何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

連作 曇天駄作に泣いている

2017-06-12 00:05:58 | 自然
「菖蒲&勝負しかない」 「連作 ショウブはついている」より

この時期のぐずついた天気がもたらす憂鬱を毎年晴らしてくれるのが、美しく咲く何種類ものショウブだが、今年はさほど美しくない。
理由は、日中と明け方とで寒暖の差が激しすぎるということもあるだろうし、蕾が膨らんでくる大切な時期に外壁工事をしたため環境に変化があったということもあるとは思う。
とにかく近年、これほど不出来なショウブとなったことがないにもかかわらず、それをブログに掲載していると御大が知れば憤慨するだろうが、今年の記録として載せる分には、仕方があるまい。

  
6月11日 花も写真も曇天で


「いずれアヤメか杜若」には、「甲乙つけがたく優れているもの」という意味があるが、私のなかでは幼少の頃に、その決着はついている。「連作 ショウブはついている(6/6)」で、「その理由は次回につづく」と書いていたが、今日の写真とともに、その理由を書くのは、さすがに躊躇われる。も少し綺麗に咲いてくれることを願いつつ次回に持ち越すことにして、今日の収穫を記録しておく。


追記
思わず今日のタイトルの変更を考えねばならないような素敵な映像を見つけた
那須の御用邸に咲くゴヨウツツジがお好きな皇太子ご夫妻は、「この純白の花のような純真な心を持った子供に育ってほしい」という願いを込め、敬宮様の御印にゴヨウツツジを選ばれたという。

連作 ショウブはついている

2017-06-06 20:30:30 | 自然
「菖蒲&勝負しかない」より連作

  
6月6日 楽器の日 生け花の日 咲く

甲乙つけがたく優れているものを「いずれ菖蒲か杜若」と云うほどに、菖蒲もカキツバタも美しい花だとされているが、私にとって、勝負は幼少の頃に付いている。

私が軍配をあげる方を書く前に、花と諺について 検索で仕入れた知識を記しておく。

「いずれ菖蒲か杜若」と云う場合の菖蒲の読みは、勿論アヤメであってショウブではない、と書くのは、アヤメもショウブも漢字でかけば「菖蒲」だからだ。
これだけでも紛らわしいが、両者はともにアヤメ科アヤメ属に属しており、花と葉が一見すると区別がつきにくいほど似ている(とされている)。
ここに、やはり花と葉が菖蒲に似ている、アヤメ科アヤメ属の杜若が加わると、ますます区別が困難になるため、「いずれ菖蒲か杜若」には、甲乙つけがたく優れているもの、という意味の他に、区別がつきにくいほど似ているもの、という意味もあるそうだ。

だが私にとって、その区別はさほど難しくなく、三者の勝負は幼少の頃に決している。
その理由は、又つづく
六月六日が育てる心
読み終わり、今日にふさわしい本だったと気が付いた。「ツバキ文具店」(小川糸)江戸時代から続くとされる由緒正しき代書屋を、三年前に亡くなった先代である祖母から受け継いだ雨宮鳩子......
今日6月6日が、生け花の日であったり楽器の日であったりする理由らしきものを書いた一年前の記事
ちなみに今日は、ロールケーキの日でもあり、カエルの日でもあるそうだ♪な~んでかな♪

レスキューワンコ その参

2017-06-03 22:15:33 | 自然
「レスキューワンコ その壱」 「レスキューワンコ その弐」より

「南アルプス山岳救助隊k-9シリーズ」(樋口明雄)は、日本第二位3190メートルの北岳で、犬と人間がお互いを相棒(バディ)として信頼し合い山岳救助を行う物語だが、登山者の遭難救助だけでなく、山で起り得る問題を取り上げているので、テロや火山が取り上げられることもある。
最新作の「レスキュードッグ・ストーリーズ」の第四話「神の鳥」では、犬連れ登山が自然界に与えるインパクトから動物と人との共生問題が提起され、更にはその背後にある人間の身勝手さが書かれている。

 
蝶が岳山頂の神の鳥 2016年 夏

第四話「神の鳥」には、あまり豊富とは云えない私の山歩きで見聞きすること全てが書かれている。
本ストーリの事の発端である、「犬連れ登山の問題のせいで山岳救助犬まで槍玉にあげられる」ことが理不尽であるのは勿論だが、動物持ち込み禁止を謳っている山域に、堂々と犬や猫を持ち込む人がいるという問題はたしかにある。

ねぇワンコ
ワンコは穂高連峰に名を頂いたほどに上高地に縁があるけれど、その上高地にワンコは行ったことはないんだな
なぜなら、上高地の公式ウェブサイトには「介助犬以外のペットの同伴はご遠慮願いたい」と記されているし、
現地の自然案内人さんが「オコジョなどは嗅覚が優れているため、外界からペットが持ち込まれると悪影響がでる」と仰っていたし、
そもそもお世話になるホテルの方が、それを絶対に許されなからね
だから毎年家族で上高地を旅する時は、ワンコは泣く泣くワンコ実家両親の元にお預けの身になっていたよね
ワンコをお預けにするのが忍びなくなった時、家族そろっての旅行を我が家は取りやめにしたよね ワンコ
でもさ ワンコ
いざ上高地に行くと、どうみても介助犬とは思えない犬をつれた旅行者が大手をふって歩いているのを目にしてしまうんだよ
上高地は自然保護の為マイカー乗り入れが禁止されているから、全ての旅行者は麓の駐車場で 低公害バスか許可されたタクシーに乗り換え、上高地入りすることになっているんだよ ワンコ
にもかかわらず上高地をペットが闊歩してしまうのは、
ペットを連れた観光客を乗せてしまうタクシーがあることも問題なのだろうし、
持ち込みを禁止するためには、麓の駐車場にペットの一時預かり所を設ける必要もあると思うんだよ
だけど何より問題なのは、
自然保護のために様々な規制がある場所を、その自然の恩恵を受けるために訪問しながら、自然を脅かす動物を持ち込もうとする人間の存在だと思うんだよ ワンコ

持ち込まれる動物が悪いのではなくルールを守らない人間が間違っていると思うんだよ ワンコ

本書に書かれている猿害の問題も同様だ。

北アルプスで、「神の鳥」と云われる雷鳥が猿に補食された事例が初めて発表された時(※)には驚いたが、それを昨年の蝶が岳では実感することになった。
初めて蝶が岳に登ったのも、そこで初めて雷鳥に出会ったのも、たった13年ほど前のことだったが、その時 初めて見た雷鳥は、私のほん隣でゆったりと寛いでいた。
あまりに人を警戒しないことに驚いている私に、居合わせた登山者が「その鳥は雷鳥といい、昔から日本では ’’神の鳥’’として大切にされてきた。だから雷鳥はまったく人を警戒しないのだ」と教えて下さったのだが、昨年蝶が岳にいた雷鳥は、決してハイ松から出てくることはせず、そこから絶えず周囲を見回し警戒を解くことはなかった。
その姿は、たんに猿を警戒しているだけでなく人間をも怖れているように見えたが、それは私が、猿が増えすぎたのも、猿があまりに傍若無人になってしまったのも、人間に原因があると考えているからだと思う。


河童橋周辺でくつろぐ猿 2016年 夏

上高地では至る所に「猿に餌をやらないで下さい」というポスターを見かけるが、それでも餌をやる観光客は後を絶たない。注意でもしようものなら、「それをアンタが言う法的根拠はあるのか」と言い返されることさえある。
たしかに、多くの観光客で賑わう河童橋周辺で、猿の親子ずれを見て喜んでいる分には、猿は珍しく かわいいかもしれない。
だが、河童橋から歩くこと2時間を過ぎ、徳澤~横尾あたりで出くわす猿には、違う気持ちを持つかもしれない。
登山者が十数人でもいれば心強いが、数人で歩いている時に、数十頭のサルに囲まれれば恐怖感すら湧いてくる。
数年前2300メートルの涸沢で出くわした猿の大群は狂暴でもあったため、山小屋の人が猿追いをせねばならず、30分近く停滞したしたが、そのようなことは涸沢に初めて登った15年ほど前にはなかったことだ。

猿が雷鳥を食べたと騒いでみたところで、その原因は、人間にあるように思えてならない。

自然は厳しいけれど、人が手を加えなければ、厳しいなかでバランスを保っている。
それを身勝手な理由で崩しているのが私たち人間なのだ、それを肝に銘じて「今年もワンコのお山を登りたい」そんな計画を立て始める水無月最初の休日である。



参照※<恐れていたことが…サルがライチョウ食べる> 2015年8月31日 21:31日テレNEWS24より一部引用
ライチョウの保護を目的に調査を行っている研究者のグループ「信州ライチョウ研究会」が、長野県の北アルプスでニホンザルがライチョウを食べている姿を確認した。
25日、ニホンザルがライチョウのヒナを捕まえて頭から食べている瞬間の写真を、松本市と安曇野市にまたがる北アルプス東天井岳で、信州大学の中村浩志名誉教授が撮影した。中村名誉教授を会長とする研究者のグループ「信州ライチョウ研究会」が、長野県庁で緊急の会見を開き発表した。
もともと標高2500メートル以上の高山帯にはいなかったニホンザルが、ここ20年ほどの間に生息範囲を広げているという。ライチョウを食べている姿が研究者によって確認されたのは全国で初めて。
サルは群れで行動するため、ライチョウを食べる習慣が広がっている場合には、ライチョウの個体数の減少に深刻な影響を及ぼす可能性があるという。
今回の確認を受けて長野県では、今後、環境省などの関係者と協議を行い、対策を検討していくことにしている。
http://www.news24.jp/articles/2015/08/31/07308384.html

菖蒲&勝負しかない

2017-05-30 20:31:31 | 自然
忙しい日々が続き、なかなか本が読めないということもあるが、当分の間は連作形式で、菖蒲の花とそれに関する諸々などを記しておこうと思っている。と云うのも、そろそろ菖蒲の手入れが億劫になってきた御大の様子から、いつまで菖蒲を愛でることができるか分からないからだ。

御大の名誉のために書いておくが、菖蒲というのは世話のかかる植物だ。
連作障害を避けるために、地植えでも2~3年おきに、鉢植えでは毎年必ず株分けと植え替えをしなければならない。
菖蒲園などで気に入った菖蒲を購入しては大切に育ててきたが、目に問題を抱えて以降 健康面の自信が減退している御大は、それら全てを管理し続ける自信がないようだ。
かと云って、それを引き継ぐと名乗りをあげる者も出てきそうにもない。
よって、美しく咲く菖蒲を愛でることが出来るうちに記録しておこうと思っている。

今日5月30日 今年最初のひと花
 

パン屋か和菓子屋かではなく、動物の命

2017-04-06 23:55:05 | 自然
「頑張れ お空組&一心同体組」の流れで、宮島の思い出を記そうと思っていたのだが、昨日グーグルさんから届いた一年前の記事を読み、自分が書いたものながら腹の虫が収まらないので、戒めのために文末に再掲しておこうと思っている。

ところでワンコ
最近 夢現でまどろんでいる夜明け前に、強くワンコを感じることが続いているんだよ
喜びながら、「お空組は春休みかい?」なんてワンコsに話しかけていたのだけど、
あいかわらず私はバカだね
まだ冬の寒さが厳しい頃に、「神経痛持ちのワンコには寒さが堪えるだろうから、暖かくなり桜の咲く頃に帰っておいで」とワンコに話していたんだね 私は  「永遠に相棒だよ ワンコ」
その約束を守り、旅行からの流れで我が家で春を過ごしているんだね ワンコ

去年は、ワンコがいない春を迎えるのが怖くてたまらなかっけれど、
今年はワンコsと一緒に花見をしようと心待ちにできるまでになったのに・・・・・
雨だよ ワンコ
三月が寒かったせいか今年の桜は例年になく開花が遅れていて、その分’’待つ’’という楽しみがあったのだけど、
七分咲き(ぐらいかな?)を迎えたところで、五日連続の雨予報がでてるよ ワンコ
どうも週末の花見は難しそうだよ ワンコ
だから、撮りためていた中から「ワンコと桜」の写真を探したのだけど、
どの写真もお邪魔虫(家族)が写っているから、「ワンコと桜」と云えるのは、この三枚くらいしかないんだよ
 



ワンコに桜をしっかり見てもらいたくて、皆 ワンコを抱き上げるから、
ワンコはいつも、ドアップの桜ばかり見ていたね
今日 帰宅途中、いったいワンコは、どんな桜を見ていたんだろうと気になって、
花びら の真ん前にレンズを近づけてみたんだよ ワンコ

こんな感じだったかい?

いやいや、お互い「花より団子」だったね ワンコ
そう云えば、まるちゃんママさんのお昼の御馳走の、お吸い物の謎の白い物体は、湯葉ではないかな?
ワンコ まるちゃんに訊いておいておくれよ
正解だったら、お空組の皆で、円山公園の夜桜見物と湯葉料理堪能の春の遠足に出かけておいでよ
お空組の皆は、どこでもドアを持っているのだから、旅レポートと食レポートを待ってるよ ワンコ

そうそう最後になったけれど、肝心なことを忘れちゃいけないな ワンコ
神聖な御力とともに
お彼岸にワンコ聖地とワンコ実家を訪問したこと、ワンコ聖地には次々とお参りの人が訪れ花が溢れんばかりに供えられていたと書いたが、実は書いていなかったことがある。 「桜よりぼた餅かい ......

桜は、潔く散ることに美学を見出す向きもあるが、人や生き物の命は、そうではない。
まして自分勝手な都合で、命を弄ぶことが許されるはずもない。
今こそ、ガンジーの言葉『国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で分かる』を心に刻み、
巡り逢えた命を心から大切にしたいと、私は思っている。