気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

ネット購入は難しいけど楽しい

2009-11-12 17:44:56 | コスメ・ファッション

 ネットでオークションが毎日開催されていて、壱円から始める物もあるのですが、まず1円では買えません。大抵10円とかからになるようですが、10分前、1分前の攻防はすごいですね。3日4日前から落とそうと必死にならざるを得ない良い商品もでるのですが、何しろ着物はアンティーク流行ですからかなりの方が頑張って張り付いているようです。同じ商品がオークションサイト以外の本店で買えたりするので、何だか腑に落ちない気もしますが、とにかく楽しいですね。前日10円差で羽織を落とせず落胆していたら、翌日46円で落札出来たり。10分前に誰もささないのでもう大丈夫だろうと眠りについて、翌朝別の方が1分前に入札し私は落選。あらら。でもつられてしまうって事もあるので要注意ですね。好みもあるのでしょうが、何処まで値がついたらあきらめるって決めていないと参加は難しいです。送料や手数料を考えるとさて?

 最近自分ひとりしか入札しない商品もあって、どきどき物でした。届いてみれば別に普通の状態で安心したのですが、ネットでリサイクル・アンティークを購入するのはある程度着物の直しやリメイクが出来る人じゃないと無理だと思います。身丈や裄は書かれていても実際には違っていたりします。でも何回かやり取りをして大丈夫だという店はリピートしたくなりますね。

 共同購入もよく利用します。着物の着付け小物は安い方がいいです。高くても同じだし。消耗品は安くて沢山あった方が安心。でも速攻で友人が寄ってたかって持っていくので、次回の共同購入には何が欲しいのかと聞いてから買うようにしています。友人はPCはあるのですがネットにつないでいないので携帯でしか見られないのですが、携帯だと画面表示が少なく時間がかかるとの事。でも楽しいので暇を見ては掘り出し物を探しています。

 良い物を安く手に入れた時の喜びはひとしおですね。届いて箱を開けて納得したらそれも嬉しい。今まで失敗したなと思ったのは2回。その商品もリメイクしてしっかり活用しています。一度目は思ったよりも生地が薄く居敷宛も付いておらずお尻がぽこんと出てしまって、外出用には出来なかった木綿の着物。もうひとつは難ありと書かれていたので納得して購入したのですが、問題の場所が肩と襟だったことから全部ほどいてリメイクしなければならなかった事。

 呉服の展示会でも姫が着ていた着物を、ネットで1000円だった!と宣言したらもうコーディネーターの方々がちゃぶ台をクラッシュ!状態。「やってられな~い!」と。ジュニアサイズにはアンティークが丁度良いので楽なんですよ。 今も友人から探して欲しいと依頼があった帯をネットで検討中。さて落とせますか・・・・・深夜まで攻防は続きます。

 ある程度着物の知識がないとネットでの購入は難しいです。もちろんフリマで掘り出し物を探す時も同じですね。説明と品が頭の中で一致しないと想像がつかないでしょう?たとえば単に結城紬といっても本物を見て着てみたとか触ったとかしていないと分からないだろうし、正絹でも産地によるし、工房によっても違うからです。織・染の違いや年代の違い、格の違いを見分けられないと買っても着られないという悲劇がおこります。有名な作家の物はあちこち出回らないので、大きな工房は雑誌や本でチェックして覚えておくのもいいと思います。

 アンティーク物だと身丈や裄の違いで利用できるか出来ないかも考えなければなりません。たとえトラブルがある品でも上手に着て隠れる場所なら問題はありません。また悉皆屋に出しても元を取れる品もあります。そこまでする価値を何処に見出すのかが、リサイクルショップとアンティークショップの面白さでしょう。

 もちろん新品を購入する時もそうです。PC上での色合いと違うことも多いです。でもネットならではの利点も多いです。まず誰にも邪魔されずにゆっくり検討出来ること。店員のプレッシャーに耐えなくても良い事(笑。問題は前述したとおりに品物の目利きが出来るかどうかです。プレタ物やアパレル作家物は大量生産されているのでかぶる事を想定しなければなりません。流行もありますから、来年も着られるのかどうか、年代も想定しなければなりません。良い品は結局長く活用できるので高くても元はとれます。我が家ではすでに4代に渡って着続けている着物もあります。七五三の振袖なのですが、祖母が着て母が着て私が着て娘が着ました。それだけしっかりした品なのです。レトロでとても珍しがられましたが、伝統の柄付は流行に左右されないので良い買い物だと思います。

 安い着物で練習して、本物を少しずつ手に入れていく。自分が本当に気に入った物に出会った時の喜びは一生忘れないし、離さないでしょう。

 呉服店に出向く前にネットで勉強するのも良い経験だと思います。現代ならではの着物との付き合い方ですね。