前にここで話したことが有りますが(囲碁の)先輩に言われた言葉で、どうにも耳から離れない。
それから25から30年近く経っているのです
その時私はN囲碁センターで打っていました。
それはいつもお世話になっているK畑師範に挑戦する一局で、日頃の点数制ならば3子は置かなくてはいけないところ特別企画でオール互い先のリーグ戦。
そのセンターでは通常の席料と月例リーグの参加費が必要でしたが「オール互い先」にも参加していました。
その時K畑師範相手に白を持って、その時自分では判断できないのですがかなりの善戦だったらしい・・・後で考えるとそうらしい。
K畑師範、小さいけれどボヤキが入ったり、日頃3子ぐらいの置き碁の相手にかなり慎重になっていた。
そういうムードが伝わったのかこの対局の周りに人垣ができた(少しオーバーですが5,6人です)
局面は、中盤での大きな分かれ道にさしかかっていました。
白善戦もこの勢いを優勢に繋げるのにはどうしたら良いのか?・・・そういう場面です。
① 盤面で互角として、それを維持できれば良いけれどここから先、ヨセにかけて上手相手にやや不安。
② 目の前の黒の弱い石に襲い掛かって取ってしまえば話が早い。
③ さて取る手はあるのだろうか
そんなことを考えて相当な時間を費やした・・・但し持ち時間45分(切れ負け)の中での時間だからたいしたことは無いでしょうが、それでも15分か20分くらいは考えたはずです。
これは私みたいなザルとしては充分長考の部類に入るかも知れません
但し上の①から③にない「黒石が取れなくても優勢になる」は考えが及ばなかった。
長考15分といっても、極端に言うと黒を取る事だけを考えていたようなものです。
だから長考の末、次の一手を打った時に、背中から「ナンダ、取り碁か」の呟きが聞こえた時一瞬からだが凍る思いがしたのです。
小さいけれど、誰の声か背中越しでも分かります。
彼の意見はこの場でのマナーはともかく、恐らく当たっているだろう
取り碁=弱い、且つ取り碁=目先の利を追い大勢を逸する・・・まさにその通りなのですが、その時取る事しか考えていなかった・・・それにこれが当時の私にとってもっとも分かりやすい方針だった
「分かりやすい」は簡明とも言いますが単純でもあるわけで、こちらが分かりやすいと同時に相手にも分かりやすい。
確かにこれで上手く行くならば世の中楽なんだけれど、単純なだけに返し技で返り討ちに遭う確率も大きい。
碁は案の定そこから形勢がおかしくなったのですが、それではどうすればよかったのかはその時も、その後の検討でも分からなかった(さして優勢でもなかったということでしょう)
さて昼休みの碁
向う4子で1度負けましたが、3子では全勝・・・さて置石はどうしたものか
指導碁ではないし勝負をかけているのでもない、さりとて時間つぶしと言い切っては相手のFさんに失礼ですね。
この置石の数は不思議です。
向う4子では1度の対局しかないけれど、私は完膚なきまでに叩かれた。
だからこれは4子の碁では無いだろうと考えたのです
ところが向う3子では6,7局全勝となっている・・・Fさん自身それをどう受け止めているのだろう?
3子と4子の間には大きなギャップがあるのかも知れません
先日も話したように、Fさんの言葉を借りれば「白が黒を取りに来るから、戦いに引きずり込まれてやられてしまう」ということかも知れないのですが、黒が白の誘いに乗っているということでもあるわけです。
しかし、置き碁の真髄とばかり、厳しく白を追求してくる人を相手では、負けずに押し返すしかない・・・さらっと交して、相手にマワシにも触れさせないことができればいいのだけれど、そこまで私は強くない。
時代劇風に言うと、相手に鋭く切り込まれた場合、交しながら有利な体勢を作って、最後には相手の攻撃的な意志を挫く・・・私の場合は切り込まれたら、攻撃を跳ね返して、こちらから切り込む・・・やはり「取り碁」なのかな?
そういう中初めて数え碁になりました。
NHK「どんど晴れのエンデイング出並べて地合い計算」結果しろ18目勝ち
これは大差なのにFさんが投げなかったのですが、恐らく終盤では計算できなかったのでしょう。
大きな石の振り替りがあったからもしかしてFさん「相当やれる」と思っていたかもしれない。
この碁は序盤で黒大石が討ち死にした・・・これが20子あったから本来ならここで投げる手もあったと思うのだけれど、Fさんは20子を40目と数えたらしいのですが実はこれが大問題で、死んだ石は20子でも周辺の形から見たら70目の価値があるはずでこの30目の評価の差が大きい
中盤から終盤で大きな振り替り発生して白は20子近い石を献上した・・・が僅かですが多少は替りの黒石を頂戴して、他の方面では先手で大きなヨセを打つことが出来たので実質の損は大きくない・・・で、結果18目
もしFさんからアドバイスを求められればいろいろあるのだけれど、マア教えてくれと言われてもいないのだから押しかけ師範は止めて置きます。
しかし私が「取り碁」と言われた時を思い出すような碁になることが多いです。
それが上手く行けば最も簡明なんだから、誰でも通る道なんでしょうね。
但し、私の場合はそこから進歩しているのやらいないのやら
Fさんは恐らく今私を「取り碁」だと思っているに違いない。
私は進歩していないから、たぶんそうなんだろうな、そこで一句?
「・・・・・相変わらずの取り碁かな」初めの5文字が決まらない・・・そこで 「取りにいく 相変わらずの ヘボ碁かな」碁もヘボだけれど句もヘボだな。
それから25から30年近く経っているのです
その時私はN囲碁センターで打っていました。
それはいつもお世話になっているK畑師範に挑戦する一局で、日頃の点数制ならば3子は置かなくてはいけないところ特別企画でオール互い先のリーグ戦。
そのセンターでは通常の席料と月例リーグの参加費が必要でしたが「オール互い先」にも参加していました。
その時K畑師範相手に白を持って、その時自分では判断できないのですがかなりの善戦だったらしい・・・後で考えるとそうらしい。
K畑師範、小さいけれどボヤキが入ったり、日頃3子ぐらいの置き碁の相手にかなり慎重になっていた。
そういうムードが伝わったのかこの対局の周りに人垣ができた(少しオーバーですが5,6人です)
局面は、中盤での大きな分かれ道にさしかかっていました。
白善戦もこの勢いを優勢に繋げるのにはどうしたら良いのか?・・・そういう場面です。
① 盤面で互角として、それを維持できれば良いけれどここから先、ヨセにかけて上手相手にやや不安。
② 目の前の黒の弱い石に襲い掛かって取ってしまえば話が早い。
③ さて取る手はあるのだろうか
そんなことを考えて相当な時間を費やした・・・但し持ち時間45分(切れ負け)の中での時間だからたいしたことは無いでしょうが、それでも15分か20分くらいは考えたはずです。
これは私みたいなザルとしては充分長考の部類に入るかも知れません
但し上の①から③にない「黒石が取れなくても優勢になる」は考えが及ばなかった。
長考15分といっても、極端に言うと黒を取る事だけを考えていたようなものです。
だから長考の末、次の一手を打った時に、背中から「ナンダ、取り碁か」の呟きが聞こえた時一瞬からだが凍る思いがしたのです。
小さいけれど、誰の声か背中越しでも分かります。
彼の意見はこの場でのマナーはともかく、恐らく当たっているだろう
取り碁=弱い、且つ取り碁=目先の利を追い大勢を逸する・・・まさにその通りなのですが、その時取る事しか考えていなかった・・・それにこれが当時の私にとってもっとも分かりやすい方針だった
「分かりやすい」は簡明とも言いますが単純でもあるわけで、こちらが分かりやすいと同時に相手にも分かりやすい。
確かにこれで上手く行くならば世の中楽なんだけれど、単純なだけに返し技で返り討ちに遭う確率も大きい。
碁は案の定そこから形勢がおかしくなったのですが、それではどうすればよかったのかはその時も、その後の検討でも分からなかった(さして優勢でもなかったということでしょう)
さて昼休みの碁
向う4子で1度負けましたが、3子では全勝・・・さて置石はどうしたものか
指導碁ではないし勝負をかけているのでもない、さりとて時間つぶしと言い切っては相手のFさんに失礼ですね。
この置石の数は不思議です。
向う4子では1度の対局しかないけれど、私は完膚なきまでに叩かれた。
だからこれは4子の碁では無いだろうと考えたのです
ところが向う3子では6,7局全勝となっている・・・Fさん自身それをどう受け止めているのだろう?
3子と4子の間には大きなギャップがあるのかも知れません
先日も話したように、Fさんの言葉を借りれば「白が黒を取りに来るから、戦いに引きずり込まれてやられてしまう」ということかも知れないのですが、黒が白の誘いに乗っているということでもあるわけです。
しかし、置き碁の真髄とばかり、厳しく白を追求してくる人を相手では、負けずに押し返すしかない・・・さらっと交して、相手にマワシにも触れさせないことができればいいのだけれど、そこまで私は強くない。
時代劇風に言うと、相手に鋭く切り込まれた場合、交しながら有利な体勢を作って、最後には相手の攻撃的な意志を挫く・・・私の場合は切り込まれたら、攻撃を跳ね返して、こちらから切り込む・・・やはり「取り碁」なのかな?
そういう中初めて数え碁になりました。
NHK「どんど晴れのエンデイング出並べて地合い計算」結果しろ18目勝ち
これは大差なのにFさんが投げなかったのですが、恐らく終盤では計算できなかったのでしょう。
大きな石の振り替りがあったからもしかしてFさん「相当やれる」と思っていたかもしれない。
この碁は序盤で黒大石が討ち死にした・・・これが20子あったから本来ならここで投げる手もあったと思うのだけれど、Fさんは20子を40目と数えたらしいのですが実はこれが大問題で、死んだ石は20子でも周辺の形から見たら70目の価値があるはずでこの30目の評価の差が大きい
中盤から終盤で大きな振り替り発生して白は20子近い石を献上した・・・が僅かですが多少は替りの黒石を頂戴して、他の方面では先手で大きなヨセを打つことが出来たので実質の損は大きくない・・・で、結果18目
もしFさんからアドバイスを求められればいろいろあるのだけれど、マア教えてくれと言われてもいないのだから押しかけ師範は止めて置きます。
しかし私が「取り碁」と言われた時を思い出すような碁になることが多いです。
それが上手く行けば最も簡明なんだから、誰でも通る道なんでしょうね。
但し、私の場合はそこから進歩しているのやらいないのやら
Fさんは恐らく今私を「取り碁」だと思っているに違いない。
私は進歩していないから、たぶんそうなんだろうな、そこで一句?
「・・・・・相変わらずの取り碁かな」初めの5文字が決まらない・・・そこで 「取りにいく 相変わらずの ヘボ碁かな」碁もヘボだけれど句もヘボだな。