グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

猛暑時には “冷や汁” 。

2013-08-14 10:10:15 | Weblog
猛暑時には “冷や汁” 。GB

河童の皿も瞬時に乾くほどの猛暑時には、体を冷やす効果がある野菜
を使った、こんな料理はいかがでしょう。

冷や汁 / ひやじる です。
現在では、宮崎県などに残っている日本料理ですね。

かつては、その見た目から、お味噌汁をご飯にかけただのものだ と
誤解するむきも多かった 冷や汁/ひやじる ですが、じつはこれ日本
に古来から伝わる夏の伝統食
でもあるんです。

『古くは鎌倉時代の「鎌倉管領家記録」にみられる/ウィキペディア』
という、この「冷や汁」。味噌を調味料としたこの料理は、僧侶等に
よって日本各地に流布され、その後、気候風土が適した地域のみに残
ったことが、現在ではわかっています。

そんな 冷や汁/ひやじる ですが、夏場の健康食としては、じつに
お薦めの一品です。

気になるレシピですが・・・

“はじめてだが、いっちょう食べてみるか”と思った方は、インスタ
ントの冷や汁の素〔宮崎の県産ショップや通販などで入手できます〕
がありますので、とりあえずは これを利用しましょう。

そして冷や汁に入れる具ですが・・・これはけっこう自由なかんじで。

代表的な具としては、 薄くスライスしたキュウリ 、そして ミョウガ 
ですが、これに加えて トウフを入れたり、ゴマを入れたり、シソを
入れたり、と、人それぞれのいろいろな冷や汁 が存在します。

これらの具を、インスタントの冷や汁の素にいれたら、つぎは仕上げ。

 これを冷蔵庫でキンキンに冷やす作業

が 待ってます。さらに食べる直前にはこの冷やした冷や汁に、氷まで
浮かべたりして/笑。

で、さらに不思議なのは、ここからなのですが・・・

この冷や汁を、わざわざ炊きたての麦入りご飯にかけて、いただきます。
そう、なぜか 炊きたて。しかし、これがうまい。

 お茶碗のなかで、熱いご飯と つめたーい汁が混在する不思議さ

そうなんです、この温度差や微妙にかわりゆく温度変化を味わうのが、
この冷や汁という料理のキモなのです。

その微妙感を味わうためにも、

 ご飯によそう 冷や汁の量をあえて少なく

これが大事となりますね。・・・まあ、かける回数が多くなりますけれど。

 かけては食べ、かけては食べ

の、いわゆるわんこそば状態/笑。

だって、いっぺんにかけては、結局ぬるくなっちゃいますからね。
せっかくの冷や汁です。興味を覚えられた方は、ぜひお試しを。

いじょう、冷や汁のおいしさは、その味のもつ深みや、いろいろな具の
おいしさ加えて、さらには その びみょーな温度変化 にもある
というおはなしでした。

あっ、そして つけあわせには 干しダイコンの酢づけ です。干し
ダイコンも宮崎の特産なんですよ。ぜひ こちらも お試しあれ。


◎ インスタントの冷汁の素が売りきれるほどの猛暑が続く
  宮崎県の沿海部。
  あまりの暑さつづきに・・・冷たい料理を、ついつい熱く語
  ってしまいました/笑。
  

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 




雨が降らないといえば、思い出すのは。

2013-08-14 00:26:21 | Weblog
雨が降らないといえば、思い出すのは。


ダム湖沿いの道を走りながらの森林浴を楽しんでいると、このよう
な緑に満ちた光景が目に入ります。

 森林浴.jpg

しかし↑ この一昨年の5月の風景は、例年とは大きく違いました。

 下がる喫水線.jpg

それは 喫水線・・・ダム湖の水の量が甚だしく少かったのです。

 ダム湖の異変.jpg


いつもの年であれば、緑の下は、ほどなく水面。白く見える崖は、
例年は湖水に沈んでいる部分
となります。


 干上がるダム湖.jpg


建設当時に『西日本最大のダム』といわれた一ツ瀬ダムのダム湖
の、本年の貯水量が・・・こういった状況なのですから、当時の東九州
における水不足がいかに激しいものであったか
がわかろうという
ものです。

ご参考までに、もうひとつのダムの風景がこちら ↓ 。

 低水放流.jpg

上の写真は、ここ一ツ瀬ダムよりも北、大分県にある北川ダムに関する
一昨年5月21日付け の新聞記事です。
このように〔50年ぶりとも形容された一昨年の大干ばつにおいて〕東九州
各地のダムでは、史上はじめての低水放流を実施しなければなら
ないほどの貯水率の減少 という事態に見舞われていたのです。

・・・一般的な国民の認識として、“日本は水に恵まれている”というも
のがありますが、この認識はそろそろ改められてしかるべきだと、そう思
えてなりません。


◎ そして本年。現時点で、東北以外の都道府県での水不足が懸念さ
  れています。ここ宮崎でも県内の各地で“雨乞い”の儀式が取り沙汰
  されはじめてきています。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




早期コシヒカリの、“捨てづくり三分作。

2013-08-12 10:20:27 | Weblog
早期コシヒカリの、“捨てづくり三分作。

販売価格の高いコシヒカリの早期栽培ですが・・・現場をまわっていると
〔残念な状況ですが〕栽培管理を怠っている としか思えない、いわゆる
捨てづくりの水田” も存在します。

そんな水田の収穫直前の映像がこちら。


のの捨てづくり2分作.jpg


まるで畦草が生えているかのようにイネの株間まで雑草がびっしりと生い
茂り&イネより高い草が生え、日々の水管理や的を得た肥培管理がなされ
なかった様子が窺えます。

光合成をおこなってイネの穂に栄養をおくるはずのイネの止葉がこんなに
も色が褪せている状態では、イネ自体の活力が無いために、いつまでたっ
ても穂の実は充実せず・・・いったいいつが刈り取り適期なのかを判断す
ることもままならない状況である
・・・いわゆる典型的な“イネの枯れ熟れ
の状態だといえるでしょう〔穂が軽すぎて垂れていません〕。

一般的にこうした水田を見るにあたって、たとえば

  耕地自体が機械化できない場所にある
  水路が整備されていない
  田植えはしたものの獣害が甚だしく、やむなく耕作を放棄した

などといったやむにやまれぬ事情があるからなののではないのかと想像さ
れる方も多いと思いますが・・・じつはこの水田の存在する場所は前回ご
紹介した〔管理のいきとどいた〕水田の 道を挟んだところにあるのです。
さらにいえば管理の行き届いていない田の耕作者は、農業県の宮崎におい
てもけして小さいとはいえない〔他人の田んぼを借りての耕作もしている中
規模より上の、機械化された
〕農業者であります。

ちなみに、前回分の・管理のいきとどいた水田の同時期の映像はこちら。


のの2013収穫前日.jpg


参考までに下の写真は、上記の 両者の田んぼのイネの株間 を写した
比較写真となります。


のの下 イネの株間?.jpg

のののの  ↓

のの上 イネの株間.jpg


・・・こんなときには思うんですよね。

こんなに栽培条件の良い田であっても“捨てづくり”をする農業者がいる
のであったら、そんな水田を〔親が農業者ではないという、ただそれだけ
の理由で農地をかりることもままならない
〕非農家出身のやる気のある就
農希望者に貸してあげればよいのにって。


◎ 「作る作物別にもちろん調整は必要だが、基本的に農家の税金は、
  面積あたりの一定額として一律料金
にします」なんていう税法になれ
  ば、みんな先血まなこになってその作物に対する単位面積当たりの品
  質と収量を上げようと試み・・・結果的に農業は発展すると思うので
  すが、林さん、そんなアイディアはいかがでしょう/笑。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染



そうだよ、あいつはミニキタリの猫。

2013-08-11 21:52:09 | Weblog
そうだよ、あいつはミニキタリの猫。


夏になるとおもいだすのが、ミリキタニの猫。

 作品.jpg

三力谷〔ミリキタニ〕氏の書いた猫の絵に見入る。

そんな 失われた60年間を取り戻す旅を追った記録映画 
「ミリキタニの猫」
のホームページは こちら 。


◎ お盆にきた猫。あの猫はミニキタリの猫と、よぶこと
  にしました。バイ見にこられたヒト/笑。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




おぼん猫。

2013-08-11 17:25:40 | Weblog
おぼん猫。

お盆休みにはいった日、深夜。家の玄関のドアを開けた先のブロック
塀の根元に見知らぬ、しかしどこかでみたことがあるような猫がきち
んとお座りしていた。人でいうと正座しているふうにみえた、その猫。
あきらかに私を待っていた。

玄関先、おぼんの夜にみしらぬ猫。

暗闇のなかでもあり、少し驚きもしたのだか、「なにかご用?」と声
をかけると、その猫は静かに立ち上がり、軽い身のこなしでブロック
塀に飛び上がり塀のうえで にゃあとないて、塀の向こうに
姿を消した。そのなき方は、あきらかに挨拶。ひとこと声をかけにき
たかのようであった。

塀の向こうは、水のはいった田んぼ。そのわきが竹やぶ。
通常、猫ズは田の水を恐れてか、ここから向こうには飛び降りない。


朝になった。新聞を広げる。

血まみれのネコの写真にぎょっとした。しかし、よく見ると血と見え
たのは、なんと 魚のタイ。『大漁』と題された・・・でっかいマダ
イをくわえたネコをかたどった常滑焼の作品でした。マダイの赤い体
色〔鯛色/笑〕を勘違いしてしまったのです。
愛知県常滑市の「常滑招き猫通り」の作品でしたが、掲載された写真
の角度がわるすぎです/笑。

しかし ここで昨夜の猫のことを思い出した。

ブロック塀のむこうに消えたネコとはじめてあったのは、今年の2月。
用水路、水のたまった用水路で浮かんでいたネコ。掃除したときに気
づいた私は、竹ヤブに埋めて枯れ枝の墓標をたててやったことを思い
出していた。

はじめてのお盆に挨拶にきて?


◎ ・・・もちろんよく似たネコはいるもの。これから先、あのネコ
  に似たネコを白昼しっかりみとどけたときには、ちゃんとこちら
  でご報告します。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染