なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

棋譜倉庫で

2007-05-15 04:25:07 | Weblog
 「棋譜倉庫」は棋譜置き場が正しい名前かどうか分かりませんが、ともかくネットで打った直近の200局くらいが検索できます。
 古棋譜とか、ネットでの高段者対局、観戦履歴のある棋譜なども呼び出すことが出来ます。
 マア、自分の対局記録で200局くらい前のものを見てみました・・・概ね半年前くらいです。
 私の対局が進むにつれて古い順に消えていって新しいものと入れ替わるのですから、ともかく今見られる中で一番古いものということです。
 さてこれはLさんという方と向う先逆コミ3目半という手合いで、9目半負けています。
 これは大差です・・・白番で投了せず最後まで打っているのですが、何を考えて打ったのか我ながら興味があります。
 そこのところは今となっては思い出せないのですが、相手のLさんにしてみれば「諦めの悪い白メ」と思ったことでしょうね。
 棋譜を初手から再現していきまして、「詰むや詰まざるや」的な局面が出てこない・・・ということは、何となくごく自然に負けた?
 それは相手が手合い違いに強かったか、白の私がアホな打ち方をしているかどちらか>>>両方か。
 が、一箇所だけポイントらしいところを発見!
  それは何気ない中盤の流れの中で大寄せに向かって行く場面。
 黒のヨセの手に(それは先手らしく見える・・・受けなければ白大損しそう)もし受けずに他へ回ったらどうなるか?
 白は15目くらいは損害があるのだが(だからこそ黒は先手だと考え打ってきたに違いない)、このとき黒地の中で取られている白に動き出す手があるか、無いか?
 これは難解な問題です
  <先手・後手><大石どおしの競り合い><地の計算と周辺の影響>
 この部分だけでは白の強手は成立しないように見える。
  しかし棋譜の進行を追うと、条件が整った瞬間があった!!!
 半年前の棋譜をああだこうだといじっています。
  これは「死んだこの年を数える」よりは客観的には棋譜を見れます。
 但し、今気がつくことがその時に出来ないのが情け無い
  何気なく通り過ぎてしまったのですね、この対局でこの場面でこんなに考えた記憶が無いのですから。

 さて、問題の場面で白が思い切って振り替りを強要したとして、その後双方最強に寄せたとして計算すると・・・逆コミを差し引いて白3目半勝ちとなるらしい。
 実戦とは上下13目違い
  手の研究ということではそれで良いかも知れませんが、実は振り返って逆転の場面で・その時そこまで追い込まれていたということは、それ以前に白に拙い手があったことに他ならない。
 その点は大問題でしょうね
  ともかく実戦は逆転を目指して最大限の努力をしたと言い難いし、さりとて手が無いと見て投了していない。
 全く自分の情け無い碁を見てしまった。
  多分気がついたときには「投げる方が失礼」な場面まで行ってしまっていたに違いない・・・それにしても情け無い。