おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

久々の青い(格闘)ビル

2007-06-12 00:00:30 | Weblog
月曜の午後イチ、先輩Tさんが突然仕事場にやってきた。「Boxingを見にいかないか?」

事情を聞いてみると、Tさんが前に担当していた定期雑誌に連載をお願いしている噺家さんのご子息が、試合に出るという。元担当編集者であるから「応援に行きますよ!」とチケットをまとめて買ったものの、当日になって行けなくなった人がいたため、代わりを探していたのである。

「チケット代だけど、払っても払わなくてもどちらでもいいよ」とTさんがは申し訳なさそうに言う。5千円。この日のメインには、東洋太平洋クルーザー級のタイトルマッチが組まれていたのだ(応援にいくのは、その前座の試合)。出費は痛いが、いつも世話になっているTさんの誘いということもあるし、久々に生でBoxingを見るのもいいかと思ったので行くことにした。

後楽園ホール。いつも行く後楽園黄色いビルの隣、青いビルの中にある。今日は巨人ー日ハム戦があるらしく、ドーム方面に人がドォーと流れている。また、川崎競馬がナイター競馬をやっているらしく、場外の前には大勢のオヤジたちがビール片手に座り込んで予想をしている。そんな人混みを避けつつ青いビルに到着。青いビルの前はガラガラであった。

後楽園ホールの中へ入る。北側の雛壇の席。10年前にカミサンと二人でメキシコCMLLのルチャ(メキシコ流プロレス)を見に来た時とほぼ同じ席だった。よい席である。

応援する試合は3試合目である。全7試合で、4試合目までは、4回戦(4Rで終了)。あと8回戦が1試合あり、セミファイナル、そしてメインイベントのタイトルマッチと続く。

いよいよ試合開始。4回戦のボクサーたちは1Rからラッシュをかけてとばして行く。多分、ジムから短期決戦の指示を受けているのだろう。しかし相手ももちろん応戦するので、時間が経つにつれどんどんスピードが落ちていく。2R開始のときには、もう1Rほどのスピードはなく、スローに戦っているように見えたのが少しおかしかった。

いよいよ応援する試合。噺家師匠の人徳か応援者も多く、バルコニーには応援の横断幕も見られた。試合は1Rでダウンを喫したがその後盛り返し、4Rフルに戦って判定の末引き分けという裁定であった。4回戦にしては、1・2試合目に比べてよい試合であった。

第5試合の8回戦ともなると、スタートがスローだ。また技術的にも4回戦の選手より上であるのが素人目にもわかった。

第6試合はセミファイナル、日本スーパーライト級の10回戦。ノンタイトル戦であるが、元日本ライト級チャンピオンで現日本ライト級2位の伊藤選手が、一階級上の日本スーパーライト級2位の飯田選手と対戦した。21戦16KO勝ちの伊藤選手と前試合の同級タイトルマッチで判定までもつれさせた飯田選手との好カード(パンフより)。試合開始。先ほどまでの試合とは別次元。フットワークがかるく無駄な動きがない。パンチも的確に当ててくる。パンチがヒットする度に歓声が上がる。本当にいい試合だ。結果は伊藤選手が打ったパンチで飯田選手の目の上が切れ、試合続行不能ということで伊藤選手の6RTKO勝ち。いい試合だったのでもう少し見たい気分であった。

メインイベント、東洋太平洋クルーザー級タイトルマッチ。これもすごかった。日本人チャンプと豪州人挑戦者との戦い。ウエイトが重いので打つパンチの一発、一発が重そうだ。パンチが当たると汗のしぶきが垂直に上がる。これはなかなか迫力があった。残念ながらチャンピオンがTKOで負けてしまったが、これもいい試合だった。

今回Boxingを見に来てよかった。5000円払うだけの価値は十分にあった。

そういえば、ラウンドガールを生で見たのって、初めてかもしれない。

コメント
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