何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

瞳に映るもの

2017-01-26 19:37:05 | ニュース
このニュースを見て、どこかで読んでことのある話だと思ったのは私だけではないだろう。

<被害者の瞳に容疑者の姿=スマホ写真解析、証拠に―徳島県警> 時事通信 1/25(水) 19:22配信より一部引用
徳島県警が昨年、事件捜査で押収したスマートフォンに保存されていた被害者の顔写真を詳しく解析したところ、撮影した容疑者の姿が被害者の瞳に写り込んでいたことが分かった。
県警によると、容疑者の男を逮捕し、スマホを押収して調べたところ、被害者の顔写真が保存されていた。写真の瞳に人影が写っているのに気付いた捜査員が鑑識課に解析を依頼した。
同課の写真係はパソコンの解析ソフトを使い、瞳の部分を引き延ばして補正。スマホに隠れて顔は見えなかったが、服装や髪形、顔の輪郭などが鮮明になり、スマホを構える容疑者の姿が浮かび上がった。
捜査関係者は「長く刑事畑を歩んできたが、こんな証拠は見たことがない」と驚いている。鑑識課の写真係は1人で、主に防犯カメラの解析などを担当している。

「瞳に映る犯人」をキーワードにすると、二つの作品が思い出される。

その一つが、「ダイイング・アイ」(東野圭吾)だ。
「ダイイング・アイ」は、交通事故で人を轢き殺してしまった加害者が、自分の目に焼き付いてしまった被害者の最期の瞬間の目を忘れられず、狂気に走るという話だ。
自分を轢き殺そうとしている運転者を今際の際に見据える被害者の’’瞳’’と、今際の際の被害者の’’瞳’’が焼き付いて離れない加害者の目。
異常性格者の犯罪ではなく交通事故がもたらす悲劇であるところにリアリティを感じたせいか、あるいは、死の淵が目に焼きついて離れないことによる悪の循環で物語が幕を閉じるせいか、ホラー的要素と後味の悪さを感じる話だった。

これとは対照的に温かい言葉で終わるのが、「ブラックジャック」(手塚治虫)「春一番」だ。
ブラックジャックは千晶という女性に角膜移植をするのだが、手術は完璧に成功しているにも拘らず、千晶は見ず知らずの男が見えると訴える。手術は成功しているとして訴えを退け続けていたBJも、度重なる訴えを無視できなくなり、アイバンクに問い合わせてみると、なんと千晶に移植された角膜は、ある男性に殺された女性の角膜であり、犯人は未だ捕まっていないという。
一方、瞼に浮かぶ男性にしだいに惹かれるようになっていた千晶は、ある時、町で瞼の男性に出会ってしまう。
千晶から事情を訊いた男性は、犯行が自分だと露見する前に千晶を殺してしまおうと首に手をかけるのだが、そこへ駆けつけたBJ により千晶は既のところを救われる。
無事保護された千晶は、自分が恋焦がれていた男が殺人犯で、しかも、その被害者の角膜を自分は移植していたのだと知り泣きじゃくるのだが、そんな千晶にかけるBJ の言葉が、心憎い。
「そうがっかりするなよ これは春一番さ
 これからほんとうの春がくるんだ」


ところで、瞳に映るのは何も犯人ばかりではない。
こちらが恥ずかしくなるほど、じっと私を見つめてくれたワンコ、そのワンコの瞳に自分が映っているのを見ている時間は、なんともいえず幸せな時間だった。
がっかりすることばかり多い最近だが、ワンコが春一番にのって、何か良いことを運んでくれないかと期待している今日この頃である....と書いていると、その第一弾を見つけたよ ワンコ
これもワンコの仕業だな ワンコ

  
「ワンコ'purpose 相棒」 「永遠に相棒だよ ワンコ」

追記
角膜に、果たして最期に見たものが焼き付けられているものなのか、仮に焼き付けられているとして、その角膜を移植した場合に、それが見えるものなのか等と考えている時に、新年早々の大失態を見つけてしまった。
それについては又 後ほど

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永遠に相棒だよ ワンコ

2017-01-25 12:30:55 | ひとりごと
「ワンコ on my mind 永遠に」 「相棒と呼んでおくれ ワンコ」 「ワンコ'purpose 相棒」より

1月25日
18年前の1月25日、ワンコが家へ来てくれたんだよ
生後二か月にして肝っ玉が据わっていたワンコは、車に揺られながら、私に抱かれてグーグー寝ながら我が家へ来たね
「A DOG’S PURPOSE 」 (W.Bruce Cameron)の主人公の犬も車に乗るのが好きで、自分を人間と一緒に前部座席に座るべき犬だと確信しているけれど、ワンコも車が好きだったね 
もしかして自分が運転していると思っていたのかい ワンコ
自動車専用道路で、追い越し車線の車に抜かされると、ワンコは溜め息をついたり、盛大に鼻を鳴らしたりして、運転する私達を煽ったものだね
つい昨日のことのようだよ ワンコ

でも、’’そろそろ、お空に帰ろうかな’’ と思っているんじゃないかい ワンコ
ワンコは神経痛もちだから、底冷えする今の寒さは堪えるね
心はいつも一心同体だと分かっているから、
「A DOG’S PURPOSE」を一緒に考えてくれたら、桜の咲く頃までお空で、あったか生活を楽しんでおいで ワンコ

(注、英文はすべて、「A DOG’S PURPOSE」本文より引用)
本書は、三度転生する犬の物語だということは話したけれど復習しておくよ ワンコ
「野良犬トビーの愛すべき転生」(W・ブルース・キャメロン 青木多香子・訳)の裏表紙の解説には、『兄弟姉妹に囲まれ、野良犬として、この世に生を受けた僕。驚くことに生まれ変わり、少年イーサンの家に引き取られ、ベイリーと名づけられる。イーサンと喜びも悲しみも分かち合って成長した僕は、歳を取り、幸福な生涯を閉じる。ところが、目覚めると、今度はメスのエリーになっていた!!警察犬として厳しい訓練を受け、遭難した少年の救助に命がけで向かうが…』とあるよ

転生するたび犬種も環境も異なるのだけど、前世の経験や記憶を持っているんだよ ワンコ
トビーは野良犬として生まれ排水溝の中で育ったにも拘らず、柵の向こうを恐れる必要はないことやゲートを開ける方法を知っていたから、生まれ変わった時に、終生の友イーサンに出会えたのだし、
イーサンが溺れたと勘違いして救助した経験があったから、警察犬として生まれ変わった時、水で溢れかえる下水管から幼い少年を救うことができたんだよ ワンコ
前世の経験や技術が、転生した後に活きているのも驚きだけど、ただ能力がDNAに組み込まれているというのではなく、前世の記憶でもって前世で体得した技術を活かしているところが、スゴイと思うんだよ ワンコ
その前世の記憶と、犬の仕事(目的)は密接に関係しているんだよ ワンコ

Toby's times
トビーは野良犬として生を受け、最終的には殺処分されてしまうのだけど、セニョーラという女性に保護されていた時期もあるんだよ
トビーはセニョーラが愛してくれたことに感謝し、命の瀬戸際にありながら、短い自分の人生のなかでセニョーラを笑わせることが一番大切だった、それだけが自分の人生に目的を与えていたと思うんだよ ワンコ
It was, I reflected , the only thing that gave my life any purpose.

Bailey's times
ゴールデン・レトリーバーに生まれ変わったトビーは、終生の友イーサンと出会いベイリーと名付けられるんだよ 
野良犬でもなく保護されている犬のうちの一匹でもなく、イーサンは他の誰でもない「僕ベイリー」を愛してくれると感じることの素晴らしさ・・・・・
出会ってからしばらくの間は、少年と愛し合い一緒に暮らすことだけがベイリーの生きる目的だったけれど、
少年の穏やかな生活は、両親の不仲や近所に越してきた狡猾で暴力的な同級生のせいで激変してしまうんだよ
悲しみに暮れる少年が、ベイリーの身体に両腕を回し抱きしめると、どんなに長い時間でもベイリーは微動だにせずじっとしていたんだよ
そうしていることを少年が必要としている時はいつでも彼を慰めるのが、犬としての生きる目的だとベイリーは思うようになるんだよ
This was, I decided,  my purpose as a dog,  to comfort the boy whenever he needed me.
それからイーサンは生き方を根底から変えなければならないような事態に遭遇したため、イーサンとベイリーは別々に暮らさなければならなくなるのだけれど、
ベイリーはいつもイーサンの幸せだけを願っていたんだよ ワンコ
その思いは強烈に強く、自分が命の瀬戸際にある時でさえ、他のペットを亡くした時にイーサンが泣いていたのを思い出し、自分を看取る場にイーサンがいなくて良かった思うほどなんだよ ワンコ
ベイリーの目的は、一生イーサンを愛し、いつも一緒にいて彼を幸せにすることだったんだよ ワンコ
My purpose ,my whole life , had been to love him and be with him, to make him happy.

Ellie's times
ベイリーは、自分の目的をイーサンと一緒にいることだと理解していたから、イーサンの成長を見届けその目的を達成したからには、もう生まれ変わることはないと思っていたのだけど、今度は女の子のジャーマンシェパードのエリーに生まれ変わり警察犬となるんだよ 
ベイリー(エリー)の感情の核と目的はイーサンへの愛なので、犬が二つ以上の目的を持つことがあり得るのかと悩むのだけど、
警察犬としての訓練には、かつてイーサンと一緒にした救助ゲームが役立ち、現場では危機一髪のところで人の命を救う大活躍をするんだよ
これまで学んできたこと全てが人を救ういい子になるための過程だったのだと分かり、これこそが、イーサンのもとを去りエリーとして生まれ変わった理由(目的)だったのだと納得し、それが達成できたからには今度こそ生まれ変わることはないと確信しながら眠りにつくんだよ ワンコ
Now that I had fulfilled my purpose, I felt sure I was at the end, that there would be no rebirth after this , and I was at peace with that.

Buddy's times
再び生まれ変わってしまった元ベイリー(前エリー)は、呆然とするんだよ ワンコ
だけどね ワンコ バディ(相棒)として生まれ変わることこそが、何度も転生を繰り返してきた最大の理由だったんだよ
それを書かなければ本書を語ったことにはならないのだけど、何度読んでも込上げてくるものはあるし、なんと本書は映画化され近日中に公開されるそうなんだよ
だからここでストーリーは書かない方がいいね ワンコ
ただ、バディ(ベイリー)が、その犬生の目的をなんと理解したかだけは、どうしても書いておきたいのだよ ワンコ
ベイリー(エリー)は、救助活動を通して、人を「探し」体を「救う」ことを頑張ってきたのだけれど、
バディは自分の目的をそれだけではない、それは一部でしかないと気付くんだよ ワンコ
That’s when it occurred to me that my purpose in this world had never been just to FIND: it had been to SAVE.
Tracking down the boy was just part of the equation.
ワンコ 
トビーにはじまりバディまで、犬はなんと健気に人に愛されることを望み、愛する人や家族が幸せであることを願っているのだろう
人や家族が喜こんでいる時間を共有することを、犬は心から楽しんでいるのだけれど、
人の心の奥深くにある悲しみや怒りや、どうしようもない遣る瀬無い想いを理解し慰め、どんな時もその心を’’救う’’べく側にいることこそが犬の’’目的’’なんだとバディは確信するんだよ ワンコ
As for me: I loyally remained right where I was , remembering the very first times I had ever seen the boy and then just now, the very last time - and all the times in between.
The deep aching grief I knew I would feel would come soon enough , but at that moment mostly what I felt was peace , secure in the knowledge that by living my life the way I had , everything had come down to this moment.
I had fulfilled my purpose.

ワンコ
生後ちょうど一ヶ月の日にワンコに初めて出会い、ちょうど二ヶ月目の日に我が家に来てくれたワンコ
その1月25日に、わんこの目的が完結したという物語を書いていることに、不思議なものを感じているよ
本当はその日に本書について書くつもりだったのに、英語力のなさや色々な理由で延び延びになってしまったのだけど、
この日に書くことができて良かったよ ワンコ
これもきっとワンコが魔法をかけてくれたからだろう ワンコ
私達が何を教えなくとも最初から賢かったワンコは、もしかすると色んな経験や記憶を持っていたのかもしれないな 
その幾つかの記憶のなかで、私達はどのような位置にいるのかと考えると、ちょっと不安になるけれど、
相棒の章をしっかり思い出させてくれた日が、今日であったことを思うと・・・・・
ワンコと私達の絆は、とってもとっても強いのだと、私は勝手に確信しているよ ワンコ
そうであれば ワンコ 分かっているだろう
バディのように必ず帰ってくるんだよ ワンコ
心から愛しているよ ワンコ


まるちゃんへ
僕の僕 ちもべ は、アナログ人間だから、予定投稿をうまく出来ないんだよ
それに、今回は特に色々思いが溢れてしまって何から書けばよいか分からなかったらしいんだよ 
それで、時間の魔法に頼ったらしいのだけど、まるちゃん&お空組の皆はお見通しだったね
そんな皆が僕の友達になってくれていることを、家族は本当に喜んでいるんだよ
心配性な家族は、犬見知りのキツイ僕のことが心配で心配でたまらなかったのだけど
一歳年上でお空生活11日先輩のまるちゃんとお友達になれたことで、家族の心は本当に心が救われたんだよ
だから、神経痛をおそれなくても良い時期までー桜の咲くころまでーお空組で楽しんでおいで・・・なんて言えるようにまでなったんだよ
ありがとう まるちゃん&お空組のみんな
今は一心同体組を見守るという’’目的’’を頑張りながら、
いつか、相棒としての’’目的’’を達成するために出かけると思うんだ きっと
そんなことを一緒に相談してね まるちゃん これからも宜しくお願いしますワン
ワンコより

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ワンコ’s purpose 相棒

2017-01-20 09:51:25 | ひとりごと
「ワンコ on my mind 永遠に」 「相棒と呼んでおくれ ワンコ」 より

週末はさ ワンコ
皆でワンコ聖地へお参りして、例の温泉でまったりしてきたよ
帰宅後には、朝から仕込んでおいた おでんを食べながら、ワンコ話をしたんだよ
スーパーの牛スジには見向きもしないくせに、百貨店の特上の牛スジ(笑い)を茹でこぼししていると飛んできたもんだなと笑ったり、
でも、高脂血症とかコレストロール値を指摘されてからは、ワンコ先生の指導を頑なに守ったために、大好きなチーズやパンがお預けになってしまい、つまらない思いをさせてしまったかなと反省したり、
でも、そのおかげで大病なく過ごせたんだよ と無理やり自己満足したりして、夜は更けていったんだよ ワンコ
何なに? 側で見ていたから知ってるって?
そうだな、ワンコを感じていたよ ワンコ

その日を前にした夜は、どうしても眠れなかったけれど、
まるちゃん&まるちゃんママさんのお手紙をワンコが携えて帰って来てくれたおかげで、ワンコが充実したお空組Lifeを送っていると確信できて、週末二日は意外なほど眠れたよ 寝まくったよ 眠りこけていたよ
ワンコが魔法をかけてくれたんだな ワンコ

とは云え、いつもワンコの目的は考えていたんだよ ワンコ
「ワンコ 帰って来ておくれ」と念じている私に、天啓のようにもたらされた本「A DOG’S PURPOSE」(W.Bruce Cameron)
All dogs go to heaven... unless they have unfinished business here on earth...
前書きの、「この地上で仕事をやり残していないかぎり、全ての犬は天国に行きます(この地上で仕事をすべて成し遂げた犬は皆、天国へ行きます)」部分を読んだだけで、眠りながら笑いながら、眠っていったワンコが瞼に浮かび、ページを繰る手が進まなかったよ ワンコ
だから、読み通すのに、とっても時間がかかってしまったよ ワンコ
仕方がないから途中から、「野良犬トビーの愛すべき転生」(W・ブルース・キャメロン 青木多香子・訳)も併せて読んだよ ワンコ
何なに?それは、私に英語力が無いからだって?
そりゃ、数か国語を操るワンコには、とても敵わないさ ワンコ  「ワンコの愛 その2」

本書はね 三度転生する犬の話なんだよ ワンコ
「野良犬トビーの愛すべき転生」の裏表紙の紹介文には、こうあるんだよ。
『兄弟姉妹に囲まれ、野良犬として、この世に生を受けた僕。驚くことに生まれ変わり、少年イーサンの家に引き取られ、ベイリーと名づけられる。イーサンと喜びも悲しみも分かち合って成長した僕は、歳を取り、幸福な生涯を閉じる。ところが、目覚めると、今度はメスのエリーになっていた!!、警察犬として厳しい訓練を受け、遭難した少年の救助に命がけで向かうが…。』

野良犬トビー、イーサンと過したベイリー、警察犬のエリー、最後のBuddy (バディ(相棒)だよワンコ
犬は、生まれ変わるたびに、その記憶と経験を活かしていくのだけど、感情の核となるのはイーサンと過ごしたベイリーのものなんだよ ワンコ

ワンコ
本書によるとね 犬は目的(仕事)をもって生きていて、その目的が達成できることに喜びを感じているし、それが達成できたら天国に行くことができるし、前の仕事を活かすために生まれ変わることもあるんだよ ワンコ
そういえばね ワンコ
「生まれ変わったワンコに会いたい」と話していると、「生きがいの創造」(飯田史彦)という本を勧められたのだけど、そこにも、天国に行きつつある夫が妻に「私は行かなきゃならん。他の仕事をしなければならんのでな。地上での私の仕事は終わったんだ」と語ったという体験談(実話)が記されていたんだよ ワンコ
地上での仕事を終えると天国へ召されるのだとしたら、ワンコはその目的(仕事)を達成できたと確信したから、笑いながら眠っていったのかな ワンコ
私達が何を教えなくともワンコが賢かったのは、前の記憶がよほど立派で良いものだったのかな?
私達とのことは、ワンコの想いの核になっているのかな?
何度も何度も立ち止まりながら読んでいたんだよ ワンコ
長くなるけれど、一緒に少し読んでみようよ ワンコ 
つづく

追伸
本当はさ、もっと色々書きたいこと、書かねばならないことがあると思うのに、色々あふれてきて上手くまとまらないよ 
せっかく二か月、この日のために読んできた本のことも、きちんとまとめることができていなくてゴメンよ ワンコ
これが、私って奴なんだな ワンコ
そのうえ又、時間マジックのお世話になっていて、情けないな 私 (22日夜に記しているんだもんな)
そんなこんなも全てお見通しという顔をしているワンコの写真を見つけたよ ワンコ

一緒に読んで、一緒に書いておくれ ワンコ

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相棒と呼んでおくれ ワンコ

2017-01-20 00:01:33 | ひとりごと
「ワンコ on my mind 永遠に」より

ワンコ
ワンコがお空組の住犬になる直前の4か月の間、ワンコを腕に抱き眠ったことを思い出し、眠れないよ ワンコ

ワンコは抱っこが本当に好きだったね
生後二か月で我が家の家族になったその日から、ワンコは全身を人に預けて抱っこされるのが大好きだったね ワンコ
成長するにつれ、甘えたさんではあっても、抱っこをせがむことは減っていったけれど、
年をとるごとに又 抱っこ犬になっていったね
そして、あの四か月は、私の腕枕でなければ眠らなかったね ワンコ
だから、今でも夜中に目が覚めると、 チッチかい?と慌てて、
そして、傍らにワンコがいないことに気付き、堪らなく寂しくなるんだよ ワンコ
 
ワンコ
「火竜の山」(樋口明雄)は、仕事をする犬とハンドラーの話だということは「ワンコ on my mind 永遠に」で書いたよね 

仕事をする犬について、『人間の勝手な都合で犬を酷使するな』『警察犬や警備犬に関しても、犬の自由を奪って仕事をさせるのは虐待だ』という(動物保護団体による)というクレームがあることに驚いたのだけど、山岳救助犬のハンドラーの夏実の 『そういう人たちは犬や動物を愛しているかもしれないけれど、けっして理解はしてないと思います』 という反論は、考えさせられたよ ワンコ (『 』「火竜の山」より引用)

それは、ワンコの本能も含めて理解できていたのかという反省なのだけれど、私達はありのままのワンコを愛していたから、そこのところは大目にみておくれよ ワンコ
ただ、主人と一緒に仕事(役目・目的)を果たすことに使命や喜びを感じている山岳救助犬のメイやバロンを読むにつけ、色々考えてしまうんだよ ワンコ

k-9の夏実が、大噴火している山に取り残された登山者の救援に向かう途中で、身代金目的の誘拐犯に出くわし、襲われる場面があるんだよ ワンコ
犯人に襲われ命の危険を感じた夏実は、警察犬としての訓練も受けているメイを信じ、『メイ、アタック』『あなたを信じている。だから早く(救援を呼びに)行ってー!』と二つの指示を飛ばすんだよ ワンコ
一方、メイも夏実を救うために必死なんだよ ワンコ
『すべては夏実のためだった。
 メイにとって彼女といる時間はこのうえなく幸せだった。
 だから一緒に山で仕事をする。そのことに生き甲斐を感じていた。
 そしてその仕事を誇りに思っていた。
 とりわけ生きている人を自分の鼻で見つけたときは、夏実とともに喜びを分かち合ったものだ。
 その大切な夏実が危機に瀕していた。だからメイは無我夢中で男に飛びかかり、攻撃した。』

メイは犯人を攻撃した後、空気中が硫黄臭で充満し、噴煙が流れてき、噴石が雨あられと降り注ぐなかを、『大切な相棒(バディ)である夏実を想い、(救援を呼ぶため)無我夢中で疾走した』んだよ ワンコ

命の危機に瀕した時に、犬を信頼して犬に命を預ける人間と、人間を相棒(バディ)だと想い助けようとする’’絆’’に感動したんだよ ワンコ

夏実とメイの危機を救おうとするのが夏実の先輩の静奈とバロンなのだけど、ここにも強い’’絆’’があるんだよ ワンコ

誘拐犯に遭遇してしまったであろう夏実を救うために、噴石降りしきる火山に入るとき、静奈はバロンのことを、『長年の相棒(バディ)です』と言うのだけど、静奈を誘導するバロンの声も<相棒、ついてこい!>と云うものだったんだよ ワンコ

メイもバロンも、仕事(役割)をもっていて、人間と一緒に仕事をするなかで信頼関係が深まり、お互いを相棒(バディ)と認め合うほどの’’絆’’で結ばれているけれど、
ワンコ ワンコはどう感じていたかい?

いわゆる仕事犬ではなかったけれど、ワンコにも仕事(役目)があったろう ワンコ
その役目のおかげで、私達は幸せだったし、ワンコも役目が果たせたと確信したから、
眠りながら、笑いながら、眠っていったのだろう ワンコ

そんな風に考える切っ掛けとなった本があるんだよ ワンコ

「A DOG’S PURPOSE」(W. Bruce Cameron)
この本の冒頭には、犬の仕事(目的)と命と天上界のことが書かれているよ ワンコ
All dogs go to heaven ・・・unless they have unfinished business here on Earth.

「ワンコよ帰って来ておくれよ」と念じてばかりいる私に、天啓のように、この本がもたらされたんだよ ワンコ

自分の目的(仕事)を理解し実践する犬が、何度も違う犬種に転生しながらも、その度ごとに立派に役目を果たし、人との間に絆を築いていく話なんだよ

私のお腹に身体を預け、私の腕に頭を乗っけて、本を読む私をいつも見つめていたワンコなら、この本を読み、私が何度目頭をあつくしたか、想像がつくだろう? ワンコ

それについては又つづくとして

まるちゃん&まるちゃんママさんへ  記 20日23時55分
まるちゃんママさん 御誕生日おめでとうございます♪
「おめでとう」を伝えるために帰省する まるちゃんと一緒に、先ほどワンコが帰って来てくれたよ
まるちゃん&まるちゃんママさんからの温かい手紙を携えて帰って来てくれたので、とっても嬉しかったよ
去年のことを思い まんじりともせず夜を明かし・・・今夜も眠れないかな?と思っていたのだけれど、
ふっと眠くなり、ワンコを感じ、目が覚めると、まるちゃん&まるちゃんママさんのお手紙に気付いたのだよ 
きっと、まるちゃん&ワンコが魔法をかけてくれたんだね
お手紙からは、まるちゃん&お空組の友達に仲良くしてもらい一緒に歌を歌っているワンコが目に浮かび嬉しかったよ 
本当にありがとう
この一年、帰ってきてほしいとばかり願っていたけれど、
まるちゃんもワンコもお空組2年生に進級して楽しくやっているのだから、
地上組も、一心同体組2年生として成長しなければいけないと勇気を頂いたよ 有難う
でもね、また会えるんだっていう本を読んだんだよ まるちゃん
だから、その日までお空組の皆と仲良く元気に過ごしていてね
そして、還る場所を間違えないように、時々遊びに帰って来てね
お空ではまるちゃんに、地上ではまるちゃんママさんに助けていただくばかりで申し訳ないけれど、
まるちゃん&まるちゃんママさん これからもワンコともども宜しくお願いしますね 
ところで、
まるちゃんもワンコも時間ワープができるから、このページに時間の魔法がかけられていることは分かってるよね
うん?分からないって? お空組の皆とも相談して謎を解くんだよ まるちゃん&ワンコよ

昨夜の風は心に冷たかったけれど、今雨戸をうつ霰の音は 心なしかリズミカルで明るく聞こえるよ ワンコ
これも、まるちゃん&ワンコの魔法だな ありがとう!

ワンコは、秋、枯葉を踏むとパリパリと音がするのが嬉しくて、よく誰にも踏まれてない枯葉を探して歩いたね
冬、めったに銀世界を楽しめなかったかれど、誰も踏んでない真っ白な雪の上に、足跡をつけるのも好きだったね 
この時はたしか、皆でワンコの好きな雪を求めて出かけたんだね ワンコ
この写真からも、ワンコが足跡のない雪を狙っているのが分かるよ ワンコ
ワンコはこのカッパが好きだったね
初めてこれを着て出かけた時に、通りがかりの高校生のお兄ちゃんたちに「お~かっけー」って言われたものだから、
その後は得意になって、このカッパを着たもんだね ワンコ
私達がこのカッパを手にすると、自分から手足を入れて着たもんね ワンコ
何なに?写真写りがよくないって?
年末年始、ワンコ写真集を制作すべく写真を整理していたんだけれど、我家は長くフィルム派だったし、他から撮って頂いたものもあるし、ゴニョゴニョ
言い訳はイカンな、反省するよ ワンコ
でも、こんなクリアな写真もあるよワンコ  出来立てのホヤホヤだよ ワンコ

この写真を今日ここに載せたから、きっと お空組二年生たちは、’’ウン’’がついていると思うよ ワンコ

ワンコのお仕事(目的)のお話は又つづくにするよ ワンコ

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ワンコ on my mind 永遠に

2017-01-19 20:25:25 | ひとりごと
いつもの本仲間が、この本を今勧めてくれたのは、やはりその日が近いからかもしれない。

「火竜の山」(樋口明雄)
本書は、山岳救助犬普及を目的とする講演のため岐阜県に来ていた山梨県警南アルプス警察署山岳救助隊K―9の星野夏実&メイと神崎静奈&バロンが、山岳救助に事件解決にと奮闘する話である。

出版から間もないミステリーなので、ストーリー展開を書くのは控えるが、強く印象に残った「仕事(役割)を持つ犬と人との関わり」という点については、明日という日を前にして、是非記しておきたい。

盲導犬・介助犬・災害救助犬など「働く犬」は社会的にすっかり認知され受け入れられていると思っていたが、「火竜の山」を読むと、そうとは一概には言えない事情がありそうなことが分かってきた。

ボーダーコリーのメイは、東日本大震災では災害救助犬として活動し、その後 北岳で山岳救助活動をしているのだが、メイのハンドラーの夏実は、山岳救助犬の導入が進まない理由を幾つかあげている。
犬を山に入れることで高山帯の生態系に影響を及ぼすという意見や、日本の山岳は急峻すぎて救助犬の活動に向かないという意見については、徹底的な訓練で、クリアできるという。
そのような’’山’’特有の意見より寧ろ一番の問題は、『犬に対する理解の欠如と拒否反応』だという。
驚いたことに、(海外と比較し一般に)日本人は犬嫌いが多いため、登山者のなかにも犬嫌いは多く、トラブルが生じやすいという問題があるのだという。
加えて、『人間の勝手な都合で犬を酷使するな』『警察犬や警備犬に関しても、犬の自由を奪って仕事をさせるのは虐待だ』という(動物保護団体による)クレームもあるという。

だが、ハンドラーの夏実は、
『そういう人たちは犬や動物を愛しているかもしれないけれど、けっして理解はしてないと思います』
『作業犬とか使役犬なんていわれてますけど、人間との関係が深まった犬は、人と一緒に何かをやり遂げることが大好きなんです。だから、山で遭難した人を見つけると、私たちの犬はとても嬉しい顔をします。逆に亡くなられていると・・・・・』
と反論する。

この、『犬や動物を愛しているかもしれないけれど、けっして理解はしていない』という言葉で、ワンコと暮らした日々の様々な場面を思い出したよ ワンコ

ワンコ実家両親をして、「この子(ワンコ)は、自分を四本足の人間だと思っている」と云わしめるほど人間の気持ちに敏感で優しく、家族が指示しなくとも、こちらの考えを先取りし行動してくれたね ワンコ
そんなワンコが、庭のトカゲを嬉々として追いかけ回すのを、家人は少し嫌がっていたんだよ ワンコ
「やっぱり動物なのだな」と辛そうな家人に、私は「本能が残っているのは嬉しいことじゃないか」と答えたものだよ 

それは、ワンコ先生のお話の影響もあるんだよ ワンコ
ワンコは2歳くらいまで、頭を撫ぜさせるのを嫌ったろう ワンコ
ワンコはいつも、地面に鼻先を擦りつけるようにしながら散歩していたろう ワンコ
ワンコのあの鼻先を地面に擦りつけるようにして臭いを嗅ぎつつ歩くことを、(「火竜の山」によると)「地鼻を使う」と云うらしいのだよ ワンコ
・・・そう云えばワンコは、夏祭りの時には、鼻を高く突き上げ何やら伺ってから、(散歩コースではない)夏祭りの広場に一目散に駆けたものだけど、あれは「高鼻を使う」と云うらしいんだよ ワンコ
それから、ワンコは、散歩で出会う わんこさん達にフレンドリーではなかったね ワンコ
向こうから わんこさんが近づいてくると、匍匐前進の姿勢で地面にぺったり張り付いてしまうくせに、いよいよ わんこさんが間近にくると、ワッと飛びかかろうとしたもんだね ワンコ
あれには当初、ほんとうに困ったんだよ ワンコ
他のことは何でも聞き分けのよいワンコが、何故そんなことをするのか分からないものだから、もしかすると 臆病者 なのかもしれないとも考えていたんだよ ワンコ

そんなこんなをワンコ先生に相談すると、先生は待合室にいるワンコをじっと観察されて、断言されたね ワンコ 
「この子は、柴犬の猟犬としての特性を、強く強く残しています。
 他の犬に出会ったときに匍匐前進の姿勢をとるのは、見ず知らずの犬を油断させ力量を見分けるため。
 しかし、動物病院では、場所柄を理解しているため、他の犬とも上手くやっているでしょう。問題ないです キッパリ!」
あの時には、
’’いやいや散歩の時には、出会うわんちゃんと飼主さんに御迷惑をかけてしまい困ってますよ’’と心の中で突っ込んじゃったよ  ワンコ

ワンコ先生は、他にも色々教えてくださったね ワンコ
「同じ猟犬でも、洋犬は主人の指示に完璧に従い人と一体になり活動する犬が良いとされるため、洋犬は基本 人間と友好関係を築こうとする。
一方 日本の猟犬は、必ずしも主人の指示に従うことを求められてこなかった。むしろ、自分で考え猟をする犬を良い犬だとしてきた。だから、自分で考え、不要だと思う指示には従わないし、従う必要のない命令ばかりする人を信頼もしないし、信頼していない人に褒められても嬉しくないから、頭に触れられるのを喜ばない キッパリ!
この子は野生味もある賢い子ですよ。
今は、飼主さんが試されているのですよ。」

それでもしばらくの間は、ワンコはちょっと 怖がり で犬見知りがキツイのではないかと、私達は思っていたけれど、
どことなく日本犬のような顔をしたワンコ(男)先生は、徹頭徹尾、ワンコの味方をしてくださったね ワンコ
だから、ワンコはワンコ病院が好きだったんだね ワンコ
どんな治療も、いじらしいほど聞き分けよく受けるものだから、ワンコ病院の先生やスタッフの方にほんとうに可愛がってもらったね ワンコ

こんなことを色々思い出したのは、もちろん明日が、その日だからだけど、夏実の言葉を読み、「私達家族がワンコを愛していたことには勿論絶対の自信があるのだけれど、ありのままのワンコを完全に理解できていたかな」と考えたからでもあるんだよ ワンコ
賢いワンコは、私達を十分に観察したうえでリーダーとしての自覚を高めていったね ワンコ
私達が何を指示しなくても、ワンコは持ち前の賢さと優しさで、いつも家族をそれぞれ導いてくれていたね ワンコ
家族が楽しそうな時は、その真ん中でワンコがはしゃいでくれるから、楽しさは何倍にもなったものだよ ワンコ
一人で泣きたい時には、そっと側に来て、いつまでも黙って寄り添ってくれていたね ワンコ
ワンコがいてくれたおかげで、私たち家族はどれほど幸せだったか どれほど感謝していることか 
ワンコ 言葉にならないほどだよ
それは、偏にワンコが賢かったためであり、私達がワンコを理解できていたのかな? と ちょっと不安になっているよ  
でも、理解できていたかは分からないけれど、ありのままのワンコを大好きだよ ワンコ

本書は、仕事をもつ犬とハンドラーの絆についても書かれていて、それは文字通り’’仕事(山岳救助や災害救助)’’なのだけど、犬には本来とても大切な’’仕事(目的)’’があると書いている本を、この日のために二か月かけて読んでいたので、ドキリとしたんだよ ワンコ
最近読んだ別の本にも、命と仕事(目的)について書かれている一文があったので、ワンコの目的(仕事)について考えているのだけど、それについては続く・・・とするよ ワンコ

ワンコ 去年と同じで、明日20日は、この冬一番の寒波かもしれないよ ワンコ
寒波のおかげで、皆で枕を並べて寝ることができたのかもしれないけれど、あの寒ささえなければ・・・と思うと、辛いよ
・・・ワンコ

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