたり、9割の木材は再利用され、残りは補修または新材を利用






六重の塔に見えるが、下から1・3・5番目の屋根は裳階である






29-07 大本山 興福寺(奈良県奈良市登大路町)
五重塔(国宝)
天平2年(730年)創建、現存の塔は応永33年(1426年)頃の再建
高さ50.1m(日本で2番目の高さ)















<追加>





三重塔(国宝)



興福寺最古の建物という三重塔は康治2年(1143年)崇徳天皇の中宮・皇嘉門院聖子によって創建された
現在の塔は建築様式から大火後まもなく再建された鎌倉建築と考えられている



高さ19m、本瓦葺の三間三重塔婆である
高さ50mの五重塔を観た後だけに小さく感じる



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シリーズ仁王像 5-4(関西地方)

2021年03月21日 | 仁王像
シリーズ仁王像 5-4(関西地方)
和歌山県(道成寺、紀三井寺、青岸渡寺、長保寺、根来寺、高野山

30 和歌山県
30-01 天音山 道成寺(和歌山県日高郡日高川町鐘巻)












30-02 紀三井山 金剛宝寺 護国院<別称:紀三井寺> (和歌山県和歌山市紀三井寺)






30-03 那智山 青岸渡寺(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)









30-04 慶徳山 長保寺(和歌山県海南市下津町)
木造金剛力士立像 (和歌山県指定文化財)



弘安8年(1285年)作



30-05 一乗山 大伝法院 根来寺(和歌山県岩出市根来)






<追加>
30-06 高野山 <大門・壇上伽藍>(和歌山県伊都郡高野町高野山)
<大門>
金剛力士像(仁王像)
東大寺南大門の金剛力士像に次ぐ巨像
阿形像(仏師:康意作)






吽形像(仏師:雲長作)






<中門>
四天王像
持国天・多聞天(江戸時代末期の作)






増長天・広目天像も新造して四天王像を安置する四天門として甦った






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シリーズ仁王像 5-3(関西地方)

2021年03月19日 | 仁王像
シリーズ仁王像 5-3(関西地方)
奈良県(金峯山寺、薬師寺、 法隆寺、當麻寺、室生寺、南法華寺、久米寺、岡寺)

29 奈良県
29-01 国軸山 金峯山寺(奈良県吉野郡吉野町吉野山)






29-02 法相宗大本山 薬師寺(奈良県奈良市西ノ京町)






29-03 聖徳宗総本山 法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内)
塑造金剛力士立像(重要文化財)



日本最古(8世紀初)の仁王像として貴重である



29-04 二上山 當麻寺(奈良県葛城市當麻)












29-05 宀一山 室生寺(奈良県宇陀市室生)






29-06 壺阪山 南法華寺<壺阪寺>(奈良県高市郡高取町壺阪)






<大講堂>






29-07 霊禅山 久米寺(奈良県橿原市久米町)



不思議だが金網の前に仁王像が立っているような迫力を感じる(自画自賛)












29-08 東光山 岡寺<龍蓋寺>(奈良県高市郡明日香村岡)
金網が障害となり片方のみ



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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>4-3(中部地方)

2021年03月14日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>4-3(中部地方)
愛知県(大樹寺、甚目寺、観音寺、密蔵院、知立神社、三明禅寺、性海寺、萬徳寺)

23-2 愛知県
23-05 成道山 松安院 大樹寺(愛知県岡崎市鴨田町広元)
多宝塔(重要文化財)
天文4年(1535)松平清康が建立した。室町末期の様式を示している






何らかの理由で枝葉が払われていた。この木の枝で塔の1/3は隠れていた









23-06 鳳凰山 甚目寺(愛知県あま市甚目寺東門前)
三重塔(重要文化財)





高さ28mで、三重塔としては日本有数の高さを誇る



江戸時代の初め 寛永4年(1623年)9月の建築
名古屋両替商 吉田半十郎政次の寄進による









23-07 浄海山 圓龍院 観音寺<荒子観音>(愛知県名古屋市中川区荒子町)
多宝塔(重要文化財)






天文5年(1536年)の再建。名古屋市内に現存する最古の建物



23-08 醫王山 薬師寺 密蔵院(愛知県春日井市熊野町)
多宝塔(重要文化財)
境内にあった説明によると、この塔は室町時代のもので、何回も修理されたが昔の姿をとどめているという









23-09 知立神社(愛知県知立市西町神田)
多宝塔(重要文化財)
社伝では、嘉祥3年(850年)に慈覚大師円仁が神宮寺を建立した際に2層の塔を建立



現在の遺構は室町時代後期の永正6年(1509年)重原城主山岡伝兵衛によって再建されたもの



廃仏毀釈を生き延びた神社における仏塔は全国的にも数少ない






23-10 龍雲山 妙音閣 三明禅寺(愛知県豊川市豊川町波通)
三重塔(重要文化財)
初層を三間四方とし、杮葺の高さ15m程の塔



解体修理に際して発見された墨書により、享禄4年の建立と知られる
初層・二層を和様、三層を唐様とし、外観に変化を持たせている






23-11 大塚山 性海寺(愛知県稲沢市大塚南)
多宝塔(重要文化財)
性海寺の中興開山である良敏上人により、建長5年(1253年)に建立されたと伝えられる
様式的には室町中期の建築と考えられる






桁行3間、梁間3間、昭和42・43年の修理で、隣接する愛染堂から分離された
瓦葺から銅板葺に改められ、木部には丹彩が施された






23-12 長沼山 萬徳寺(愛知県稲沢市長野3丁目)
多宝塔(重要文化財)
様式・技法等から室町時代後期の建築と推定
下層を三間四方、内部に二本の円柱を立て来迎柱とし、前に仏壇を置く









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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>4-1(中部地方)

2021年03月11日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>4-1(中部地方)
山梨県(久遠寺)
長野県(大法寺、安楽寺、前山寺、信濃国分寺、新海三社神社、貞祥寺、若一王子神社)

19 山梨県
19-01 身延山 久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町身延)
<五重塔>






20 長野県
20-01 一乗山 大法寺(長野県小県郡青木村当郷)
三重塔(国宝)






この三重塔はその美しさから、近くを通る東山道の旅人がふり返りふり返り塔を眺めたことから「見返りの塔」の名でも親しまれ、日本一美しい塔とされている






この塔は丘にあるため、自分の好みの高さから拝観することができる












20-02 崇福山 安楽寺(長野県上田市別所温泉)
八角三重塔(国宝)
日本に現存する近世以前の八角塔としては唯一のものである






全高18.75メートル。構造形式は八角三重塔婆、初重裳階付、こけら葺である



四重塔にも見えるが一番下の屋根はひさしに相当する裳階である












20-03 獨股山 前山寺(長野県上田市前山)
三重塔(重要文化財)
「未完の完成の塔」と云われている
塔には、一層にも二層にも三層にも、縁と勾欄がついているものだが、この塔には二層、三層にはなく…



何かの理由でやめたようで、その他にも各所にやりかけと思われる所がある



和様・禅宗様の折衷様式。建立年代は不明だが、様式から室町時代と推定されている



三間三重で高さ19.5メートル、屋根は杮葺き












20-04 信濃国分寺(長野県上田市大字国分)
三重塔(重要文化財)






三重塔古心柱
信濃国分寺の三重塔は室町中期ころの建立とされ、昭和の解体修理で心柱も取り換えられた
この心柱が創建当時のものとすると600年近く経った古材









20-05 新海三社神社(長野県佐久市田口)
三重塔(重要文化財)






社伝によると嘉祥2年(849)東隣にあった神宮寺の塔として建立された



室町期のものと認められ、全高約20m、和様を主とするが唐様(禅宗様)も混在
初重(唐様)と二、三重(和様)の垂木の方向の違い等にそれが見られる



明治初年の神仏分離では、新海神社三社神社の三重塔も破壊される予定だった
神社が「これは塔ではなく倉庫である」と申し出たところ、それが認められたという












20-06 洞源山 貞祥寺(長野県佐久市前山)
三重塔(長野県指定文化財)















20-07 若一王子神社(長野県大町市大町)
三重塔(長野県指定文化財)



三間三層の柿葺。宝永8年(1711)に木食故信法阿の勧進によって建立された



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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>2-1(関東地方)

2021年03月05日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>2-1(関東地方)
茨城県(来迎院、虚空蔵堂、小山寺、薬王院、楽法寺)
栃木県(西明寺、圓通寺、日光東照宮)

08 茨城県
08-01 箱根山 宝塔寺 来迎院(茨城県龍ケ崎市馴馬町)
多宝塔(重要文化財)



室町後期の建築物と思われ、関東以北唯一の古塔



三間多宝塔で、屋根は杮葺き
初層内部は後方寄りに来迎柱を立て、須弥壇を設ける



08-02 村松山 虚空蔵堂(茨城県那珂郡東海村村松)
奥之院(多宝塔)



50年に一回の開帳記念として、昭和9年(1934)に建立された



三重塔



再興百年記念事業として享保4年(1716年)建立の塔を平成10年(1998)に再建した



塔の高さが21m、大日如来が安置されている



08-03 施無畏山 宝樹院 小山寺<富谷観音>(茨城県桜川市富谷)
三重塔(重要文化財)






寛正6年(1465年)に多賀谷朝経が旦那となり、大工宗阿弥家吉とその息子によって建立された






08-04 椎尾山 薬王院(茨城県桜川市真壁町椎尾)
三重塔(茨城県指定文化財)
大工棟梁桜井瀬左衛門安信により宝永元年(1704年)に完成した



安信はその後、成田山新勝寺の三重塔も建立している






08-05 雨引山 楽法寺<雨引観音>(茨城県桜川市本木)
多宝塔(茨城県指定文化財)
730年 聖武天皇の后、光明皇后の造建が始まり



寺の歴史を読むと当初は三重塔を再建する予定だったものが、事情により多宝塔になったようである






09 栃木県
09-01 独鈷山 善門院 西明寺 (栃木県芳賀郡益子町益子)
三重塔(重要文化財)



天文7年(1538年)の建立






09-02 大澤山 虎渓院 圓通寺(栃木県芳賀郡益子町大沢)
一切経塔(重要文化財)
江戸時代1809年に再興された趣深い建物









09-03 日光東照宮(栃木県日光市山内)
五重塔(重要文化財)












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シリーズ仁王像 2-1(関東地方)

2021年03月04日 | 仁王像
シリーズ仁王像 2-1(関東地方)
茨城県(来迎院、西蓮寺、仏性寺、虚空蔵堂、佐竹寺、小山寺、龍禅寺)
栃木県(西明寺、輪王寺、日光東照宮、高宗寺)

08 茨城県
08-01 箱根山 宝塔寺 来迎院(茨城県龍ケ崎市馴馬町)






08-02 尸羅度山 西蓮寺(茨城県行方市西蓮寺)






08-03 涌石山 日院 仏性寺(茨城県水戸市栗崎町)
石造金剛力士立像(水戸市市指定文化財)









08-04 村松山 虚空蔵堂(茨城県那珂郡東海村村松)



仁王尊像には「正和4年(1315)謹刻」「文禄3年(1594)塗りかへ」との記載



08-05 妙福山 明音院 佐竹寺(茨城県常陸太田市天神林町)






08-06 施無畏山 宝樹院 小山寺<富谷観音>(茨城県桜川市富谷)






08-07 米井山 無量寿院 龍禅寺(茨城県取手市米ノ井)












09 栃木県
09-01 独鈷山 善門院 西明寺(栃木県芳賀郡益子町益子)






09-02 日光山 輪王寺(栃木県日光市山内)
<仁王門>
阿形 「密迹(みっしゃく)金剛」






吽形 「那羅延(ならえん)金剛」






<二天門>
「持国天」



「広目天」



<夜叉門>
「夜叉門」を守るのが4人の夜叉神
「阿跋摩羅(あばつまら)」



「毘陀羅(びだら)」



「犍陀羅(けんだら)」



「烏摩勒伽(うまろきゃ)」
烏摩勒伽像は日本で唯一夜叉門で祀られている独立像
手にする金の弓矢は破魔矢。この破魔矢こそ烏摩勒伽仏が発祥と云われている



膝の小象に注目。説明によると破魔矢と膝小僧の語源は夜叉門の烏摩勒伽からきていると云う



09-03 日光東照宮(栃木県日光市山内)
参詣者が多く、同じ場所に留まることができず「仁王像」の写真もこの一枚だけ



09-04 密興山 地蔵院 高宗寺(栃木県芳賀郡芳賀町祖母井)






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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他> 1(北海道・東北)

2021年03月03日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他> 1(北海道・東北)
青森県(最勝院、青龍寺、法光寺)岩手県(普門寺、福泉寺)
山形県(立石寺、羽黒山、慈恩寺)

02 青森県
02-01 金剛山 光明寺 最勝院(青森県弘前市大字銅屋町)
五重塔(重要文化財)
寛文7年(1667)に完成した旧大円寺の塔で方3間、総高31.2メートル






国の重要文化財指定の五重塔としては日本最北端に位置する



 


02-02 全仏山 青龍寺(青森県青森市大字桑原山崎)
五重塔
1996年(平成8年)秋に完成。高さ39.5mは日本第4位









02-03 白華山 法光寺(青森県三戸郡南部町)
三重塔(承陽塔)
現存では日本一の規模だそうで塔全体を撮せる場所はこのポイントだけ



少し動くとこのように木に遮られてしまう



03 岩手県
03-01 海岸山 普門寺(岩手県陸前高田市米崎町地竹沢)
三重塔(岩手県指定文化財)
文化6年(1809年)建立、高さ12.5m









03-02 法門山 福泉寺(岩手県遠野市松崎町駒木)
多宝塔
1982年建立、五代尊明王と四天王像を安置



北方領土返還成就を宿願としている






五重塔









06 山形県
06-01 宝珠山 阿所川院 立石寺<通称:山寺> (山形県山形市大字山寺)
三重小塔(重要文化財)






06-02 羽黒山 五重塔(山形県鶴岡市羽黒町手向院主南)
五重塔(国宝)
東北地方では最古の塔といわれ、平将門の創建と伝えられる



高さが29.0mの三間五層柿葺素木造。現在の塔は、約600年前の再建












 


06-03 瑞宝山 慈恩寺(山形県寒河江市大字慈恩寺)
三重塔(山形県指定有形文化財)



当初、慶長13年(1608年)築造されるも、文政6年(1823年)焼失



文政13年(1830年)再建。本尊木造大日如来坐像



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