小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

テレビでぶっちゃける先生たち

2016-08-20 20:54:04 | 雑談
偶然ですが,最近テレビで学校の先生たちや元先生たちが出演する番組を2つ見ました。
どちらも,いわゆる「ぶっちゃける」番組で,一般の人たちが知らない学校の実情を,先生たちが告白するというトーク番組でした。
偶然にも2つ見たということは,最近その手のものが人気なのでしょうか。

そこに出演していた先生たちがぶっちゃける内容としては
「給食は必ず校長が毒味(検食)をする」
みたいな,一般の人が知ったらちょっと面白いネタになりそうなものがありました。
これらは,私たちには当たり前のことなので,一般の人が意外そうにするのが逆におもしろく感じました。

もう一つの内容としては
「学校の先生の激務からすると,給料は割に合わない」
みたいな,いわゆる「先生という仕事の苦労話」に関するものでした。
ここでは,先生たちや元先生たちが,
勤務時間の長さ
精神的なストレス
見合わない報酬
過酷な勤務内容
職場内の厳しい人間関係
保護者対応の苦労
などについて,赤裸々に,そして悲壮感いっぱいに,話をしていました。
それに対してパネラーの芸能人の人たちが
「それは大変ですね~」
と同情したり,逆に
「それくらい先生たちにはがんばってもらわないと!」
とか返していたりして,それにまた反論する人がいたりして,トークが盛り上がっていました。

これを見ながら私は
「先生って,色々いるんだなぁ」
そう思いました。
私も先生ですが,ここで熱く訴えていた先生たちとは,違いが多いことに気付きました。
課せられる職務
職場の環境
待遇
仕事へのスタンス …
いろんなものが違い,自分が同じ先生だとは思えませんでした。
なぜ同じ職業なのにこうも違いがあるのか。
それは
校種
地域
年令
校務分掌
などにはっきりとした違いがあるからだろうと思われます。
校種→小学校と中学校では先生の仕事が違う
地域→都心部と郊外では子どもが違う
年令→若手とベテランでは任されることが違う
校務分掌→学校には本当に様々な校務がある
特に校種や地域による違いは大きいようで,「所変われば学校変わる」という感じを強く受けました。

もちろんいくらか共感できる部分もありましたが,それにしても「自分はこの先生たちとは違う」という部分を多く感じさせられて,またそれが新たな刺激になりました。
自分が恵まれている部分もあり,自分に足りない部分もある。
それも発見できたように思います。
そういったことを含めて,自分とは違う立場や環境でがんばっている先生たちが日本中にたくさんいるんだということ。
それは励みになりました。

運動会がまさかの… (久しぶりの更新です)

2016-06-15 21:30:37 | 雑談
またまた長らくブログをお休みしてしまいました。
すみません。
最近学校は運動会やらバレー大会でバタバタと… まではしてないのですが、ちょっとブログから遠ざかってしまいました。

さて

その運動会ですが、学校としても、私個人的にも、初めて雨による延期をくらってしまいました…

めちゃくちゃ残念でしたし、テンションがた落ちでした。
「運動会は日曜日にやってこそ」
「どんな雨でも決行!」
という思いで私も他の先生たちもいたのですが、太刀打ちできないほどの雨になり、やむなく延期。

本当の話、私は悔しすぎて体調を崩してしまいました。笑

延期の甲斐あって翌日は快晴のもと実施できました。
でも私のなかではすでに
「負けた感」
が充満していて、一日中ふてくされ顔だったように思います。笑
平日開催になってしまったので、やっぱり若干参観者は少なかったように思います。

そしてなによりきつかったのが、それから一週間ですね。
振替休日もなくすぐに翌日から通常授業。
子どもたちは明らかに疲れきっていました。
そして先生たちも。
次の土日を迎えるまでが本当に辛かったです。
初めて経験した運動会延期。
もう二度とこんな目にはあいたくないですね。
じゃあどうすればいいかというと
「体育主任を晴れ男にする」
これしかありません。
あ、
「晴れ男を体育主任にする」
こっちのほうが正しいですね。笑

この時期、どうしても嫉妬してしまう

2016-05-14 21:09:47 | 雑談
本校は運動会に向けた練習の真っ最中です。
今日も開会式の練習でした。

毎年のことですが、この時期私は常に体育主任に嫉妬しています。笑
運動会をひっぱる姿にやきもちを焼きまくっています。笑
やっぱり体育主任というのは、私的には学校のエースだし、運動会となると花形です。
かっこいいです。
今日の練習でも、朝礼台に立ってマイクをもち、全校に向けていろいろと声を張り上げる体育主任。
輝いてましたね。
私はそのとき何をしていたかというと、その朝礼台の下で、放送担当としてマイクの音量を調整したり、音楽を流したり… むなしい。笑

というのも、私も以前は体育主任をしていました。
駆け出しのころから6年連続でしていました。
今では教務主任や算数指導で老けてしまいましたが、実は生粋の体育人なのです。
体育大好きです。
体育主任のやりがいも十分に味わってきました。

だからこそ、なおさら体育主任に嫉妬します。
「いいなぁ」
とも思うし、
「俺だったらそこは~言うけどなぁ」
なんて思ったりもします。

もちろん、体育主任に言わせれば
「大変なんだぞ!」
って言うでしょう。
「代わってくれるならいつでも譲るよ!」
とも言うかもしれません。笑

エースとなる立場の大変さも嫌というほど知っていますが、それでもやはり、それがあるからやはり、体育主任は他の仕事とは一味違いますね。
運動会なんて、やり終えた時の涙が出らんばかりのあの感動はなんとも言葉になりません。
そして、子どもたちから体育主任は一種の憧れの視線が集まるものですからね。

ふ~
運動会までまだしばらく期間がありますが、その間私はこんな感情のまま、ずーっと日陰で放送機器をいじることになります。笑
なんとか気持ちの整理をしなくては。
体育主任がマイクでしゃべるとき、いじわるで音量を下げてしまいそうです。笑

感動の「教育課程完成!」のはずが… あれ?

2016-03-15 21:42:43 | 雑談
11月ぐらいから編成作業をコツコツと進めてきた来年度の教育課程。
教務主任の私としては、当然かなりの時間と労力を費やしてきました。
来年度も検討事項が多く、それをクリアするために多方面に働きかけてきました。

その教育課程が、ついに今日完成しました!
やったー!
製本まで完全に終わり、立派な形となりました。
教務主任としては、一年の中でもトップに入るくらい感動の瞬間です。

完成した教育課程をしみじみと眺める私。
最初は1ページ1ページを大事に大事に開きました。
「お~ ついにできたんだな~ 教育課程ちゃん」

そして先生たちにも完成品を配布しました。
当然教育課程の完成に向けて、全職員で作業を分担してきました。
だから、感動は私だけのものではなく、全員で分かち合えるものです。
私は、じっくり分かち合おうと思って、わざわざ一人一人に手渡ししていきました。

「先生、ついにできましたよ」
「先生、ほら、完成しました」

しかし…
「あ、どーも」
「え?あ~ 教育課程」
「今度の表紙は青なんだ。へ~」

なんとも先生たちのリアクションがさびし~
教育課程の完成だというのに、まあ~ 冷めたものです。

「教育課程、私もってますけど。あ~ 来年の?」
「ありがとう、そこ置いててもらえる?」

うーん
今日はこんなはずでは。笑
感動的な一日になるはずだったのに。笑
完全に読み違えました。笑

まぁ、考えてみればそうですね。
私もこの立場でないころは、教育課程の完成に感動したことはなかったですね。
というか、教育課程自体が自分にとってそう重要なものではなかったですね。
教務主任になって初めて、この完成のためにこんなに苦労している人がいることを知りましたから。

は~
感動を分かち合うほどはありませんでしたが、完成は完成です。
中身もなかなかものが出来上がっているという自負もありますから、それでよし。
とにかく、私の教務主任としての最も重要な仕事が今年も無事終わりました。
残り少しの期間、最後の仕上げまでやり通して、今年を終えることができそうです。

自分の仕事ぶりが今年はどうだったかをじっくりと振り返る必要はありますが、それはもう少し落ち着いたころにとっておくとして。
4月からはどんな仕事をするのかな。

また教務主任を継続するのかな。
するとなれば3年目になります。
担任に戻るのかな。
はたまた異動があるのかな。
私も本校での経験が長くなっているので、可能性は十分にあります。
そうなれば、人生の変化ということになるな。
はたまた…

その答えはもうちょっと時間が経てばおのずと見えてくるものですから、黙って待つことにします。

とりあえず今日は教育課程完成、おめでとう!です。

教え子の結婚式に出て乾杯しちゃいました

2016-03-01 21:51:49 | 雑談
招待状をもらっていた教え子の結婚披露宴が先日行われて、参加してきました。
私自身、初めての体験です。
こないだ教え子の同窓会に初めて参加したかと思ったら、今度は初めての結婚式。
近いうち、今度は初めて教え子の赤ちゃんを抱っこするんでしょうか。笑

その教え子は若い若い花嫁さんになっていました。
とてもきれいでした。
今風のおしゃれな披露宴で、とても幸せそうでした。

なんと私、この披露宴で乾杯の音頭を頼まれていたんです。
電話が来たときはびっくりしました。
恐れ知らずの教え子で、私を捕まえるために学校にまで電話してきました。笑

「先生、実は乾杯をお願いしたいんですけど…」
「まじか~」
もっと年配の人もたくさんいるだろうに、私がするのも気が引けるから正直断ろうかと思いましたが、かわいい教え子の頼みだし、ここで断ったら
「苦労は買ってでもしろ!」
とえらそうに教えてたことがうそになるので、引き受けました。笑

もちろん、こちらも初めての体験です。
貫禄ある人たちの乾杯の音頭は何度と見てきたのですが、まさか自分がする番がこんなに早くくるなんて。
いざそうなると、
「あのおじちゃんたち、何て言って乾杯してたっけ??」
ってなりました。
まあ俗に言う
「乾杯は短いに越したことはない」
これがその通りだろうと、ネットでオーソドックスな例文を拾い上げて
「これでいいや」
と会場に向かいました。

席に着くと、自分のグラスにだけ花がついていました。
(お、乾杯する人の特権か)
もうすぐ始まるというころ、司会の人がやってきて簡単な打ち合わせをしました。
「初めに新郎側の上司の方がスピーチをします」
うんうん。
「そのあと、乾杯です」
え?もう?
「実は新婦側のスピーチはありません。ですので、ぜひ乾杯でそちらも兼ねて、どうぞ」
なに~!
聞いてないぞ~!
「どうぞ」
なんて言われても、そんなすぐに気の利いたこと言えるもんじゃないぞ~!

そこから開始まで数分しかないわずかな時間の中で、必死に考えました。
たぶん、ここ最近で最も頭をフル回転させました。笑
他のクラスメイトも何人か来てて、話しかけてきましたが
「ちょっと黙っとけ!後で!」
と遠ざけました。笑
披露宴が始まり、新婦側の上司のスピーチが始まりましたが、そんなの聞きません。笑

そしてついに
「それでは乾杯へと移ります。乾杯の音頭をとっていただくのは、新婦花子さんの小学校時代の恩師…」
と紹介され。
「ではよろしくお願いします」
本当に出番がやってきました。
「ただいまご紹介に預かりました…」
しゃべりながら
(本当に俺が結婚式で乾杯やってるよ)
と、おかしな感じがしてきました。
なんというか、年取ったな~って。笑

お決まりのあいさつに加えて、その子の小学校時代のエピソードもいくらか話しました。
横の高砂で、その子がうれしそうに聞いているのが分かりました。

こんな話もしました。

実は10年ほど前になりますが、私も結婚式を挙げました。
そのときの披露宴で、花子さんとクラスの子たちが駆けつけてくれて、歌ったり踊ったりしてたくさんのお祝いをしてくれました。
あれから、私としてはそう時間は経っていないような気もするのですが、今日こうして、花子さんと立場を逆にしています。
結婚する花子さんに、私がお祝いの言葉を述べているんですね。
なんとも言えない感動で、胸がいっぱいです。

感動で胸がいっぱいなのはおおげさなことではなく、本当にその通りでした。
学校の先生をしていると子どもから感動をもらうことはあるものですが、こんな経験は、また味わったことのない希少な感動だったように思います。

いや~
とにかく、何とか終わってよかったです。笑
教え子よ、お幸せに!