小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

授業中にかっこつけて言った名言に対する子どもの反応が

2017-02-10 12:19:25 | 雑談
5年生の算数の授業での一場面。
「円周は直径の何倍なのか」という問いでした。
すでに「3.14」を知識として知っている子もいましたが、その子たちに対しても
「本当か?」
のように追及し、実際に計測してみることにしました。
ということで、ビンやペットボトル、お菓子の缶など、あらゆる具体物を持ち込んで子どもたちに計測させます。
なかなか面倒な作業で、
「先生~大変ですよ~」
みたいな声も上がります。
そこで、私は「待ってました」と言わんばかりに、この名言を教えました。

「いいかい。こんな言葉がある。
聞いたことは忘れる。
見たことは覚える。
やったことは理解する!!!」

ポカーンとする子どもたち。笑
あわてて
「いや、だからさ、耳で聞いたことっていうのはさ、一旦は覚えたつもりでも、しばらくすると…」
みたいに口早に解説する私。
ポカーンとあまり変わらない顔のまま、すこしは「へぇ」となる子どもたち。笑
そのまま活動に入りました。
名言の効果があったのかは不明ですが、活動自体はやりだせば子どもたちものってきました。

授業が終わり、一人の女の子が私のところにやってきました。
「先生、さっき、聞いたことは忘れるって言いましたよね。」
「うん、そうそう」
「だから、きっとみんな忘れますよ。先生が言ったその言葉も。聞いただけだもん。あはは」
笑いながら去っていきました。

なるほど。
この子の言う通りでしょう。笑

喜びのご報告

2016-12-27 16:28:56 | 雑談
「喜びのご報告」
というこのタイトルも3回目です。
我が家に3人目の子どもが誕生しました。
上2人と同じく、今回も母子ともに元気です。

出産後初めて上の2人が赤ちゃんと対面したとき、ものすごくうれしそうだったのが印象的でした。
今回は少し年が離れているから、2人にとっても赤ちゃんができたことの意味を自分たちなりに理解できているようで、その後もしっかりとしてくれています。
かわいがりすぎて、取り合いにならないか、それだけが心配です。笑

妻には感謝の気持ちでいっぱいです。
妊娠や出産は大変だっただろうに、そんなときも変わらず家族を支えてくれていました。
おかげで私も安心して仕事に臨めるし、家庭が何よりの安らぎだと思えます。

前回2回で、
「優秀教員になれた理由」
を書きましたが、ここに
「家族の支え」
を加えたいと思います。

この家族なしに、私の教員としてのステージは何もなかったと思います。
3人目の出産に合わせて、家族みんなに
「本当にありがとう」
と、心から伝えたいです。

これで家族5人になりました。
また新たなスタートです。

がんばります。

教育実習生に励まされました 笑

2016-11-06 17:42:57 | 雑談
本校に教育実習生が来ています。
本校の卒業生で,現在大学生の女の子です。
当然ですが,めっちゃ若いです。

私は実習生の世話役でもあるので,この子の期間中のスケジュールを組んだり,打合せをしたりもしました。
そして自分自身が1コマの講話も担当しました。
テーマは「教務」
ということで,教務主任という立場の説明から入りました。
図に描きながら
「校長,教頭の真下にいる感じかな… ここで線を引くと,こっちが管理職側で,こっちが現場側で…」
などと,思いつきのままある程度説明すると,その子が
「っていうことは,先生の立場ってものすごく大事なんですね」
と,息を荒くして感じで返してきました。
さらに
「きっと,先生の立場で大事なことって,中立でいることでしょうね」
深く突っ込んできました。
「管理職側と,現場側で意見の食い違いなんかがあるのときに,教務の先生がどちらにどう働きかけるかが重要になるじゃないでしょうか?」
「はい」
「私もバスケ部でキャプテンをしてたのでなんとなく分かるんです。似た感じじゃないかな」
「なるほど…」
「私がいつも心がけていたことは,チームがもめたときは,やっぱり監督のリーダーシップに従うという基本を忘れないことでした。」
「ほお」
「そのラインがチーム内で浸透していないと,どうしてもチームはまとまりませんから。学校では,やっぱりリーダーは校長先生ですから,学校中にその意識がないとだめなんじゃないですか?」
「そのとおりです」
「私,キャプテンの立場でものすごく苦労しました。先生もそうなんじゃないですか?」
「はい。そうなんです…」
「すごくよく分かります。この立場って,なというか,実は脇役なんですよね。あ,すいません。失礼なことを…」
「いいえ,そのとおりですから」
「選手みんなを引き立てるために,影で地道なサポートをするんですよね。それでいて,その努力に気付いていないメンバーも多いし。」
「ごもっとも」
「いやぁ,でも教務の先生ってすごいですね。私,自分が子どものころは学校の先生にそういう役目の人がいるなんてちっとも知りませんでした。」
「でしょうね」
「だけど,教務の先生がいないと,学校は回らないですね」
「…ありがとう!」

気がつくと,私が実習生に講話を受け,励まされていました。笑
とても熱意があって,勘がよくて,話をするのも聞くのも上手な子で,今時の若者にしては珍しいと思えるほどでした。
講話をしたどの先生も同じような感想を言っていました。

きっとこの子は大物になります。笑

学校とお金 うそのような本当の話

2016-09-19 07:22:20 | 雑談
とある研修会に出たときのことです。
他校から来てる先生たちと研修の合間にちょっと雑談をする中で(研修よりもこっちが盛り上がることも)驚く話を聞きました。

いわゆる「学校とお金」の話です。
本県は広くて,いくつもの地区で構成されています。
学校を運営するお金はそれぞれの地区に任されている面が大きいので,
裕福な地区=裕福な学校
貧乏な地区=貧乏な学校
という構図が明確です。
ここで聞いた話は2つのうち「貧乏な学校」を転々としてきた先生の話でした。

「それはもう悲惨」らしくて
・消耗品費0円。授業で使う材料は担任が100均でいつも買う。
・コピー機の横に名簿が置いてあり,誰が何枚コピーしたかチェックするようになっている。
・学校に大型テレビは1台しかないので,授業で使うときは予約制。
・事務室からチョークをとるときは1本ずつしかダメ。
・教室は当然,職員室にすらエアコンはなし。
・石灰は運動会以外使用禁止。体育で運動場にラインを引くときは足で引く。

耳を疑うような実話が続々出てきました。
「運動場に足でラインを引くって,ギャグですね」
「でも本当なんですよ」

私もいくつかの地区を回ってきた中で,財政的な格差は少なからず感じていましたが,ここまで貧乏な所は経験がありませんでした。
結論,みんなが声をそろえるのは
「県内平等にしてほしいよね」
ということでした。
こんな貧乏な思いをしている学校がある一方で,裕福にしている学校があるのも事実です。
ある地区では,全学級に大型電子黒板が配置されていたり,普通教室にエアコンが設置してあったりします。
同じ県内でこんなに格差が生じるのは,教育の機会均等からするとどう見ても問題です。

この問題に,そこを経験してきた現場の先生は気付いていますが,もっと上の立場の人たちは気付いていないのでしょうか。
それとも気付いているけど,どうしようもないのでしょうか。
(おそらくそっちだろうとは思いますが)


高校入試問題を見て唖然

2016-09-06 21:00:37 | 雑談
とある研修会で,小中高の先生が一同に介して教科指導等について協議するというものがありました。
私は算数部会に参加しました。
高校の先生と一緒に研修をするというのがとても珍しい機会なので,高校の先生の話にとても興味がありました。
そこでは
「特別に」
という形で,最近の高校入試の数学の問題を見せてもらうことができました。
そして,正答率の低い問題などについて解説をしてもらったわけですが…

ここで,その問題を見て唖然としました。

なぜかというと,
「問題が,自分たちの頃のものとそっくり」
だったからです。

自分たちが試験を受けたのは,言うまでもなくもう相当昔の話です。
そのころの問題と,現在の問題が,何も変わっていないように見えたのです。
私の記憶違いかと思って,他の小学校の先生にも尋ねてみたら
「その通りだよ」
「変わってないですね」
と,みんな口をそろえていました。
そして,私と同じように,みんな驚いた顔をしていました。

時代が変わり,教育が変わり,求められているものも変わっているはずなのに,入試は変わっていないというのは,どういうことでしょうか???
今の教育でより重要とされているのは
「思考」「表現」
といった部分のはずです。
だから,小学校の諸テストや調査では,そこら辺を問う問題が多くなってきています。
しかし,今回見た高校入試の問題の中身は相変わらず
「知識」「技能」
を問うものばかりだったのです。

高校の先生にこのことを尋ねてみると,あまりピンとこない様子で
「さあ,どうでしょうか…」
「県教委がまだそこまで追いついていないんじゃないかと思います。」
程度の回答でした。

この状況は本県だけのことなのでしょうか。
他県では入試問題も刷新されているところがあるのでしょうか。
それが知りたくなりました。

「大学入試の方が変われば,高校入試も変わる」
という話も出ました。
上の方から変わらないと,下は変わらないものでしょうか。
でも,もっと下の小学校は変わっているのに…