ロールホーンやフォールデッド(折り返し)ホーンの魅力とは何か
ハッキリ書くと敵を作るし友達を失うので言葉を選ぶが(笑)
最大のメリットは、折り返すことで実際の長さが短く出来る事だと思っています
ホーンで広帯域、特に低音を奏でる場合はホーンロードの長さが必要になります
細いロードをかけて、一気に広がることで低域再生を可能にしています
その為フルレンジで使う大型ホーンは渦巻や折り返し等のフォールデッドでスロートをの長さを稼ぐのですが
このスロートの形状で音が変わるのは以前のブログで書いたっとりです
前回のブログで、555をフルレンジで鳴らして一番いいと感じたのは「WE13A」と書きましたが
この13Aの折り返し型のフォールデッドホーンのホーンロードの長さはWE最長で
開口部W62インチ、H42・1/2インチ、奥行56インチ、オリジナルの音道の長さは4.27mもあります
これをオーディオフェアで聴いたときは驚きました
隣にS氏が映っていますが、なんか因業爺に見えます(笑)、実際はもっと若くてカッコいいです
笹本氏の13Aはオリジナルよりも更に長くスロートを含めると4.85mに及びます
気柱共鳴管であればドライバーが古の555でも、音道4mもあれば50Hzが出ても不思議はありません。
※上記金額は2017年当時の金額です、現在はお問い合わせください気が向けば作ってくれますよ
高域から低域まで同一の魅力的な音色で、圧倒的なフルレンジ・パフォーマンスを奏でます
フルレンジでは最高と思っていたマーチンローガンCLS以上の広帯域と魅力を感じました
低域まで音を出すには振動板の大きさではなく、小さな振動板でロードを稼ぎ
大きな開口部を持つことで、通常聴くに十分な50Hzまでの低音再生が可能になります
555の小さな振動板で50Hzまでの低音再生が出来れば夢のようなサウンドを奏でますが
あたしにゃ無理!、
皆様のご忠告通りにたぶん一年と持たずに555Wの振動板を壊すことになると思います
ある程度低域を出して100~250Hzあたりで低域をカットしたマルチアンプ方式で555を使いたいと思います
選択肢は、25Aやマルチセルホーンとなってきますが
これらの、比較的短いストレートホーンでは、高域が伸びてくっきりスッキリのサウンドは奏でますが
これはステレオシステムで行っているので、少しロールホーンの魅力も奏でたいです
良く出来たWE等のロールホーンの音の特徴としては、鮮明とかが付くスッキリクッキリではなく
濁ってはいませんが、なにかほわっと「漂うように」音が浮く、といったらいいのでしょうか
良い音色の付帯音が付き、その音色を強調させて(不要な音を省く?)聴かせ方が旨いです
ロールやフォールデッドを行う事で、特徴的な音の響きが付け加えられます
手元にあるスロートを使って、音の検証を行いましたが
注、検証方法はスロートやホーンをマイク代わりに私がカラオケを歌い、どれが一番いい声に聴こえるかを聴き比べる、とてもシュールな検証です(笑)
その時の動画は、恥ずかしいので削除しました(笑)
厳密な検証の結果、22Aのカーブスロートは素晴らしい音色を奏でます
これを使えばロールホーンの魅力的な音色も奏でると思います
WE22Aのロールスロートを使い、魅力的な音造りをして、その後は素直なストレートホーンで
これが夢に描いていたホーンの姿なんです
取り合えず22Aの現物から形取りして、真っ直ぐ図面を引いてみます
それを、立体にしてみようと、薄い合板でプロトタイプ製作
ロールホーンをストレートにすると、なんだかちょっと不格好にも思える
もっとスムーズなカーブに書き換えようかと思いましたが
オリジナルに敬意を払い、スロートを真っ直ぐにしただけにしてみました
なるほど、立体にしてもなかなかいい感じ
合板が薄いので少したわむが、制作は無垢材で行おうと思っています、
たぶん撓むことは無いと思います
プロトタイプが出来上がったら、さっそく厳密な検証を行ってみたいと思います(笑)