なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

詰むや詰まざるや

2007-05-14 00:23:03 | Weblog
 これは本のタイトルです
 「囲碁頭の体操 詰むや詰まざるや」 碁楽編集部・山海堂 平成8年第1冊
  この本は相当前に買った本です・・・10年くらい前だろうか
 これまでに何度か読んで・・・イエ問題集なので問題に取り組んできたというのが正しい。
 取り組むといっても、それほど強烈に難解な問題ばかりが出ているのではない。
  この本の面白さは、全てノーヒントであることと、事前に結果が示されていないということです。
 詰め碁の形をしている問題ですが、詰むのか詰まないのかコウなのか、コウにしても本コウなのか1手ヨセコウなのか事前には示されていない。
 つまり実戦に近い状態で問題に取り組むことを意図している
  余談ですが、”詰む”ということが読みきれるなら、比較的楽なんですね。
 考えても詰まないように見える時が厄介なものです・・・読み落とし、読み間違いが無いかどうか不安になる。
 コウの時も同じで、本当にそうなのか何度も読み直す・・・読みの結論が1手ヨセコウなら本コウにする手段は無いのかともがいてみる>そういう気にさせてくれる問題集です。
  だから、この本はこれまでに何度も取り組んできました。
 10回くらいは・・・
  同じ本をこれほど何度もめくるのは私としても珍しいのですが、今回は偶々部屋の隅から出てきたというか、出かけるときに携行したということで再々々・・・です。
 繰り返しになりますが問題そのものはそれほど難しいとは思えないのが良い。
  難解な詰め碁の本になると、例えば中国の古い詰め碁の本など、高段者やプロ棋士には必須の課題かもしれませんが、難解な上に形がいかにも作り物みたいな気配がするのですが、こちらの方は実戦に出てきたもののような気がするのだけれど、どうだろうか。
 もう一つの特徴はこの本にはページが印刷されていません。
  本の1ページずつのつくりがトランプみたいになっているのです。
 つまり片道100第・問題の裏ページに答えで、本をひっくり返すと101から200題となるのです。
 往復200問
  
 さて自分としては恐ろしいことを思いついてしまいました。
  いつものネット碁の棋譜倉庫から自分の碁を古い順に取り出してみる。
 直近の200局くらいが検索可能ということなので、古い順に見ることになります。
 それで、棋譜をなぞってみるのは当たり前ですが、途中で「詰むや詰まざるや」をやれるかも知れないと思いついたのです。
 1局の中で必ずそういう場面があるはず・・・相手を詰めることが出来るのか、あるいは手抜きで自分の石はどうなるのかを考えるポイントがあるはず。
 だからそういう場面を抜き出すことが出来ると、マイ詰むや詰まざるやが出来るような気がするのです。
 そして今まで当たり前の進行だと思っていたものが、実は手があったということなど発見できるかも知れない。
 勿論反対に”実は手無しだった”というものもあるかも知れません。
  ともかく実際には起こらなかったことを発掘するみたいな意図で棋譜を見直すのも面白いのではないかと考えたのです。
 ザルとしては大それたことかも知れないけれど、誰に迷惑がかかるわけでなし、セクションペーパーの小さな手帳を用意して、ボツボツやってみます。
 案外面白くて嵌ってしまうかも