日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

四者悟入

2010-01-25 09:15:03 | Weblog
  「ししゃごにゅう」って言葉、「四捨五入」と思っていらたら、そうでなく、「四者悟入」と書く。
  世の中でのヒトの生き方を悟っている者には、次の4者があるとのことかな?
1、医者・・・生老病死を直に見ているから。
2、学者・・・学問を探求する過程で、真理を探求しているから。
3、易者・・・天文学など、ヒトと宇宙の関わり方かた、将来の予測などに精通しているから。
4、役者・・・ヒトに成り切って演じていることで、ヒトの生き方を学んでいるから。
 学校の先生は、その4つの顔を持つべきだとか。(大分県のある教員の話だと、教員に採用された時に、そんな話を上から伺ったとか)
 具体的には、・・・学者:自分の専門をおさめるのは当然、自分の専門でなくても、子どもから立ち上がった疑問に寄り添い、学びへとたどりつく道をつけてあげなければならない。・・・医者:教えるだけではなく、生徒の様子を把握していなければならない。例えば朝、生徒の顔を見て、この子は今日は調子悪そうだな、昨日、何かあったのかなと直ぐに気付けるように。・・・易者:生徒に予想をもって関わらねばならない。たとえば指導案を書く。この発問なら3割の子はのってくるだろう。7割のってこさせようと思えばどんな問いかけがよいだろう、というふうに。・・・役者:素で関わるのはよくない。生徒に自分の思いを伝える為、時には大げさに、時には抑え気味に、その子やクラスの状況をふまえながら、意図を持って振るまわなければならない。
 そうだよなあ、自分の場合、30年以上も臨床医をしてきて、ヒトの病気以外にヒトの陰の姿も、如実に見て来ていると思う。自ら(みずから)、つまり、自分から学ぼうとしなくても、自ずから(おのずから)、つまり、自然とそのあり方を悟ってきていることも多いと思う。
 ヒトの考え方も、時間が経過するに従って、変化して行くことも多い。
 医者も、単なる医者の仕事をするだけでなく、学者や易者や役者にもならないといけないかなと思う様になってきています・・・?!

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結婚したいけど、出来ない理由とは?

2010-01-24 10:05:01 | Weblog
 周りに、40歳前後で、結婚しない人がいる。それも、一人や二人でない。本人は、結婚したいとハッキリ言う。しかし、ちゃんとした相手がいないので、それが出来ないと言う。
 テレビで、その分析をしていた。(これ以外に、いろんな意見があるかと思いますが・・・)

 結婚したいけど出来ない理由は、
1、理想ばかりを追いかけている。
2、我が強過ぎる。
3、プライドが高過ぎる。
4、相手の条件ばかりを気にしている。
5、自分に甘く他人に厳しい。
 更には、・・・「婚活渡り女」って感じで、もっといい人がいるはず何て思って、ここまで頑張ったんだから、まだまだと思って長く婚活を続ける女性。
 「妄想スケジュール女」って感じで、自分でこうすると決め込んでいて、それに合わせ様として行動をとろうとしている女性。
 「ピンポイントこだわり女」って感じで、長男はダメ、九州男児でないとダメ、公務員でないとダメって感じで、こだわる女性。
 まあ、ドラマの様に、お互いが同じ瞬間からピタッと波長が合って、結婚って感じになる方がマレと思った方がいいと思うんですけど。
 自分に厳しく、相手に寛容、・・・これが大切だと思います。男は、追う方で、それが追われる感じになると、ちょっと不自然な感じがするのですが・・・?!
 結婚したら、安定するけど、束縛が伴ない、独身時代の様な自由がそれなりになくなります。こんなこと、当たり前のことです。
 今、世間を騒がせている民主党幹事長の小沢さんも言っていたなあ、「得るものがあれば、それなりに、失うものがある。何をしても、(政治家は)非難される。」と。(これに少し似ているかな・・・?!)

 ところで、離婚の増加も気になるところ。今の日本、結婚しても、5組に1組が分かれ、5組に1組が家庭内離婚で、上手くいってるのは、5組に1組しないとのことらしい・・・?!その内、バツ1、バツ2、バツ3って感じで、多くの人が経験していけば、違和感がなくなって行くのかなあ。イスラム教の人が知れば、何コレって感じになるだろうなあ。
 相手を変えるのではなく、自分が変わること。男女の違いをお互いに認識すること。結婚しても、愛を持続するには、努力が必要。(・・・と私は思います。)



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くだらない語学学習(追加ー1、多国語学習の急所?!)

2010-01-23 18:21:48 | Weblog
  (義理の弟の話だが)ドイツのケルンに行く道を聞くのに、ドイツ人に、「ケルンは何処?」って尋ねたが、どうしても通じない。で、何度何度もケルンと言うのに通じない。何でドイツ人なのに、ケルンぐらい知らないのかなあと思って、ちょっと「コルン」って感じで言った。そしたら、なーんだって顔をして、直ぐに理解してくれたとのこと。つまり、日本語では、ケルンと書いているが、実際は、ケの母音は、[o]にウムラートが付いた発音で、口先を尖らせて、オの口をしてエと言うべき。この発音の仕方、英語にはないが、ヨーロッパ言語には多く、フランス語やドイツ語には、しばしば出てくる。
 飛行機で韓国仁川国際空港に着いて、清州市に行くのに、私はバス亭で、バスから降りてきた運転手さんに、清州市(청주시)に行きたいとハングル語で言ったつもりだったが、運転手さんが、「チョンジュウ청주?チョンジュウ전주?どっち」って感じで聞いてきた(清州か全州)。一見、何のことか分からず、ポケーッとしていたが、チョンのンが、舌を上に付けて言うか付けないで言うかの相違と気が付いて、・・・付けなくて発音して、しっかりと通じた。(韓国での初めての独り旅で、ハングルの難しさの洗礼をいきなり受けた感じだった)
 インドネシア語をジャカルタ出身の女の先生(APUの大学生)から教わっていた時、一番難儀したのが、2種類ある[e]の発音。簡単な方は、そのまま日本語的にエと言えばいいのだが、もう一方の[e]の発音の仕方が悪いと何度も注意された。やっと気が付いた。インドネシア語の教科書には、イかエの口をしてウと言えばいいと書かれているが、・・・実際には、しっかりと口を横に引いてウと言えば、いいのでは、・・・?!
(写真は、インドネシアのウブドでのもの)

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くだらない語学学習(追加、多国語学習の急所?!)

2010-01-23 16:31:37 | Weblog
 中国語で、ピンインで、[e]と書いていいても、エの口をしてオと言う感じで発音して、決して、ローマ字読みのeではない。フランス語だと、それにアクサンテギューが付くと、エだが、付かないで単にeとあると、ウに聞こえる。
 アラビア語にしても、iやuが、日本語のイやウでなく、iは、イとエの中間、uはエとオの中間に聞こえることが多い。
 ベトナム語では、文字に正確に発音の仕方が書かれている感じで、声調符号までしっかりと付いている。
 取り敢えず、次の3つの発音の仕方を覚える必要がある。
 ウの口をしてイと言う。
 オの口をしてエと言う。
 イの口をしてウと言う。
 これを全て含んでいるのは、(東西の間に位置する)トルコで話されているトルコ語です(中央アジアでも話されています)。
 私は、中学生の時、エの口をしてアと言う発音の仕方がどうしても上手に出来ませんでした(りんごのアップルのア)。
 ハングルでは、2つのウ、2つのエ、2つのオの発音の仕方がありますから、これから入ると、多国語の母音の発音の仕方、覚えやすいかと思います。

*声門閉鎖音、日本人には、とっつきにくいですね。それに、日本語の「ラ」や「ン」にしても、東南アジアでは、いろんな発音の仕方があります。そり舌も日本人には、馴染みのないものですね。
 しかし、下手でも、現地の言葉で何とか言おうとしている日本人の姿、これは、現地では、絶対に受けますよ。下手な英語で笑われることないですが、フランス語だけは、ある程度発音が上手な必要があるのかな・・・?!
 字が上手になるには、いくら書いても上手になりませんね。上手になろうと思って、筆で持って心を込めて長いこと練習して行くと、誰でもその内、筆ペンの字も、上手になれますね。
 語学も同じだと思います。現地に行って、覚える気でやれば、何ヶ国語でも・・・?!
 しかし、せっかく覚えても、日本に帰って、使わないでいると、次第に忘れて来ますね。
 アメリカに13年もいる長女が言っていましたが、・・・「日本語の漢字が近頃直ぐに出てこない。このまま行くと、その内、簡単な漢字でさえ、書けなくなりそう・・・」と。

(茶道と同じで)ある期間して、それを実際に海外で利用して、その面白さを味わってしまうと、もう、その世界からしばらく抜けられませんね。50歳過ぎて、仏・韓・中・独・タイの検定試験にも挑戦しました。タイ語は落ちましたが、落ちても、どうってことないですから。多国語に興味を持ち始めるきっかけは、テレビのジローラもさんのイタリア語講座でした。とても面白くて、19床の入院設備を持って、どこにも行けない中で、ワクワクして楽しく見ていました。NHKの語学番組を、初め気軽に見ていて、その内、腰を入れて本腰にって感じでいいのではないでしょうか、テキスト代もそんなに高くないし・・・、内容も変わって行くし・・・。)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20070522/2

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くだらない語学学習(その12-1、タミル語)

2010-01-23 10:30:11 | Weblog
 音楽に国境がない様に、言葉にも国境はない(と、私は思っている)。イデオロギーが違っていても、近隣の国同士であるからして、少なからず似ている所、ある場合が多い。言葉は、生きモノで、絶えず変化をして行く。多国語を勉強する時、共通点や相違点をに見つけて、それなりに楽しんでいるが・・・。
 全体を掴むと、各論が分かりやすい。個々に覚えると、何故か、直ぐに忘れてしまう気がする。
 母音に付いて、自分なりにまとめてみました。又、最後の14の挨拶、現地の人に会った時、1日中使えるので、何かの時に役立てて頂ければ幸いです。

単母音の種類
 1、スワヒリ語
 2、インドネシア語、マレーシア語
 3、ミャンマー語
 4、チベット語
 5、中国語
 6、ハングル
 7、タイ語、ベトナム語、カンボジア語
 8、英語

挨拶(こんにちはの意味で、1日中使える)
 1、イタリア周辺
 2、インド
 3、ロシア・スラブ諸国
 4、チベット周辺
 5、タイ
 6、韓国・北朝鮮
 7、イスラエル
 8、イスラム諸国
 9、スリランカ
10、カンボジア
11、トルコ・中央アジア
12、イラン
13、東アフリカ(ケニア・タンザニア・ウガンダ)
14、ベトナム
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/categories/145



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くだらない語学学習(その12、タミル語)

2010-01-23 09:41:01 | Weblog
 インドのタミルナードゥ州、スリランカ北部、シンガポール、マレーシア、インドネシア、マダカスカル、モーリシャス、フィジー等、タミル人がいる各地で話されている。
 インドのタミル・ナードゥ州の公用語であり、スリランカとシンガポールでは国の公用語の一つにもなっている。世界で18番目に多い7400万人の話者人口を持つ。1998年に大ヒットした映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」で日本でも一躍注目された言語である。
 マレーシアに行った時、2泊で、キャメロンハイランドに行った。そこでの宿泊先のオーナーが、タミル人で、タミル語を話す人だった。(そこで、自分の名前をタミル語で書いてもらったが、書いてもらった肝心なその紙が、行方不明になっているが。)
 シンガポールに行った時も、タミル語を話す人がいたし、昨年、オーストラリアのグラッドストーン市に行った時にも、同じ宿泊施設に、タミル語を話すインド人がいた。
 タミル語には、無気音や有気音の区別がない。そり舌があり、又、日本語でのンの発音[n]が3つもありし、日本語でのラの発音[r][l]が5つもある。
 タミル語が、その起源での日本語との関係で注目されいた時期もあった様だが・・・?!

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「クロメたこ焼き」人気上昇中

2010-01-22 10:08:41 | Weblog
 今、大分県大分市の「クロメたこ焼き」が大人気中である。昨日の夜のテレビでも、詳しく放映され、司会者のミノモンタさんだけでなく、その場にいた他の人達も、絶賛していた。
 アイデアを思いついた人のエピソードが面白い。いろいろとそれまで試みていて、クロメをたこ焼きの中に入れるが、硬くなって上手くいかず、・・・試行錯誤をいろいろと重ねるも上手く行かず、・・・とうとう頭にきて、それを投げ付けて、・・・それがたまたまそこにあったソースと一緒になって、→粘りが出ていて味もいい!→これだ!!と思って製品化している。
 つまり、アイデアを投げて、ホントに投げ付けて、偶然に発見したモノ。イヤー、面白い。
 健康食であり、ねばねばとしていて、スタミナも出そうな感じ。今度大分に帰ったら、是非、食べてみようと思う。
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001001130004

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くだらない語学学習(その11、シンハラ語)

2010-01-22 08:33:52 | Weblog
  スリランカの言葉で、インドの南東部でも使用されている。文字が、お尻の格好に似ているとか、チョウチョに似ているとか、デンデンムシに似ているとか言われているみたいだが。(この字の形を見た瞬間から、私は魅了されてしまいました・・・、とは言っても、今から自分が生きていく上で、何か役に立ちそうな感じはしないのですが、・・・)
 ヒンディー語やベンガル語と類似する点が多い。文字も、詳細には、もっと沢山ある様だが、・・・。
 たまたま、バスの中で、サリーをまとった女性と出会ったことがあった。(スリランカから初めて日本に来ていて)乗っているバスがAPU(別府のアジア太平洋大学に)ちゃんと行くかどうか、英語で尋ねてきた。話して、スリランカの人と分かったが、その時、スリランカのあいさつ言葉、「アーユーボ-ワン」の一言がどうしても思い出せなかった。今でも、その時の情景が残っているが、・・・。
 文字の形がとてもユニークだが、今のスリランカの国内の情勢は、どうなのかな?

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くだらない語学学習(その10-1、ヒンディー語)

2010-01-21 09:24:30 | Weblog
 インドの人口は、中国を抜いて、その内、世界一になるだろう。インドでは、産児制限がない。今からの世界の動きは、インド・パキスタン・バングラデシュを抜きにしては、考えられない。インドのIT産業がなくては、今のアメリカでさえも、やっていけない程になっている。そんなインドのこと、日本人はどこまで知っているのだろうか?
 インドの伝統的な考え方だと、「与えること」「施すこと」は、世来の為の功徳を積むこととなっている。施しを受ける相手は、その機会を与えたということで、むしろ感謝されるべきだと考える。
 インドに留学した人の話だと、カースト制が今でも厳然とあり、その地位が離れていると、挨拶も交わさないケースがあるとのこと。
 インド人が首を左右に何度も傾ける時は、「Yes」の意味で、「No」の意味でないので、注意が必要とのこと。
*写真は、バングラデシュのダッカで演奏している自分(2004は、2005の間違い、5年前の写真です)

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くだらない語学学習(その10、ヒンディー語)

2010-01-21 09:05:54 | Weblog
 ヒンディー語やベンガル語の勉強をしてると、「アレッ、日本語のアイウエオの順と同じ感じだ・・・」と思うはず。実は、逆で、これらを参考に、日本語の50音図が出来ているのです。
 日本語のサ行の元は、チャ行であり、日本語のハ行の元は、パ行だったが・・・。
 日本語には、無声音か有声音かの区別はあっても、有気音か無気音かの区別はない。中国語やベトナム語にもあるそり舌もない。中国語では、無気音と有気音の区別は、しっかりとあるのに、無声音と有声音の区別がはっきりとしていない。ハングルも、無声音と有声音、更には、ハングルでは、短音と長音の区別も、はっきりしない。ただ、ハングルでは、濃音、平音、劇音と、3つにまで分かれている。
 声調に関しては、パンジャービー語にあり、ミャンマー語が3つ、中国語とチベット語が4つ、タイ語が5つ、ベトナム語が6つとあるのに、ヒンディー語やベンガル語やシンハラ語やタミル語には、ない。
 ハングルや日本語でも、声調は、あまり、強調されない。
 ヒンディー語では、「こんにちは」を「ナマステ」と言うが、後に、「ジー」を付けて、「ナマステ・ジー」と言った方が丁寧な言い方となる。ヒンディー教徒の間では、ナマスカール(r)と言っている様だ。
 ヒンディー語では、男性と女性で言い方が違うので、その点は、ベンガル語などの言葉よりも難しく感じてしまう。

*(以下、教育家庭新聞より引用)カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)のデータバンクにある世界の499言語の統計によると、言語の平均音素数は31ですが、日本語の音は、母音が5つ、子音が13、半子音が2(y.w)の総計20しかないとのこと。日本語は、ほかの言語と比べてはるかに少ないことから、音声面においては世界でも珍しいほど簡単な言葉であるとのこと。ちなみに、英語が45、仏語が36、それにハワイ語はなんと13しかない。
 日本語を学ぶ際、最初の山となるのは「ひらがな46字」。ポイントは、以下の点。
1、ひらがなとカタカナがよく似た文字
「り・リ/へ・ヘ/や・ヤ/こ・コ/し・シ/つ・ツ/と・ト/も・モ/せ・セ/う・ウ/ら・ラ」
2、ひらがなの前半だけでカタカナになる文字
「の・ノ/ふ・フ/そ・ソ/な・ナ/お・オ/き・キ/か・カ/め・メ/ま・マ」
3、ひらがなの後半がカタカナになる字
「に・ニ/れ・レ/ぬ・ヌ/ほ・ホ」
 「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」という並び方については、「あ行」から「わ行」までの横の(子音の)配列には実は重要な決まりがある。発音するときに口の中で舌の接する(あるいは震える)位置、つまり調音点が「奥から前」の方に移動していく順となっている。
 始めの「あ行」は母音なので、声帯から出てくる音そのままだが、「か行」からが子音で、子音は母音の流れをさえぎる。「か」の場合は口の奥の方で息を破裂させ、それが「さ、た」と前へ移動する。「た」と「な」の調音点は同じだが、後者では息を鼻に抜かし、また「ま」は両唇音となる。「ま行」の後にさらに3行あるが、ここでの問題は半子音の「Y」と「W」の間に子音「R」が挟まれていること。「ら」は本来日本語になかった音なのかも知れない。今でも「ら行」ではじまる単語のほとんどは外来語。
 調音点の位置によって子音に並べるという方法は、実は日本人が考えたものではない。ルーツを発見するキーは、日本最古の50音図(11世紀初め)が真言宗の醍醐寺に残されていることにあるといわれている。50音図を初めて作ったのは平安末期の真言宗や天台宗の学僧たちで、彼らは仏教を支えるサンスクリット語の音韻学を学んだ。50音図は漢字音表記の補助手段として実用的に用いられたと思われ、初期の50音図がカタカナで書かれているのもその為。サンスクリット語の音素は日本語より多いが、共通するものだけを拾っていくと、母音では「アイウエオ」、子音では「K,S,T,N,H,M,Y,R,W」の順になる。そして、子音に母音を付けて音節として表わしたものが「カサタナハマヤラワ」となっている。

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