小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

授業をこうすればバレーボール型に

2013-09-27 11:32:15 | 授業中の攻略法

話題は引き続きバレーボール型の授業。

前回は,それができるための前提としての学級の形の話をしましたが,今回からは授業の中身について。

バレーボール型になるための,授業の中で実践する工夫を思いつくままに挙げていってみたいと思います。

1 学習課題が本当に子どもにとって価値あるものであること

…「知りたい」「解決したい」「考えてみたい」と,子どもが本当に心から思える学習課題でなければ子どもは食いつきません。必要だと感じれば,教科書の例題でなく,より子どもにとって身近な形に問題を変えてみる工夫も必要です。

2 ある程度の情報量を子どもたち全員がもっていること

…学習課題があり,その解決に向かい,バレーボール(意見の交換や話し合い)っをするためには,子どもたちがそれに対する情報(予備知識)をもっておく必要があります。この情報量に個人個人で差がありすぎては,バレーボールをできることできない子が生じてしまいます。

3 全員がバレーボールに参加することを保障する

…一部の得意な子だけが意見の交換をして,それを傍観しているだけの子がいるという状態を絶対に作りたくありません。ぜひ全員が参加するバレーボールにしたいものです。そのためには,「ペア」「グループ」「列」といった少人数のバレーボールをしてみるとよいでしょう。「ペア」とすると全員が意見を言う,聴く機会を保障できるようになります。

4 キーワードは「接続詞」

…バレーボールは「レシーブ」「トス」「アタック」などと,一つごとに意味があり,それぞれがつながるものです。言葉を交わす際にもそうあってほしい。そこで,発言に意味をもたせ,前の人,後ろの人の言葉とのつながりをつくるためには,「接続詞」が大きな役割を果たします。発する言葉の最初に「しかし」「同じように」「そう考えるなら」などと意識的につけさせるようにします。

5 教師の役割と出番を見極める

…子どもたちがバレーボールを展開している最中,先生は何をしましょうか。思いつきでそれに割り込むようではまだまだです。そのとき教師には「チェック」「仲人」「賞賛」「教示」「判定」「挑発」などという役目がありえます。今,どの役目を果たすべきかを子どもたちの様子を見ながら,子どもたちの間を渡りながら,瞬時に判断し,その役割を果たす腕が必要です。

まだまだありそうですね。

続きは次回に。