小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

システムのないところで学校としてどれだけ動けるか

2016-10-08 16:24:49 | 教師の仕事術の攻略法
学校には組織を有効的に動かすための色んなシステムがあります。
何かが起きたら…
担任がどう動く
校長がどう動く
教頭がどう動く
養護教諭がどう動く
教務主任がどう動く
そしてどことどこがどう連動する
などなど。
学校の実情によって違いは色々とあるでしょうが,こういったシステムがしっかりと構築されている学校ほど,いい学校だという一つの指標にもなるでしょう。
そして肝心なことは,そのシステムに沿って,一人一人の職員がきちんと動ける学校であることです。
システムは明確になっていても,先生がそれを無視しているようでは無意味です。

こういったシステムが重要なのは言うまでもないことですが,時に学校というところは,既存のシステムには当てはまらないような想定外の出来事も起こりえるものです。

本校で起きた最近の例でいくと
・登校をしぶる子が,朝玄関で暴れ出した。担任だけでは対応しきれない。
・子どものけんかが行き過ぎて保護者どうしのトラブルになった。事態は複雑に。
・ALTの先生が都合で来られなくなった。初任者のクラスの外国語の授業はどうするか。
・校門付近にヘビが出た。子どもの下校が心配。

こんな場合について,本校にはそれに対応するシステムを示すマニュアル的なものはありません。
しかし緊急の対応が必要です。
だれかが,何らかの対応をする必要があります。

そして,こういったときに「学校力」が出ます。
「システムがないところで,どれだけ動けるか」というもう1つの指標です。
システムがないから,行き当たりばったりの対応しかできないか。
それともシステムはないが,その場で迅速に組織を組み,戦略を立て,有効的な対応ができるか。
優れた学校,職員は,柔軟性と発想力,それに協力体制をもって,いい対応ができるものです。
そういった場でリーダーシップを発揮できる人材も必要です。


教務主任をしているとよく分かるのですが,学校というところはマニュアルに当てはまらない突飛な出来事の方がたくさん起こっているように思います。
だからその経験を生かして,より幅広いシステムを構築していく必要もあるのですが,同時に,システムがなくても動ける職員の資質を培う必要を感じます。