本屋大賞2018ということで手にとった一冊。趣味嗜好に関係なく、新しく且つ質の高い出会いができると信じて本屋大賞は毎年読むようにしている。
イジメにあい不登校となった少女が不思議な世界で同じ境遇の少年少女と出会い過ごす約一年間の物語
この本を読み終えてまず印象に残ったのが主人公をはじめイジメを受ける人生の壮絶さ。
学校はおろか外でもイジメる人と出会うかもしれないと恐怖を覚え家から出ることができなくなってしまい、家に閉じ籠もってしまうことで人生が止まってしまう。
そんな少女の苦悩ともどかしさに胸が痛む。
これって本当の世界に存在するのだろうか?自身が不登校であったという方のレビューを参考にすると、本当にあるっぽい
僕の頃はいたってわかりやすい○ャイアンのようないじめっ子がおり、体が小さいから?いじめが無いこたなかったが自身はそういうのに反発してたし
その瞬間以外ではそいつらとも話をしてたし、そもそも学校を包み込むような陰湿な世界っていうのはなかった気がする。
もしかしたらあったのかもしれないが、僕はそういう目に合うことがなかった。でも不登校のコはいなかったかな?
今はニュースだなんだでよく耳にする話であり、今どきのコはこんなにも陰湿な世界をくぐり抜けないのいけないものなのか。
人生を狂わせるほどのいじめが我が身に降り掛かってきていたらと思うとぞっとする。
イジメ話が重たいもんで最初はページを捲る指が重かった気もするが、それでも引き込まれ一気に読み終えてしまったのは心理描写がすごかったからなのかな。
どうしてこんな場所に?なぜこのメンバーと?あっとおどろく仕掛けがあったり全部ひっくるめて良く練られており面白かった。
この方の他の本も読んでみたいと思う。