Leica M11 + APO-SUMMICRON M f2.0/50mm ASPH.
ライカM11とアポズミクロン50mmのコンビの写りについて、今までのカメラと同じ様に撮ってみたりもして、写りが違うとつくづく感心する。
何と言っても明瞭な感じ。
ここには載せられないけど、人物を撮ったときの写りもホント良い。
そんなレンズの写りについてネットの情報を色々と見てみると、アポズミクロンの写りの特徴は、「そのまんまが写る」と言う感じだそう。
「写りすぎててつまらない」という記載も見られた。
ふつうレンズってのはある程度の収差が残って、それがいわゆる「個性」とか「味」と呼ばれている訳だけど、このレンズはそういう意味では「無味」ということだろうか。
レンズの「味」とは、言ってみれば「クセ」であり「偏り」
その「クセや偏りがない」=「無味を出す」ことが如何に難しいことなんじゃないかと。
「90点(だったか97点だったか)の製品を造ることはできるが、それを98点に仕上げるため多大なコストをかけるということを普通はしない。ライカとはそれをする企業だ。」という話を聞いたこともある。
レンズの「味」を愉しむにはこのレンズは向かないかもしれない。
でも、そのまんまを写すことができるということは、究極の個性を持っているんじゃないかと思うわけです。
だから見たまんまのような明瞭さにハッとさせられ、被写体のもつ美しさにうっとりするのだなと。
少なくとも今まで感じたことがなかったような気づきがアポズミクロンの作例にあったのは、この上ない魅力を感じたのかな。
凄いレンズ、そのレンズの味を最大限発揮させられるライカM11は最強の組み合わせなんじゃないかと思う。