グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

ハロウィン。 魔女の使い魔は、益虫・益獣。。

2014-11-01 11:56:23 | Weblog
ハロウィン。 魔女の使い魔は、益虫・益獣。。


中世以降、ハロウィンは怖ろしいもの・不気味なものとして扱われてき
ました。死・不死・黒魔術や神話などが元になったと思われる装飾が、
ハロウィンの時期に、各家に施されることからもわかりますよね。

古くからの登場人物としては、たとえば ゴースト・魔女・黒猫に、ゴ
ブリン・バンシーなど。さらに近代になると文学作品上の登場人物であ
るドラキュラやフランケンシュタインまで登場するという念のいれよう
もあるようでしす/笑。

なかでもハロウィンの主役・象徴とされたのが・・魔女です。

それはハロウィンに飾られる装飾のなかでの動物キャラでも分かります。
黒猫・オオカミ・コウモリ・ヘビにクモ、ヤモリにカエルといった動物
たち・・・彼らはまさに魔女の使い魔 (Familiar spirits) とされた
動物たち。
使い魔とは、魔女の手先となって悪事を働く動物などのことで、魔女は
それらの動物を使いこなすとともに、感覚を共有するとされていました
〔魔女の多くは、これらの動物を飼っていたとされています〕。

・・・しかしですね。不思議なことに気づかれませんか。

黒猫・オオカミ・コウモリ・ヘビにクモ、ヤモリにカエル・・たしかに
一般的には、不吉で不気味とされることも多い動物たちです。
しかし、ガーデナーやとくに農家ならおわかりになると思いますが、この
動物たち、じつは、みな益虫・益獣
 なんですよね。
中世の時代の農家とっては、農作物を食害する害虫や害獣を駆除してくれ
る大切なパートナーだったはずの動物たちなんです。

なぜに、 虫害やネズミ害から畑を守ってくれたはずのこれら益獣たち
が、農業も盛んに行われていたであろうヨーロッパにおいて悪者あつかい
されてこなければならなかったのか。その点についての興味は尽きません。


◎ 魔女狩りと併行して猫狩りがおこなわれたこともあったとか・・・。
  しかしです。もし猫がいなかったら、まずは穀物を食い荒らす
  ネズミ〔そしてそのネズミが媒介するペストも〕が、さぞや大喜び
  したことでしょうね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染