人生は人それぞれ全く違うが、
お終いは等しく皆に必ずやってくる。
私の実父は前日まで地域の用事をこなし、
翌日病院へ運び込まれたが、
駆けつけた私たち子供たち全員に会い、
その日のうちに逝った。
実母は60代から入退院を繰り返していたが、
最後までお見舞客に囲まれたまま、
眠るように穏やかに逝った。
ところで以前、
働かなくても大事にされる人もいると書いた。
実母もそうだったんではないかな。
身体が弱くて、
よく寝込んでいたし、
実家へ静養に行くことが多かったが、
父は文句も言わずに母を大事にしていた。
ご近所の、
10数年寝たきりで話すこともできない方も、
ご家族に大事にされておられる。
ご主人は高齢なのに、
ヘルパーさんの力を借りながら自宅で、
看られるだけ看てあげたいと言われている。
私が子供の頃、
遊び友達のお母さんも同じように寝たきりだった。
でも、
そのおばさんも家族みんなに大事にされ、
「生きていてくれるだけでいい!」って言われていると、
まだ子供だった私に、
ベッドに寝たまま話してくれた。
寝たきりのおばさんは辛かったと思うけれど、
「生きていて!」と言われることが、
おばさんの生きようという元気を引きだしていたんだろうね。
けれど、
働かなくても大事にされる人もおられるなんて、
私の言い方は、
失礼な気もしてきた。
(この言葉は夫婦の関係性で言ったのだけれども)
病んでる方々は生きているだけで、
働いている人以上の大変さや辛さを背負っているのではと。
なお最晩年に限るが、
薬では抑えきれないほどの痛み、かゆみ、呼吸の苦しさや、
その他の症状がある方には、
安楽死の選択肢もあるようにと願う。
人生のお終いには、
誰もが眠るように穏やかにがいい。
(夕顔の花)
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