feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

トロフェオスーツ 虫食い被害.

2019年12月09日 | ファッション
久しぶりにお気に入りのスーツに袖を通したら虫食い被害を発見

毎回ブラシを掛けスチームを当て、クローゼットには防虫剤を入れて気をつけていたのに…

左腕に二箇所。肘裏が特に酷い

さっそく仕立てていただいた石田洋服店にを持ち込み相談することにした。

余った生地を使って専門店で補修をして貰う方法が一つ

もう一つは腕を取り替える方法があるとのこと。

幸いと定番生地から選んだからロットは違うが同じ生地がメーカーにあるそうで、70cmか単位の1mか左腕の分だけ取り寄せて縫って取り替えてくれるとのこと。

長く着たいスーツであるのでしっかり直して頂きたい旨を伝え腕一本取り替えてもらうことにした。


この段階で見つけられたのは不幸中の幸いだったねとのこと

トロフェオの生地は美味しいのだろうね。どうしてか良い生地ほどやられてしまう

カシミヤなんて一発だよと

一着ずつ保護シートをかぶせたものでもやられてしまうことがあるとか

保管は桐の箪笥が一番だそうだ。


腕一本だけ取替えてくれるなんて何とありがたいことか。これが仕立て服のメリットなのだね

今後このスーツとKitonのジャケットだけは死守せねばならん。

なんとか対策を練ろうと思う。

kiton オーダージャケット納品.

2019年08月20日 | ファッション
3月にビスポークエクスペリエンスを受け待つこと4ヶ月とすこし。ストラスブルゴさんから仕上がったと連絡が

遂にこの日がやってきた。

早速阪急メンズ館に赴きいよいよのご対面





グレーの生地で総裏仕様

黄色いタグのマークは何だろう?

映画グランブルーを思わせる深い青色を纏いなめらかな光沢を放つジャケット

肩からは袖が頼りなさを覚えるほどに柔らかく皺をつくってぶら下がっている。

その皺は本家本元のマニカカミーチャ。リラックスした雰囲気を醸し出しており、波打つように煌めく美しさをカシミヤ生地が生んでいる。

以前リングヂャケットに行ったとき、マニカカミーチャはスーツではなくジャケットを仕立てた時にでも入れてもらおうと書いた覚えがあるが、まさにそれがkitonで体現することになった。

みっちりと目の詰まったボタンホール

表も裏も至る所がいかにも手作業だとわかる綺麗で丁寧なお仕事

手に取ると柔らかな触り心地にびっくり。極上の生地で仕立てられており期待が募る。



羽織ってみると…なんという軽さ柔らかさ

とろけるような着心地というのが第一印象。

しかし、羽織った自身を眺めてみるといつも見慣れた自分とちょっと違う…?

それと逆光になっちゃってるので服が暗い

なにか違和感?



腰のくびれが少ないからだなと気づく。


背中はいい感じ

担当さんに話を聞くと、kitonのKBモデルは攻めたデザインをしていないのだという。

もちろんもっと絞ってくれとリクエストがあればできますと。でもkitonでやってる人は殆どいませんとのことだった。

確かに腰を絞ってスタイリッシュにしたものがスタンダードなのは間違いない。石田洋服店さんで仕立ててもらったスーツだってそうだ。

石田洋服店さんで仕立てていただいたスーツ。こっちを見慣れているから違和感を覚えたのだと思う。

因みに石田さんで仕立てていただいたジャケットは親指から袖の先端までが12cm。この日は友人の結婚式でカメラ片手で過ごしており教会の式すら始まってないのにもう肘にシワが入って袖が上がってしまっている。トロフェオ生地の繊細さよ

今回のkitonは親指から袖の先端までを11cmと長めにしてあるので、こういう皺が入ったときに活きてくるのだろうな。

閑話休題。

kitonのKBはスーツスタイルの潮流どこ吹く風、ではないだろうが(ラペルは細くなっていってるそうだ)、kitonの美の哲学を体現したものであることは間違いない。

これがkitonなのだと。

ブランドの提唱するデザインがまずあって、そこに人を合せていくのがプレタポルテというものであろう。

窮屈でないおおらかで優雅なデザイン。kitonの美と言っていいのだろうか。

見慣れてないというだけで全然悪いわけではない。

寧ろこれはこれでいいと思う。

普遍的な美という感じだろうか?安心できる飽きの来ないデザインと言うか。

最近JMwestonの180シグネチャーローファーを手に入れ、あれも普遍的な美を備えているのではないかと思っている

丸っこいトゥを備えたトータルのフォルムは流行関係なしに美しいと。

靴だけみると丸すぎるのではないかと感じたが、履いてトータルを見るとなんとも素敵。今ではヘビーローテの仲間入りを果たしている。

最近は流行の先端よりもクラシックなデザインに興味があるので、このkitonのジャケットも今までより愉しめる気がする。

オフの晴れ着として何処に着ていっても恥ずかしくない物が出来上がったのではないかな。

大切に着ていきたい。


太陽光に当てると実際こんな感じ。非常に美しい

一眼で撮るよりiPhoneで撮るほうがきれいに色が出やすいってどうなん。色温度の追い込みが下手なだけだろうが


バーゲン前哨戦.

2019年07月02日 | ファッション
G20が終わりようやく平常運転となった日曜日の大阪は、かわりにエラく元気な雨雲がやってきて朝から激しい風雨に見舞われていた。

バーゲン本番は来週だけどkitonジャケットが仕上がったというので最終調整を行いに阪急メンズ館のストラスブルゴへ

袖の長さを確定し、そこからボタンホールを付けていく作業を行うとのこと。

最終的な仕上がりまであと1ヶ月弱。愉しみだ。


阪急メンズ館は7/3からバーゲンスタートであるものの、ストラスブルゴ単店では既にバーゲンが始まっているということで、ついでにショッピング


更にちょっと離れた阪急なんとか番街では麻布テーラーが半年に一度のパターンシャツオーダー会を開いたので、仕事のローテーション用にオーダー

採寸は過去に取ってあるので生地を決めてちょこちょこと仕様を変えてすぐ終了。仕上がりは2ヶ月後だそうだ。

このパターンオーダー会は生地が豊富な最初3日間にお客さんが集中するそうで、待ち時間のほうが長かったな





夕方になると天気はすっかり回復し暑さも和らぎ心地よくなっていた。

キリンビールのポップアップショップ的なものがあったので、夕暮れの空を眺めつつ一番搾りを飲みゆったりして日曜日が終了。

夏が始まるねぇ

THEO BLACKTIE.

2019年04月01日 | ファッション
かれこれ10年ほど使い続けているテオの眼鏡ブラックタイ。

数年前にヤフオクで中古を発見し手に入れた二代目の黒x紫がクライミング中に壁へヒット

鼻あて部分が根本から折れてしまった…散々折り曲げて調節してきたし、チタンでも金属疲労を起こしていたのね…

アロンアルファでくっつけてみたが、5kmのナイトラン中にどっかに落下してしまいいよいよ修復も不可能に_| ̄|○

次に行かなあかんのかなと思いつつもあまりに気に入っているため、昨年それを販売しているのを見つけたショップに問い合わせてみると、在庫はないと。

しかし、ベルギー本国に3本だけ在庫が残っていますと。

そのうちの一本はなんと僕が持っている初代そのもの

もう一つはなかなかにファンキーな色使いだったのでパス

最後はターコイズブルーxパープルというお色味。ネットで調べてみるとなかなかよさそうだ。

ということでお取り寄せしてもらうことにした。

レンズは現行のものをそのまま移植するので必要になるのは本体代のみ。ありがたいことです

趣向を変えてみようと思いつつ、個人的アイコンな感じで気に入っているので、これはこれで使い続けていきたい。

先日大阪に出た際、眼鏡屋さんを色々と巡ってみた。

そこで感じたことなのだが、ちょっとお値段高いけどお洒落な眼鏡を揃えてる店が減っている…?

ZoffだとかJinsだとか、コストパフォーマンス高い系に押されているのだろうか?

ちょっと寂しい。

Kiton Bespoke experience.

2019年03月28日 | ファッション


来日ビスポーク会であったのだが、本国のフィッターが身内の不幸事で帰国…

代わりに銀座店に常駐するフィッターさんが来阪され、他に本国の営業&スタイリストさん、専属通訳さん、メンズ館から出張ってきてくれたストラスブルゴの担当さんと沢山の方がイベントのために集まってくださっていた。

まず感じたのが場に居られる皆様のお洒落さ

そしてその中でも本国の営業&スタイリストであるリヴィオさんがなんと格好いいこと

長身、鍛え上げられた上半身、顔小さい、何よりも超絶ハンサム、そして素晴らしいkitonのスーツを身に纏う反則の塊のような方であった。

14ミクロンのウールスーツはピークドラペルのシングルブレスト2つボタンという一見変則的に見受けられるが着こなしは見事なもので、聞くとこれが彼のスタイルなのだと。

自らのスタイルを確立しkitonのスーツを仕立てられる素晴らしさ。超上級者だね…

以前は営業である彼自身がSNSなどでkitonのモデルとして登場しており、モデルがそのまんま営業として店に到着するから相当にインパクトのある仕事ができたそうだ。


さてオーダーした生地見本や裏地、ボタンなどのサンプルを一通りテーブルに広げ、仕様を決めていく。

ここでまずは僕からの注文。ジャケットというと一般的にパッチポケットである事が多いが、僕は切りポケットのほうが好きなのでそっちにしたいと。

変にならないかという相談を持ちかけてみたら全然問題ないでしょうとのこと

でも一般的なスタイルからは外れると思うので、ビスポークだからと遊び過ぎて支離滅裂にならないよう気を配って頂きつつ話を進める

ポケットついでに胸ポケットのことも聞いておくと、エレガンス方面のkitonはバルカポケットを採用しており、特別な要望がない限りスポーティなパッチポケットにはならないそう。

シングルブレスト、ノッチドラペル、段返り三つボタンでシンプルに。ラペル幅は8.0cm。

ここで2つボタンの提案を頂いてどうしようか迷ったりもした。

ボタンの数が少なくなる程にフォーマルになりますと。格好いいスタイリストさんが目の前で2つボタンを着ていておすすめだというので迷う。

まぁジャケットですしそこまでフォーマル感は要らないかな。それと3つボタンにすることでラペルが美しく立ちやすくなること、三つボタンの真ん中だけ止めるのがkitonが提案するスタイルであるということで三つボタンを採用することに決定。


次に裏地。総裏にするか背抜きにするか。3シーズン用として裏地をつけるのはありだし、春夏用に背抜きにするのもエレガントですと。スタイリストさんのオシャレスーツは背抜きだそうだ。

ここは着用機会を多くしたいので総裏に決定。着用時の滑りが良くなるし、何より耐久性が上がる(貧乏性ですみません)

裏地は通常表生地の色に近い色が採用されるが、オーダーならではで遊びを入れても面白いかもしれませんということで、スタイリストさんが沢山ある見本から3色程を選んでくれた。ネイビー、ブラウン、グレー。

普段見えへんところやし遊ぶのもよいかとグレーの裏地をチョイス。昔乗ってたTVRタスカンの色合いがふっと心に浮かんだが、このジャケットにはグレーのほうが良いかなと思いそのままグレーに決定。

ボタンは非常に沢山の選択肢があり、スタイリストさんが生地に合わせたボタンをいくつか提案してくれる。スーツに合わせたネイビーカラー、少しすり鉢状になったお洒落なボタンを提案してくださったので、ここはそのまま採用した。

次に裏ポケット。標準は左右の胸裏に一つずつと腹部裏の左に一つ。あとは好みでペン差しポケットをつけることもできるという。

シルエットが崩れるが故に殆ど使わないので、ペン差しだのお腹の裏ポケットは削除。シンプルにするように努めた

肩パットはKITONの着心地を活かすためにも3mm以下の極力薄いものにしているそうで、ここもそのままお願いした。

これで大体の仕様は決定。


次に採寸に入る。

ここでも仕様に関する相談がある。フィッターが日本人だと直接密に相談できるから安心できるね。仕事はとても丁寧だ。

一番迷ったのが肩。最近では肩を0.5cm上げることにより、よりフィットした形を作るのが流行りであると提案を頂いたこと。

本当に微妙な違いであるが、ちょっと違う。たった0.5cmの違いが流行の差なのかと感心する

ただできる限り長く着続けたいし流行を無理に追うことは無いかなと思い、ベーシックな肩をチョイス

それに合わせて腰の絞り具合も調節してくださる。まぁ腰は追い込まんでもクライミングのおかげで逆三角形の肉体を手に入れられているので特別の配慮は不要だろう

スタイリストさんはボタンを止めた際の胸の空間をチェックしてくれたりと横で色々やってくれている。

腕の長さは一応決めるが、ある程度仕上がってからもう一度長さを微調整し、最後にボタンを付けて完成になるそうだ。

大体一時間ほどで一通りが終了

その頃には相談や雑談を交わしてくださったスタッフの皆様とも気心がしれた感じがして、心なしか皆の表情が穏やかに感じる

kitonだからという気位の高さは全然なく、紳士的に優しく寄り添って接客をしてくださる、とても好感の持てる皆様だ。

スタイリストさんが僕のジャケットに合うだろうと鮮やかなブルーにオレンジのアクセントが入ったkitonのチーフをプレゼントしてくださった。

ありがたいことです。


kitonが展開するモデルはいくつかあり

・【KB】KITONの代表的なモデルで仕上がりはモダン。今回僕のジャケットに用いたモデル

・【KB】主体で芯地が無しに近いモデルも展開

・【NS】肩周りが構築な造りになっている

・【CIPA】シングルでピークドラペルでウエストを絞っている

等があるそうだ。日本のkitonとストラスブルゴを運営しているリデアさんがチョイスしたモデルであり、本国に行けばまだ他にもあるのかもしれない。

フルオーダーと異なり、既成のモデルを使用しての装いとなる。これが既成はフルオーダーをこえるかという議論の的になっているところではあると思う。

極上の生地を用い、パーツごとの職人さんの手作業により仕立てられる、世界で最も美しい服を掲げる既成ジャケットがいかなるものなのか。

楽しみでならない。


最後にリヴィオさんと記念撮影をさせていただきすべてが終了。

kitonを後にしたらメンズ館のストラスブルゴに戻って、運命のお支払い。

阪急の株主優待券10%引きのありがたさよ…そのかわりポイントは入りません

素晴らしい経験でございました。

仕上がりは約3か月後。楽しみだ。

kitonでオーダー。

2019年03月23日 | ファッション
仕立て服の楽しみを知ってからInstagramにファッション情報収集専用のアカウントを作り

ひたすら服や靴のコーディネートを参照し自分が欲しいものを見つける毎日

イタリア、イギリス、フランス…

国内にも気になるお店はたくさんある。大阪のコッチネッラさん、神戸のコルウさん…

特にコッチネッラさんの仕立てる服の美しさは僕に刺さってくるのでいつかは行ってみたいと思う。

他にもいろいろと行ってみたいお店、仕立ててみたい服はあるが、限られたチャンスに極力違う経験をしてみたい。

現状スーツは石田洋服店さんで総手縫いのフルオーダーで素晴らしいものを仕立てていただき、十分に満足している。

その後にリングヂャケットのスーツを手に入れたりもしているし。

となって次に欲しいのは単品のオーダージャケットで、いま気になっているのは世界最高峰の既製服という代物

世に名高いkitonやBrioni

どんな世界なのかと本気で知ってみたい。

服飾で喧しい"世界最高の既製服はフルオーダーをこえるのか"という議論

実際はどうなんだろうか?

フルハンドのフルオーダーは本当に素晴らしいもので、工芸品の様なスーツには敬意すら覚える。

一方で既製服というネガティブに扱わがちな括りで(無論そんなレベルではないラインも持ってるのだろうけど)世界最高峰にまで登り詰めたブランドにはやはりそれに値する物を持ってるのではないか

ネットだけでは得られない情報に関心がこんこんと湧いてくる

未知の知を知ること、そして知識を胆識に変える身を削る試みは無上の愉しみである。

世界の頂点にまで登り詰めたブランドを構成するモノはなんなのか?

登り詰めているブランドは他では真似ができない個性を武器にしていることが多いように思う。

培われた個性や技術を既製服に落とし込んだ企業の商品のクオリティとはどんなものなのだろうか

イタリアの二大巨塔はどんなものを持っているのだろう?


何度も店に足を運び試着をしてみた。

kitonはどこまでも柔らかく上質で美しいイメージ。休日にお洒落して出掛けていくのにとても良さそう。

羽の様な軽さで羽織っていることを忘れてしまうような感触は今でも忘れられない。

brioniは決してがっちり作られている訳ではないのにどこか構築的で洗練されていて、オンで活きる格好良さ。スーツが良さそう。Instagramを見てても晴れの舞台に似合う感じだろうか

生地の良さ、仕立ての良さから素敵なオーラが漂っている。これは素晴らしいものだなと。

そしてこちらも着心地の軽さにはびっくりさせられる。


単なるイメージがあるのだろうけど、ジャケットをオーダーするならkitonかなと思うに至った。

そんなことを考えつつ前回仕立てて以来積み立て貯金で資金の準備を開始し、待つこと一年


遂にその時がやってきた。

大阪に出たついでいつもお世話になっているお店に立ち寄ってみたら、バンチがちょうど入りましたと。

kitonの経営はストラスブルゴと同じなので、ストラスブルゴに行ってもkitonのバンチが置いているのです。

3冊に分かれたボリューミーなバンチをひろげ、一枚一枚生地を楽しみつつチェックしていく。

目に留まったのは三種類

①カシミヤ主体にリネンとシルク生地、ライトグレーに水色のラインが入ったもの

②カシミヤ46%でリネンとシルクが26%ずつという生地。最初に憧れた僕にとってのkitonらしいもの。ネクタイでよく似たの買ってるし。

そして③ネイビーのカシミヤ100%の生地


①がまず脱落。②と③が相手では霞んでしまった。

②と③の合戦となったわけだが、②は妄想していたものよりちょっと淡い色合いで、遊び色が強い感じ

それはそんなに悪いわけではないのだが、更に明るい色となると羽織る季節や機会が限られそうだなと。

ただでさえ機会が少なそうなジャケットでさらに機会が限られるとなると、タンスに飾って眺める機会が増えかねない

というのが一つを選ぶために敢えて挙げるネガティブイメージ。

ポジティブイメージは、素敵なこと。欠点を補って余りある素敵さ。


③はこれまた敢えてネガティブ面を言うと、ぱっと見オーソドックスなネイビージャケットであるということ。

kitonまできてオーソドックスかぁ…と。

別のお客さんが仕立てたkitonのネイビーウールスーツがあったので比較させて頂くと、一般的なネイビーよりは明るく、澄んだ海の光が届かなくなる所の青のような、映画グランブルーを思わせる深く美しい青が柔らかく輝いていた。

以前kitonのカシミヤ100%のコートを羽織らせてもらって衝撃をうけたことがあるが、その生地が100グレードだったのに、今回は更に上いく120グレード

kitonはランクに3桁の数字をあてており、3桁に乗る100がだいたい中間グレードなのだという。

ただでさえ上質な生地であるのに今回は120グレードであるため、相当に上質と言えそうである。

カシミヤの柔らかな着心地はちょっとクセになっているので、自分にあったサイズで仕立てたジャケットはさぞ心地よいのだろうなと妄想が膨らむ。


どうしたもんかと悩み始めた矢先に直近手に入れたラルディーニのジャケットを思い出した。

ちょっと遊びな雰囲気のものは十分ここで欲求を満たせているという現実。

kitonで欲しかった雰囲気の物をLardiniで手に入れちゃった感があったのだけど、今回の件に於いては良い判断材料となった。

遊びはLardiniに任せて、kitonはオンにもオフにも使える利便性の高いジャケットにしようと。

話は戻るがこのカシミヤのネイビーは決して地味なものではなく、とても上品で美しくうっとりできること間違いなしという感じだった。



②と③はまだ生地が残っているのか問い合わせてもらったところ、②はまだ24着分のこっているが、③はあと3着分だけと。

まじか。

もうそんなに売れているのか。まだバンチが出回ったばっかりじゃないのか。どんだけ。

kitonの生地はイタリア本国にあり、全世界のお店から発注があればそれらが消費されていくので、生地の取り合いとなり、人気の生地ほど早くなくなってしまう

昨年も一番に気に入ったものは広報に使われたものであったからか、すぐ無くなってしまったのだそうだ。

kitonのような高級なものでも取り合いになるのか…と耳を疑いたくもなるが、世の中は億のプライスタグを掲げる車が争奪戦になるのだからさもありなんか。

この服はそっちの世界の代物であろうし。



そんなわけで③ネイビーのカシミヤジャケットを仕立ててもらうと決めた。

一生に一度のお勉強であろうことを思えば文句ないのではないかと思う。

上に書いたkitonのカシミヤコートに衝撃を受け、それと同じ生地をオーダーする機会に恵まれたので散々悩んだ事があるのだが、コートは着る機会が更に更に少ないのだろうと思い我慢した経緯がある。

待って間違いなかったと思う。


因みにエイチ・ツー・オーリテイリングの株式を手に入れた際に株主優待10%引き券をもらっており、今回の購入に使えますよとのこと。

ヒルトン大阪のkitonにはないこのメリット。

同じストラスブルゴの会社なのに入居店舗の違いで生じるこの差。

kitonレベルとなると10%は相当にありがたい。存分に活かさせてもらいます。


とりあえず生地だけは押さえていただき、あとは3月中旬の来日オーダー会を待つのみ。ちなみにこの訪店は2月上旬のお話。

麻布テーラーのシャツ.

2019年03月14日 | ファッション
初売りでオーダーした2着で安くなるよオーダーシャツが仕上がってきた。

一枚はブルーのストライプ。ネイビーのサキソニー生地のPT01と。

他方はピンク?薄紫?のシャツ。グレーのコットンフランネル生地のシビリアと。

高瀬貝のオプションをつけ他は全部無償範囲でベーシックに。

吊るしは首の太さに合わせると大概に腕が長かったり胸部がキツかったりお腹がだぶだぶで着ていてストレスを感じるのだけど、パターンとはいえオーダーだと不満がない。

手首部の太さは左だけ腕時計分だけ太く作ってくれておりそこにも不満がでないし満足度高し。

体にピッタリのシャツはやはり心地いいね。



新人2着と入れかわりにくたびれた2着を引退。

お疲れ様でした。

2019Bargain.

2019年01月05日 | ファッション
さて2019年

早朝の月と金星?のコラボレーション。あんまりにきれいだったので写真を撮ったのだけどiPhoneだとさすがにキツイね

一年の始まりはバーゲンから始まる。

初売り開始の1月2日に大阪梅田へ向かい、オープンと同時に阪急メンズ館に突入。

オンオフ共に使えそうなPT01のサキソニートラウザーズを一枚、カシミヤ100%のニットを一枚ゲット

色味は全部モノトーン。どんどんシンプルになってあとは素材とか質感で遊んでいる感じになってる気がする。

その日は梅田で宿泊し

朝ごはんです。笑 タイミングがあったのでちょいと並んで買ってみたエシレのオムレット

翌朝は開店待ちして3日からスタートの麻布テーラーのオーダーシャツフェアにて2着購入。

想定どおりな品数で余分な買い物はしなかったし、理性的なバーゲンと相成った。


バーゲン後はグラビティリサーチ梅田にて登り初め。めっちゃ面白いんだけどゴール落ち…リベンジせねば

クライミング後に。カレラのバイザグラスがあったのでそっちも。

阪急うめだ本店の地下食料品売り場がクオリティ高くて面白いちなみにエシレもここに売ってます

仕事初めの4日は仕事を終えてからランニングでスポーツジムへ。

体重を計測したところ年末年始の体重増は+0.9kgに抑えられていた。

今までで一番走り動きまわった正月だったしなぁ。かなり食べて飲んだつもりだったけど

現時点でも昨年の忘年会シーズンが始まる頃より軽い状態だし、これならすぐに体重は戻せそうだ。

いい感じ。

2018バーゲン.

2018年07月11日 | ファッション
暑い。

日曜は梅雨明けほぼ確定でうだるような暑さである上に、先日までの鬱陶しい天気が霧散し皆様の気分も晴れやか外に出てきたからか熱気が更に。

夏がやってきたなぁ。

そしてバーゲンですよ。そりゃあアツいさ。

にしても夏が始まるころにバーゲンをやってくれるからありがたいもんだ。

当期着る服をバーゲンで手に入れるhand to mouse生活

別に最新のファッションを求めてるわけでもなし、夏の入り口でやってくれるんだからそれで十分だろう。


朝一番に梅田に乗り込み阪急メンズ館大阪とお気に入りのセレクトショップが入ってるハービスに

メンズ館をいろいろ物色しストラスブルゴで出会った一着のジャケット

麻が編み込まれた青い生地がkitonによくあるような風合いで、とってもお洒落。

お客さんの要望でラルディーニ東京から取り寄せたうちの一着で、普段は置いてないモノらしい。

スーツのようにカチッとはしておらずリラックスした雰囲気であるが、フォルムはピッタリで収まりがとてもいい

あらやだこれってもしかして一目惚れ…

腕と腰を少し詰めてもらえればバッチリだ。

3割引。それでも高いが仕事で着回す姿がいい感じに想像できたので、今バーゲンの主役ということでお迎えすることにした。

後は当初の目的であったこの夏着る上の服を同店とジョンスメドレーで1枚ずつゲットしバーゲン終了。

カバンがほしいと思ってたが、ジャケットにHPがすべて吸い取られてしまった。

Olympus E-M1 + Voigtlander17.5mm F0.95


りんごカフェ



凍らせたりんご果肉で作られたかき氷。熱を持った身体に心地よい。蜂蜜をかけるとなおよろし。

熊が水を吐いている



kiton.

2018年04月17日 | ファッション
大阪にお出かけのついで、勉強をしにkitonを訪ねてみた。

ヒルトン大阪の2階に入居してるそのお店は(そんなところにショップが有ることすら知らなかった)ストラスブルゴと同じ会社が経営しているのだという。

いろいろと貴重なお話を聞かせていただき、店に並んでいるジャケットを羽織らせてももらった。

肩パットを使っていないジャケットはなんとも柔らかい着心地

instagramで僕を魅せてくれる柔らかくも美しいシルエットではなかったが、それはオーダーをしないと手に入らないのだろうか

いつかは狙ってみたいと思うが、ハードルは相当に高そうである。

それでもを積み立て貯金で貯めて、挑んでみたいとは思っている。


一通りお話を着てさて帰ろうかと踵を返した機会にふと見に入ったひとつのネクタイ。青好きの僕にどストライクな美しい青

これからの時期にとてもいいかもしれない。

こんな事もあろうかと戴き物のJCBギフトカード15000円分を持っていたのでこいつを使ってお買い上げ。

それでもあと半分近く出さないといけなかったのはさすがのkiton。

セッテピエゲで上質な生地を裏にも使ってあるのだし、なんと言ってもkitonであるし、高いのはしょうがないのかもしれない。

はじめてのセッテピエゲ。大切に使っていこうと思う。

このネクタイ、裏の縫い合わせがとーってもゆるく縫われてあり、そこからかどうか分からんけど翌日初めて巻いたらプチって…

そんなに強く引っ張ってないのに…