グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

“渡り鳥”前の韓国での鳥インフル発生って、いったい。

2015-09-23 01:41:15 | Weblog
“渡り鳥”前の韓国での鳥インフル発生って、いったい。
“鳥インフルエンザはウイルスをもった冬の渡り鳥が飛来することで
発生する”という定説があります。

そこで渡り鳥が飛来する時期の少し前の時期から、[日本では]鳥イ
ンフルエンザ対策が本格化するわけですが・・・ここのところ、その
鳥インフルエンザの発生原因を渡り鳥だけと考えてよいのかどうかを
疑問視せねばならないような事例が、現実におこりはじめています。

その代表例が韓国での渡り鳥飛来前の鳥インフルエンザの発生です。

9月18日のアヒル飼育農場での鳥インフル発生と、同21日の肉を
販売している販売店からH5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイ
ルスが検出されたというニュースを伝える地方紙は こちら ↓。


ののののの韓国・鳥インフル記事2015.09.22
 
このニュースを聞いて、「日本に近い韓国の国内南部での発生とはい
えアヒル農場だし、またいまは本格的な寒さの時期ではないし、まあ
これ以上発生はひろがらないのではないのか
」などと思ってしまいた
い気分もままあるのですが、そうともいえない現実があります。

それは韓国での昨年の鳥インフルエンザの発生です。じつは昨年の0
7月27日にも、南西部の飼育場で飼育されていたアヒルが高病原性
鳥インフルエンザウイルス(H5N8型)に感染していることが確認
されていたからです。同時期のニュースは こちら

さらに問題となるのが、今回の9月18日という発生時期です。

それは昨年の中央日報の記事にある「9月の秋夕(チュソク、中秋)
を控えて非常防疫体系を稼働する予定」というくだり。そう9月27
日前後のいわゆる中秋の時期に、韓国では多くのひとが帰省のために
国内を移動する
からです。

昨年は7月末ということで、中秋までにかなり時間があった。しかし
本年は、中秋までの時間は わずか10日あまり。

人の往来が激しくなる前に、はたしてウイルスの拡散をおさえられる
かどうか。[大発生したら日本にとっても大問題となるだけに]韓国
政府の初動対策に、いま 注目が集まっています。

           → ちなみに日本の初動体制例は こちら 。

◎ 初動とともにウイルス対策に有効なのは、なにより清潔
  しかし本日付の韓国についてのニュースでは フン尿にま
  みれたかもの“汚染卵”が韓国国内で流通か・・という話
  が報道されていましたね。もちろん ふん尿にウイルス
  つきものですから、その点も じつに気がかり。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜