なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

4子によくある形

2007-05-13 03:09:30 | Weblog
 自分の席でお弁当を食べながら考えた・・・”今日はFさんとKさんに打ってもらおう”、”彼らに打ってもらって・横から見たほうが良いか悪いか微妙な感じだ”。
 自分で打ちたくないということではなくて、Kさんに対する遠慮みたいなものです。
 どう考えてもKさんの対局数が少ない気がします。
  マア彼は一応ここのナンバーツーなので昼休みとはいえ遊んでもいられないことも多いので仕方が無いのかもしれないが、ナンバーワンのN氏が囲碁の横で将棋を指していることが多いので・・・ナンバーツーの方が忙しい!?。
 ともかく私が昼に打てない曜日もあるので、その時はFさんとKさんが対局するということになった。
 今まで何となくそうなっていたのを、言葉にしただけですが。
  さて彼らの碁を観戦したことは一度しかない。
 横から見ていて、Fさんは見られていることを意識していたように感じたのだが、私程度のものに見られていたからと言って緊張するわけは無いはずだから、ともかく”誰”ということではなくて、見られることに慣れていないのかも知れない。
 そういう意味では「すれていない」とも言えるけれど「集中力が足りない」のかも知れない・・・あるいは「誰に見られようと、変わらない」という開き直りみたいなものが無い?

 お弁当を食べ終わって・・・Fさんから「どう?」と声がかかります。
  これは「打てますか?」という質問では無くて、(打つのは当たり前で)「準備できましたか?」という、促す合図です。
 この日は何となく”今日はジックリ打ってみよう”と考えました。
  特に心境の変化というものではないのですが、ここのところ全て昼休みの時間内に決着がついている。
 ・・・ということは「余り考えない・まさに昼休み碁になっている」・・・それは私はともかく相手のKさんやFさんには良くないことかも知れないと感じていたから。
 彼らに「打ち方の使い分け」では無くて、「昼休み的な打ち方が身についてしまう」心配があるなどと自分のことを棚にあげて偉そうな心配をしたのです。
 ・・・と、奇しくもFさんの口から「考えれば良いのだけれど、昼休みだからね」、「考えていると、重たくなって・・・」なんだかよく分からないことを言い始めた。
 分かるような分からないような。
  私には早打ちの言い訳のように聞こえますが、心の中では「そういう使い分けが出来ればもう少し強いんでは?」と不遜なことを感じていますから、やはり性格が悪いんだな(私は)。
 マ、口では「イエイエ、ここという時には充分に考えて下さい」と言っています。
  これも本心ではあります。
 早碁とはいえ、全て同じペースで早く打つわけではないのですから、早足もあれば「おやッ」と立ち止まることもある。

 今日はいつもと少し進行が変わった気がする
  4子局で隅の星に白がケイマでかかって、黒大ケイマ受け。
  白背中の星に小ケイマカカリ、黒辺の星にハサミ(というか割り打ちというか)。
 ”そう来なくてはいけない!”と心の中では思う・・・しかし、白としても困ることには違いないので、早くも座りなおす場面です。
 白は辺の星にハサンきた石に当然ボウシ・・・ここからが問題。
  4子局以上ではよく現れる局面ですが、たいての黒さんはこのボウシが厭だと感じるらしい。
 確かにうっとうしいけれど、自分が一方的に攻められている気分になるようです。
 黒はボウシされた石を逃げ回っているうちに形勢が悪い流れになっていくように思うらしい・・・だから初めに星に挟んだ手が良い手ではないというように思うのかも知れません。
 ところが白は違うことを考えている
  挟まれた瞬間に白は弱い石が2つ出来たことになったと感じています。
 したがって基本的にはしのぎの立場ですが、挟んできた黒石にボウシすることで調子を見ているだけなのです。
 勿論黒が不味い手を打てばそこにつけ込んでいくのですが・・・
  これを黒さんは自分が一方的に攻められていると???
 「これが上手く打てれば4子は卒業」だと思うのだけれど・・・

 黒さん白のボウシにゴツク突き当たってくる。
  それは良い手かどうか分からない、黒も少し丈夫になったけれど、白も強くなっているし。
 そうは言うものの、もともと4子の置き碁だから白も大変(涼しい顔をしていますが)
 そして今日のFさんはなかなか大崩れを見せない。

 結局は白と黒の超大石どおしの攻め合いになって、これはコウではあるけれど黒からの1手ヨセコウだから、この時点で勝負あったようなもの。
 余りに大きな攻め合いだから仮に黒から本コウに出来ても、白は天下聞かずでコウを解消します。
 ということは黒が2手続けて打って見合うところがあるかないかが問題。
  この場面あるいは、こういう重大な場面に陥る以前によく考えて打って欲しいというのが今日の宿題みたいですが、Fさんもそう思ったかどうかは分からない。
 ともあれ1時ジャストに黒が投了。
  
 大急ぎで盤・石を片付けて2階の執務室に戻ったのが1時3分・・・このくらいなら文句も言われませんが、周りからチラッと見られたような気がする・・・自意識過剰か。

 ところで、話が戻って
  今日のFさんは負けたのにサバサバというか爽やかというか・・・彼として満足のいく内容だったのか、あるいは何か感じるものがあったのか・・・少し気になります。