何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

四方山祭・四方山話 その壱

2016-08-17 23:00:00 | 自然
「山の日制定記念式典」の会場には、当然のことながら招待者しか入れないので、会場のそばに設置されたテレビ中継を見守る人も多くいた。

テレビ前には多くの人だかりができており、じっくり見ることはできそうになかったので、私達は次の御視察場所に先回りしてみた。
報道関係者が場所取りだか最後の打ち合わせだか熱心に話し込んでいたり、地元長野県警が規制線をはる準備を始めていたりと、普段は目にすることのない光景が広がり、登山できないことを残念がり申し訳ながってばかりいた山パートーナー(山p)も何やら興奮している。
  

いよいよその時が迫り、待ち受ける人たちの期待が最高潮に達したとき、木立の向こうから皇太子御一家が歩いてこられた。
木漏れがさす木立のなかを歩かれる御一家の姿は絵になり、必死でシャッターを押すが何故か無反応。
結局まともな写真が撮れなかったばかりか、カメラの不具合ばかりが気になり、きちんと拝見することすら出来ず、残念無念。
皇太子御一家が御覧になった梓川と穂高連峰 ※


次の御視察場所である明神池には車で移動されるというので、徒歩で小一時間かかる明神池へ先回りすることはできないと諦めトボトボ歩き始めたのだが、私達の前の集団の歩くスピードがあまりにも遅い。
上高地は、大正池から河童橋・河童橋から明神池までと2コースの自然散策路が整備されており、(植物保護のため)道を逸れて歩くことは出来ない。写真を撮りながら歩く観光客の後ろについてしまった時など、抜くに抜けず時計を見ながらイラッとくることもあるのだが、それと比較しても、この時のペースは遅く何事か?と思いながら、見た先に!


日頃はいたって冷静で、特にこの日は体調を心配しながらの旅で沈みがちだった山pだが、皇太子御一家をまぢかに拝見し思わず「皇太子殿下 雅子様 愛子様」と大声で叫んでいる。
しかも、「自分の声に気付いて振り返ってくださった。雅子様と愛子様とはシッカリ目が合った」と大興奮!
これだけでも嬉しく貴重な体験だったが、この後、明神池からお帰りの車列に遭遇した。


又また大興奮の山pが御名前をお呼びしたところ、わざわざ窓を開けて手を振って下さったので、我々のテンションは最高潮に!だが、その一方で私は妙な哀しさも覚えていた。

そのあたりについては、また次に書こうかと思うのだが、それを考えるにつき、あと二枚写真を掲載しておこうと思う。

 

これは、河童橋から望む穂高連峰と焼岳だ。
皇太子御一家が梓川右岸のビューポイントから御覧になった梓川と穂高連峰(上の写真※)も素敵だが、吊り橋である河童橋が揺れるのを楽しみながら仰ぎ見る穂高と、ふと振り返ったところにデンと存在する焼岳は、格別なものがある。
それを、皇太子御一家は御覧になることは出来なかったのだ・・・・・。

つづく