何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

幸せとは、君を思うこと①

2019-11-11 01:11:11 | ニュース
 
11月9日、御即位を祝う国民祭典で披露された楽曲「Ray of Water」(作曲・菅野よう子氏、作詞・岡田惠和氏、ピアノ・辻井伸行氏)は、今上陛下のご研究と誰にとっても大切な想いを歌う素晴らしいものだった。(『 』「Ray of Water」より引用)
 
はじめはどこかの 岩かげにしたたり 落ちたひとしずくの 水が平野流れ やがて研ぎ澄まされ』『あの大河だって はじめはひとしずく 僕らの幸せも 大河にすればいい』という歌詞で始まる第三楽章「Journey to Harmony」を聞いた時、今上陛下の御歌を思い出したのは、私だけではないはずだ。

平成29年歌会始 お題「野」
岩かげにしたたり落つる山の水 大河となりて 野を流れゆく 
 
この御歌が好きな私は、皇太子様の御歌に おこがましくも(自分の)梓川の最初の一滴(槍ヶ岳への登山道)の写真にあわせて掲載したことがある。
 
山を歩かれる皇太子様は、山頂近くの水源地の最初の一滴を御存知であろうし、岩陰から滴り落ちる最初の一滴が、いかに急峻な斜面を転がり落ちながら少しずつ川幅を広げていくかも御存知だと思う。

最初の一滴は孤独で、厳しい道を歩まなければならないが、やがて川幅を広げるごとに流れは緩やかで雄大になり、周辺の土地を潤しながら、大海原へと注ぎ込んでいく。

以前、皇太子さまの御歌を記した時にも、水の旅が皇太子様の歩まれる道に重なり、更にはそれが敬宮さまへ続くことを祈ると記したものだが、その思いを嵐の歌は、思い出させてくれるものだった。

嵐、天皇皇后両陛下に奉祝曲「Ray of Water」熱唱

この歌詞を聞けば、短い歌のなかに何度となく読み込まれる「君」に あれこれ言う人もいるだろう。

たしかに私などは、両陛下がただ穏やかに笑顔でいてくださるだけで「世界は輝き、時代を照らす」ように感じるが、それは神話を後光にした権威に感じ入るからではなく、長きにわたる苦難の道のりを経ての御即位だと知っているからだ。

その道のりに思いを致し、苦難の時も諦めずに歩む自分でありたい、苦難にある人の力になり続けることのできる自分でありたい、と自然に思え、大切な人たちの顔が目に浮かんだからだ。

そうして、数日前に読んだばかりの本と、その作者の代表作の一節を思い出した。

それについては又つづく (かもしれない・・・とにかく猛烈に忙しく、現状ではなかなかブログに向き合う時間をとることができない。その本も、ドツボにハマっている君が読んでいたものでなければ、あえて読みはしなかっただろうジャンルなのだが、このタイミングでその本を思い出したのだから、意味ある読書の時間だったのだと今は思っている)



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