なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

「座布団の下から碁石」

2007-05-29 02:55:33 | Weblog
 今話題のビッグトトを買ったら見事に6億円なんて言う景気の良い話をしてみたい。
 「しんじられナーイ」とか「あり得ない」などと言ってみるのもおつなものかも
 「ヤア買ってみるものだね」とか「買わなきゃ当たらないね」などと変にすましてみるのも良いかも。
 現実は生まれつき、運とお金・名誉・地位と無いものだらけであるのは・・・不健康な体だけです。
 何とか借金と悩みと縁の薄い神経の持ち主ということでしょう。

 こういう「瓢箪から駒」的に思いついたものが皆上手く行けば人生楽しくてしょうが無いかも・・・そういう良い事と縁がなくても結構楽しんでいますからね。
 今日は「瓢箪から駒」の替りに「座布団の下から碁石」みたいなしみったれた話でご機嫌を伺います。

 熱戦が終わって、いざ数えてみたら盤面黒6目勝ち(これはコミを引いて白の半目勝ち)・・・黒さんなにやら誤算があったのかしきりに首を捻っていましたが、やおら立ち上がると座布団をひっくり返す・・・すると何と白石が1個出てきた。
黒さんが言うのには「これで黒半目勝ち!」
 こういう時貴方が白番なら黒の主張を受け入れて納得するでしょうか?
  座布団の下から出てきた石はハマとして認められるでしょうか?

 さてこういう場合のルールは知りません・・・以下想像と私の感情で
  プロの対局で挑戦手合いなどでは立会人がいて、こういう微妙な判定は立会人の責任で裁くでしょう。
 そうでなくても、プロなら初めから並べ直せば済むことです。
  そういうエピソードもありますね・・・結果に納得がいかないで首を捻っている相手に「なんなら並べ直しましょうか?」と言ったとか。
 これは一見親切のようだが、もし並べ直して結果が同じなら当分話の種で笑われるでしょうから安易には乗れませんね。
 尤もこういうことは一から起きそうも無い
  
 アマならたいていの場合立会人はいない
  普通の碁会所とかコミュニティの話です。
 さあどうする?
  ネットではあり得ないことですね、座布団も現実のハマ石も
 それとは少し違うけれど半目に纏わる経験はあります。
ネットで相手の終局提案に同意して、パソコンが自動的に地合い計算をした結果私の半目負け!
 これは私の計算と違っているので、相手の結果に対する「同意要請」には安易に応じられません。
 この場合疑問を残したまま同意したとして、後で間違いに気がついても、一旦同意してしまえば結果は変わらないはずです。
 結果に対する同意書にサインしたことになります。
  そうは言ってもいつまでも放っておくのは、なにやらいやらしい感じもする。
 タイゼムなどでもこの辺りのことは慎重ですね・・・同意したら「結果は覆りません」という宣言が入ります・・・つまり結果に同意したのだから結果はもう確定しているということです。
 大急ぎで、少し時間を戴いてよく見たら相手の1線のカケ目場所がついで無かったのが分かりました。
 どういうわけかパソコンがそこを目と判定していた。
  そこで「対局再開要請」をして、その場所を埋めてもらい今度こそ終局したのでした。
 マアこれは座布団の下とは関係ない話でした。

 座布団話は畳の碁会所とかコミュニティではよくありそうな気がする
さて私としては座布団の下の石がハマなどと、論外です。
 私が最初に道場で教わったことの一つは「碁笥の蓋は相手から良く見える位置におき、ハマはそこに入れる」
 これはマナーかも知れないけれど、殆どルールに近いのではないだろうか。
  対局中地合い計算をする場合、プロなどは盤上の形で浜の数が分かるらしいのですが、アマの場合はハマ石を確認する必要がある・・・私を含めそうだと思う。
 だからこそ碁笥の蓋は相手からよく見えるところに置くのだろうし、碁笥を故意にいじるようなことはしませんよというパフォーマンスでもあるでしょう。 
 ともかく相手の持っているハマ石は数えられる。
(昨年だったか中国のプロが国際戦で、堂々と相手の碁笥の蓋に手を伸ばしハマを数えたとか・・・これだってルール違反ではない)
 正確を期すために相手にハマ石の数を訊ねるのもありでしょう。
  その場合嘘の数を伝えるのはアンフェア以上ルール違反でしょう。
 ましてや後で座布団の下から出た石を加えるなど・・・
  私なら絶対認めないつもり。

 コミュニティで私に3つ置いて打つY崎さんという人がいます
  (悪口っぽく言いますが、性格を非難しているのではありません)
 彼は取った石を碁笥の蓋に乗せる作業が実に雑な仕事です
  いつも碁笥の蓋の内外に石が散らばっているのです。
 この点は見た目だけではなく、マナーひいてはルール的に問題があると思われます。
 私はいつも彼に「碁笥の外に”落ちている石”ハマとは認めませんよ」と脅かすのですが、私程度の脅かしなど一向に意に介さない。
 碁笥に乗り切らないほどハマがあって、溢れているのなら少々零れても文句は言いませんが・・・こういう石の一つ二つが座布団の下に潜り込む可能性は大きいし非常に味が悪い。

 もし中国ルールならハマなどは計算に関係ないから何処に落ちていようと勝敗には関係ない・・・この点に関しては中国ルールの方がすっきりしている。
 もっとも対局中の地の数え方が難しそう