絵に描いたような円満な家庭で幸せな生活を送っているガピル。
そんなガピルの生活が、ある日、あまりにも突然にガタガタと崩れ去った。
愛娘が殴られて入院したのだ。
病院に向かったガピルに、加害者の高校生・テウクと教頭は威圧的な態度を見せる。
おまけにボクシング高校チャンプのテウクにいなされてしまったガピルに、娘は心を閉ざす。
ガピルは刃物を隠し持ってテウクの高校に向かった……つもりが、そこは別の高校だった。
そこの高校生スンソクにノされるが、事情を知ったおちこぼれグループが、
“テウクと戦うベシ”とガピルに協力を申し出る。
スンソクの下、家族の絆を再生しようと、次の日からガピルは会社を休んで猛特訓を始めた。
というストーリーの2007年の韓国映画『フライ・ダディー・フライ』。
月曜に観たのだが、日曜に観た、ニコラス・ケイジの『ウイッカーマン』や、
シックスセンス制作スタッフによる『臨死』より全然よかった。
案の定、韓国では記録的な動員数を記録している。
中年平凡デブサラリーマンのガピル役のイ・ムンシクは、
クランクインまで肉を食い続け15キロ太った。
腹が出て、顔も精彩を欠き、カッチョ悪い。
トレーニングはロッキー以上で、撮影わずかで実際15キロ以上体重を落とし、
凹み段々腹に眼光も鋭くなった。
いやー、人間やればできるもんっす。
とても心温まるいい映画だすよ~。
師匠になる高校生のスンソクがこう言う。
『恐怖の先に、何があるか知ってるか?』
ガピルは答えられなかったが、
最後に使命を果たしてからこう言った。
『恐怖の先に、何があるかわかったよ』
サイドショアのビッグウエーブコンディションを始めてクリアしたときの
セリフと全く同じですな!