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激遅Vistaノートパソコンの更生、頼まれました

2013年09月24日 | パソコンあれこれ

メールで知らせてきたパソコンの品番はPST4021CWS81R。OSVistaとのことです。
とにかく動きが遅く、しかも使っているうちにさらに遅くなるといっていました。

Vistaなら遅いのも当然と思いながら品番をググってみたら、東芝サテライトT40という機種でした。
当時の定価で19万円前後!という高いパソコンでした。CPUはセレロンながらクロック周波数は高く、USBも2.0、オフィスアプリとインターネット程度という使用パターンなら十分現役。
ハードディスクが80GBというのは心もとないですが、これはいつでも交換できるので今回はパス。
しかし問題はメモリです。
なんと極貧の512MB!。
これでVistaを動かそうとは、なんとも暴挙というか無謀というか。東芝さん、この商品を実際に動かしてみたのでしょうか。今時512MBとは、Vistaに比べたらはるかに軽いXpですら、最初期の素・Xpならいざ知らず、SP3の現在ではとても快適とは言えません。

とりあえず友人には、Windows7とメモリを購入するように伝えました。メモリはチップセットの制約で1スロットに1GBがリミットなので、2スロットに各1GBで計2GBとなります。ほどなくして両方ゲット!との報告が入ったので、翌週の月曜日に予定のボランティア先での作業となりました。

当日、メモリ交換のためのドライバーセットを持参して作業する事務所に行きました。私が着いてからしばらくして友人も到着。

まずは現状把握と、スイッチオン。

ところが、久しぶりにVistaのロゴが拝めるかと少し期待していたら、画面に出てきたのはフツーのXpのロゴ
「えっ、これVistaじゃないの?」と聞くと、「いえ、パソコンの底面にVistaと書いてあったので」(殴)。
いわゆるダウングレードサービスというやつですね。
はじめからこうなっていたとのことで、さすがに東芝さんもVistaで出荷するのは気が咎めたのでしょう。

で、一応Xpはサービスパック3が適用されていました。これが命取りでもあったのですね。
先に書いたように、XpでもSP3となるとメモリ512MBでは無理です。メモリ不足でハードディスクスワップが発生し、もたつくのは当然。ただ、使っているうちにさらに遅くなるというのは別問題ですね。

というわけで、パソコンをひっくり返して底を見ると、案の定CPU冷却ファン周辺のメッシュ部に埃がびっしり。ファンにも綿ボコリが詰まっています。これでは冷えません。

それで、パソコンを起動してしばらくたったら排熱不良で熱がこもり、システム保護のためにCPUのクロックが自動的に下げられてしまっていたのでしょう。彼も見て驚いていました。購入してから一度も掃除したことがないとのことです。
早速事務所の古い掃除機で、ヒートシンク・ファンと冷却空気吸入口付近の綿ぼこりをきれいに吸い取りました。
この作業で注意するのは、冷却ファンに掃除機のノズルを直接当てないことです。直にノズルを当てるとファンが過回転してモーターを痛める恐れがあります。少し離してファンの回転を上げすぎないように、そして手早く作業を終えることが大事です。

次にメモリを増設するため、パソコン底のメモリ・ベイの蓋を外しました。スロットの両サイドのストッパーを外して既存の512MBのメモリを外し、1GB×2枚を装着。この作業は静電気に要注意です。使っていなかった方のスロットは同じく掃除機で埃をとってきれいにしました。

友人はメモリ(バッファローの製品)を3,420円で購入したそうです。安いですね。


私が調べたノーブランド品と同じぐらいでした。ちなみに発売時の標準搭載メモリはやはり512MBのDDR2 667 SD-RAMで、1GBは追加21,000円也のオプションでした。それから幾星霜、いまや同じものが10分の1!以下で買えるようになりました。

蓋を閉めてXpのコントロールパネルのシステムでメモリ量が増えていることを確認してからWindows7のインストールです。


前に書きましたが、Windows7のインストールは超簡単ですが、今回はクリーンインストールするのでマイドキュメントのデータは事前にUSBメモリに退避。といっても、デジカメのデータはその都度CDに焼いていたとのことで、ハードディスクに保存されていたのは文書ファイル程度。ハードディスクの全体の使用量も数GBでした。

Windows7のインストールで今回わかったのはインストール作業時にLAN経由で最新データをチェックしたあと、そのネットワークの設定がそのままインストール完了後も保存されているのが驚きでした。なので完了後即インターネットOK。便利になっていますね。

あとはパソコン添付のオフィス2007のディスクからアプリを入れて、カスタマイズ用のユーティリティ類をマイドキュメントにコピーして終了。インターネットエクスプローラーは10を入れました。

作業が終わって、見違えるようにキビキビサクサクと動くようになりました。友人も喜んでくれたのでこちらもプチ満足。

今秋公開される新Windows8はマイナーチェンジ程度なので、今もWindows7の価値は十分あります。大体、Windows8はなんちゃってタブレット機能を付けたWindows7みたいなもので、スタートメニューがなくなった分かえって不便になっていますからね。

来年強行される(怒)という消費税増税と、マイクロソフトのXpサポート打切りが時期的に重なるので、マイクロソフトやインテル、各パソコンメーカーは買替え需要を当て込んでいるようですが、Xpがすぐ使えなくなるわけではありません
現用のパソコンにメモリが増設可能であれば、Windows7への切り替えで十分パソコン自体の延命は可能です。

現に私がこのブログ記事更新に使用しているMS-1057は2006年製ですが、メモリ増設とCPU交換でWindows7がサクサク使えています。

日本経済のためにはパソコンの買い替えも少しは意味があるかも知れませんが(笑)、やはり使えるものは使い倒すのが吉です。メモリが安くなっている今、ぜひ検討してください。

昔の高価だった名残で、パソコンというとつい金銭感覚がマヒしてしまいがちですが、洗濯機や掃除機、冷蔵庫などの家電製品と比べたら、その有用性では今でも法外な高価格商品ですね(お前がそれを言うか!)。

というわけで、少しはエコに貢献できたかなという自己満足な話でした。



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