農産物の産地間競争を勝ち抜くには〔再〕。
過去分 ですが、次回分の参考としてよろしかったら。
ちなみに文末の「大規模化によるスケールメリットと生産から加工・
販売までの一貫経営を謳っていた農業生産法人」の、前回のつづき
として よろしかったら。
↓
『農産物の産地間競争を勝ち抜くには〔再〕。』
右肩上がりに売り上げが伸び、それに伴う利益が増える・・・消費者
のニーズにかなった農産物ブランドの立ち上げに成功した農業経営者
にとって、これほど気持ちのよいことはありません。
こうなると周囲の協力もあって、生産量を伸ばすべく事業の規模拡大
に邁進することになるのですが、ここで気をつけておかねばならない
ことがあります。
それは ほかの農業者の参入の増加、ひいては新らしい産地の参入です。
農業者の数の増加は、農産物の生産量の増加を意味します。市場が拡
大し続けるうちはそれでもよいのですが、しかしいったん市場の拡大
が止まると状況が変わってきます。農産物のシェア争いが生じはじめ、
シェア争いは、その農産物の価格の低下を招き始めるのです。
この生産量の急増とそれに伴う価格の低下という重要な局面において、
各産地の農業経営者のとる方針にはいくつかの選択肢がでてくること
になります。
その選択肢は、たとえば
● 生産規模を拡大し、さらなる生産量の増大をめざす
● 生産規模は増やさず、単位面積当りの収量を上げる努力をする
● 生産規模をむしろ絞って、高品質の農産物の生産を狙う
● 新たに農産物の加工部門を新設する
● 生産を徐々に減らし、新しい未知の農産物の生産に挑戦する
といったところが挙げられることでょう。
生産物の量をとるか、質を取るか、あるいは生産や加工の分野で新ジ
ャンルの商品を開発するのかといったところですね。
どの試みが成功するのか、それはまったくの未知数です。成功の鍵
は、ひとや産地によってさまざま。その産地の立地場所による消費
面における優位性が功を奏するかもしれません。その産地の気象条
件が功を奏するかもしれません。あるいは仕立て方や施肥法・そし
て水の管理といった農業技術が功を奏するかもしれないのです。
これから政府の肝いりで、全国一斉に六次産業化がおしすすめられ
いくというのですから・・・・〔ただでさえ六次産業化の試みは飽和状態
であると私はかんがえおります〕、
その産地間競争は、これまでどの産地が経験しきた産地間競争より
も、知恵と頭と情報を使うものになっていくことになるのはまちが
いのないことでありそうですね。
ということで次回は、そんな産地間競争の実際例のご紹介など。
『足かせとなるのは日本の農家のネガティブ意識。いま、そこ
を変えなければチャンスを逃す』などといった景気のよすぎる
話だけを信じるのはいいですが、かけた梯子をはずされないように
くれぐれも ご用心・ご用心。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
過去分 ですが、次回分の参考としてよろしかったら。
ちなみに文末の「大規模化によるスケールメリットと生産から加工・
販売までの一貫経営を謳っていた農業生産法人」の、前回のつづき
として よろしかったら。
↓
『農産物の産地間競争を勝ち抜くには〔再〕。』
右肩上がりに売り上げが伸び、それに伴う利益が増える・・・消費者
のニーズにかなった農産物ブランドの立ち上げに成功した農業経営者
にとって、これほど気持ちのよいことはありません。
こうなると周囲の協力もあって、生産量を伸ばすべく事業の規模拡大
に邁進することになるのですが、ここで気をつけておかねばならない
ことがあります。
それは ほかの農業者の参入の増加、ひいては新らしい産地の参入です。
農業者の数の増加は、農産物の生産量の増加を意味します。市場が拡
大し続けるうちはそれでもよいのですが、しかしいったん市場の拡大
が止まると状況が変わってきます。農産物のシェア争いが生じはじめ、
シェア争いは、その農産物の価格の低下を招き始めるのです。
この生産量の急増とそれに伴う価格の低下という重要な局面において、
各産地の農業経営者のとる方針にはいくつかの選択肢がでてくること
になります。
その選択肢は、たとえば
● 生産規模を拡大し、さらなる生産量の増大をめざす
● 生産規模は増やさず、単位面積当りの収量を上げる努力をする
● 生産規模をむしろ絞って、高品質の農産物の生産を狙う
● 新たに農産物の加工部門を新設する
● 生産を徐々に減らし、新しい未知の農産物の生産に挑戦する
といったところが挙げられることでょう。
生産物の量をとるか、質を取るか、あるいは生産や加工の分野で新ジ
ャンルの商品を開発するのかといったところですね。
どの試みが成功するのか、それはまったくの未知数です。成功の鍵
は、ひとや産地によってさまざま。その産地の立地場所による消費
面における優位性が功を奏するかもしれません。その産地の気象条
件が功を奏するかもしれません。あるいは仕立て方や施肥法・そし
て水の管理といった農業技術が功を奏するかもしれないのです。
これから政府の肝いりで、全国一斉に六次産業化がおしすすめられ
いくというのですから・・・・〔ただでさえ六次産業化の試みは飽和状態
であると私はかんがえおります〕、
その産地間競争は、これまでどの産地が経験しきた産地間競争より
も、知恵と頭と情報を使うものになっていくことになるのはまちが
いのないことでありそうですね。
ということで次回は、そんな産地間競争の実際例のご紹介など。
『足かせとなるのは日本の農家のネガティブ意識。いま、そこ
を変えなければチャンスを逃す』などといった景気のよすぎる
話だけを信じるのはいいですが、かけた梯子をはずされないように
くれぐれも ご用心・ご用心。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」