![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7a/d7097203c5f6d04ab1cb2de954ba28a3.jpg)
連休初日。
波を探して海沿いを自転車で駆ける。
チーパーに決定。
チサンホテルとパークの間なのでチーパー。
南風で面が荒れていたけど、風は突然無風になり、遊べるコンディションになってきた。
土曜というのに思ったより人が少ない。
きっと帰省してるサーファーが多いんだろうね。
何度か休憩をとりながら波に乗った。
休憩中、波打ち際に女の子を発見した。女の子というよりは女性だったな。
腰の深さのところで沖に向かってパドルするわけでもなく、スープに乗るわけでもない。
どうしていいかわからず途方に暮れている感じがした。
彼女は20分間もそうしていた。
オイラは見ていられなくなり、彼女のそばに駆け寄った。
『沖に出ないとダメですよ!パドルしなくちゃ!』
『どうやっていいかわからなくて。。。どうやるんですか?』
運良く海面は荒れていなかったので、2,3アドバイスして沖へ導いてあげた。
まわりにはピチピチのラッシュガードのせいでボンレスハムみたいなボディーボーダー女や、
真っ黒で品の無い女ショートがいた。
彼女はその女たちとは違う生き物みたいだった。
オイラは海で女性に話しかけるということは無いのだ。
真っ黒女に声をかけることはあり得無い。
ウエザーマンさんも賛成に違いない。
松嶋奈々子だったからアドバイスしたんだ。
沖で不安げな松嶋奈々子と少しお話をした。
友達と来ていることや、数年前にサーフィンに2回ほどチャレンジしたこと。
『ご自分のファンボードですか?』オイラはジェントルに話す。
『ええ、そうなんです。』
『がんばってくださいね。じゃ、気をつけて!』
と言って、オイラはパドルしサクッと波に乗ってビーチへ向かった。
(き、きまったー!)
ビーチに上がり沖を振り返ったら、松嶋奈々子が深々おじぎをしてくれた。
彼女がビーチに上がるのを待とうか考えたけど、やめた。
縁があるならまたきっと逢えるはず。それが縁だ。
逢えなければそれまで。オイラはガツガツしない。スマートに、だ。
ビーチで女子高生らしい子が一人で携帯で『真夏の果実』を聞いていた。
夏の湘南に実に合う曲だなってしみじみ思った。
その女子高生もしんみり聞いていた。
何か一人で海でその曲を聞かなくちゃいけない理由でもあったんだろう。
オイラもその子の携帯に聞き入ってしまった。
するとその子と目が合ってしまいオイラは困って、とっさに、
『いい曲だね』って言った。
『いい曲ですよね』って女子高生が満面の笑みで返してくれた。
サイズが上がってきたので、オイラは白樺へ場所を移すことにした。
日が照り付けると砂は熱くて、ビーサンは自転車のかごだったので歩くのが大変だった。