原子力事故から五か月。様々な場所で現在なお線量が高いホットスポットが検出され、モニタリングの強化をしたり、避難を促したりとどうにも後手後手な感じがしますね。ただ逃げるというだけでなく、いろんなことで弊害が出ているのには驚きました。
まず下水処理。放射能を帯びた汚泥の処理が出来ないでいる。溜まり続け最終処分も出来ずに山積みにされているだけで、どうにもできないでいる。基本的に汚泥処理は各自治体に任されていますから最終処分場が受け入れを拒否したならばどうにもできない。近隣の住民は悪臭に悩まされ、最終処分場は放射能の影響を心配し、除染作業で出た排水からも放射能は溜まり、下水処理はますます重要度が増す。でもこれ以上処理できない。
川も汚染されているということから貯水場も危険だと、上水道は絶対に飲まないという人もいます。ペットボトルで水を買い、料理にも食器洗いにも使うとか。塩素だけじゃ放射能は除去できないでしょうけど。
警戒区域内はインフラは震災のまま止まったきりです。水も出ない。電気は来る場所と停電の場所がある。道路も亀裂があるまま。ガスは田舎なのでプロパンガスが多いので復旧は早いでしょう。給湯も灯油が多いので何とかなるかも・・。
学校も再開するかわからない。住めても食料品をどこで入手すればよいのかわからない。電話は？宅配は？郵便は？
ＮＴＴやプロバイダーやスカパーからも連絡があり無料になるから徴収した分は返金するとか。避難生活でも少しでも快適にとスカパーe2には加入しました。仕事で使うのでプロバイダーにも連絡してメルアドもそのまま使えるようにしたので何とかなりました。固定電話は移動して加入権はそのまま番号だけ変えて使ってます。警戒区域内は０円。当たり前ですけど。電気代も無料。だって使ってないしね。基本料もなし。実は我が家は７０Ａの契約なので基本料だけでも結構大変。
屋外避難区域や緊急時避難区域が８月末にも解除されるとか。でも住めるのでしょか？
現在原子力で働く人はＪビレッジに集合です。午前と夕方からの二分割で作業してます。日中は暑すぎなので無理。それだけでも大変です。広野町は店が開いてきたし、いわき市は普通になっているので病院も生活用品も心配はないとか。
でも大熊町の住民が県内に埼玉県から移住してきていて、住居がない。仮設もあるのですがそれを待つよりも民間借り上げを選ぶ人が多い。仮設住宅がある場所は不便だというのが理由だそうです。それもインフラの事を考えていない事です。
県内で処分する瓦礫や汚泥、放射能を除去した校庭の土はどうするんでしょうか。
半減期が来るまでそのまま置くのかな。無理でしょうけど。
別な意味でいろいろ原発事故って大きくなりますね。放射能だけじゃなくいろいろ積み重なって問題が増えて来るんですね、なんだかなあ。困ったもんです。