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※計画中新築住宅の2階部分鳥瞰図イメージCG
暮らしの空間についての
日々の思考イロイロと・・・・・。
空間化された規範で
どのような枠を考えるのか?
という事を日々の思考に・・・・・。
住宅を空間の性格として捉えてみるように。
そうすると、
隠された本質が見え隠れしますよね。
玄関があり、リビングがあり、
キッチンとお風呂があり、
いくつかの個室が集まった空間を
私たちは普段、住宅と呼び、
こうした部屋や機能の組み合わせは、
そこに住む家族や
その生活の実態を反映させた結果であると思って
疑わないですよね・・・・・。
でも、一つの疑問として、
家族や生活が大きく変わっているなかで、
なぜ「住宅」のそういった点は変わらないか?
という事・・・・・・。
なぜ住宅は変わらないのか。
それは、住宅というものが、
もともと家族や生活の実態や現実を
反映したものではなくて、
人々の抱いている家族像や
生活像といった期待や願望や理想、
いってみれば現実ではない「バーチャル」なものを
反映してできあがっているものだと
考えるとどうでしょう・・・・・。
「専業主婦」や「核家族」や「家族団らん」
という現実が「今の暮らしの中」で
変わってしまっているのに、
今もって〇LDKと呼ばれる
間取りが主流であることに変わりがないのは、
それに代わる確たる家族像や
生活像が未だ見えていないから、
ということになりますよね。
空間化された規範という言葉は
そういう意味です。
規範は外部からやってきます。
家族像や生活像、理想や願望は、
社会や集団の習慣や制度や秩序など
外部との関係性のなかで
生まれてくるものです。
住居は家族という共同体と
その外側の社会(その家族を含む上位の共同体)との
関係を調停する空間装置と
ある意味で私たちが当たり前に思っている、
住宅は家族のための「私的な空間」であるという
常識もそれで覆されます。
事実、近代以前までの住宅は、
家父長のための座敷や
客間といった
封建共同体の秩序を反映した空間を
内包していましたし、
また、町屋などでは「店」や「見世」と呼ばれる
労働や生産や商取引を通じて
市場という外部につながった空間を持っていました。
現在、私たちの多くは、
住宅=私的(プライベート)、
外部=公的(パブリック)という図式を
当たり前のこととして暮らしています。
近代以降、当たり前のように
考えられてきたこうした
住宅のあり方(規範)も
決して当たり前ではないということになります。
人口の減少、
単身世帯の増加、
社会の急速な高齢化、
新しい働き方、
シェアという価値観など、
今の日本が直面する問題はすべて、
住宅に直結する問題であり、
さらには住宅を私的な空間として
囲い込むだけではもはや解決できない
問題と言えますよね・・・・・。
住宅は本来、
私的な空間だけではなく、
公的な空間でもあったという事実を
現代の暮らしの中でどのように
表現して具現化していくのかで
住宅の性質も性格も変化し順応していくものだと
思いますよ・・・・・。
分かりやすい表現でのLDKはありますが、
生活の空間のありかたは
日々の生活の中で寄り添いながら
変化に対応するものである様にと
思考しながら
デザインの本質を豊かさへとイメージしながら。
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