なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

時間厳守

2007-05-22 01:58:06 | Weblog
 例によって思い出話から入ります。
 恐らくこのブログに来ていただいている半分以上はまだ生まれていない頃、私は高校生でした。
 悪というほどではないけれど、先生には素直に従わないという生意気な高校生・・・と言って社会的な迷惑を撒き散らすということは無い・・・当時仲間とジャズ喫茶に入り浸っていたり、ハスラーにあこがれてビリヤードをしたり・・・尤も田舎育ちのせいかどこぞの知事さんの亡くなった弟さんのカッコよさというものは理解できませんでしたが。
 脱線しました。
  当時の高校の先生は始業のチャイムがなると職員室を出て教室に向かう先生多かったのですが、それはそれで生徒としてはなるべくゆっくり来てくれるのは歓迎、この教室は4Fでエレベーター無しだから結構時間がかかる・・・終業のチャイムがなった時が問題。
 若い先生の中には、授業を始める実質時間が遅れているのだから、終業もチャイムが鳴ってから遅れて終わって当然という迷惑な?先生がいました。
 こういうことを黙って見過ごすような生徒ではありませんでしたので、仲間のS君と二人で先頭に立って抗議をした。
 「先生!、始まる時間が決まっているのですから、終わりの時間も守ってください!」
 先生の立場は予定のカリキュラムの進行を重視しているのだから、この生意気な二人と「そうだそうだ」と言う感じのその他大勢に対して憤然と怒った・・・らしい
 但し根がおとなしい先生なのでその場は「よく分かった」の一言でしたが
  さて次の授業の始まる2,3分前件の先生は廊下で待機していた。
 遠い昔の懐かしいエピソード・・・あの先生も数年前にはリタイアしているはず
こういうことを「時間厳守」などのキーワードで思い出します。
 
 最近このキーワードに2回ぶつかった。
  一つはあるブログに載っていた話。
pegaさんのブログですが、最近ネットの対局に遅刻したらしい
 それは、行き着くのが遅れたという遅れでは無くて、開始時間を勘違いしたということです。
 これは残念ですね。
  ウッカリ・勘違いは誰でもありそうですが、現実に待っていた人がいたのですから、いたしかた無いと諦めるしかない。
 時間にせかされてスタートラインに滑り込んでも結果は思わしくないかも知れませんが、ともかく決められた時間にスタートにつくしかないですね。
 この話はどちらかというと「時間厳守」というより「失念」「勘違い」の話かも知れません。

 もう一つは今の職場でのことです
  私はある方面の申請を受け付ける仕事でカウンターに出ることが多いのですが、仕事とはいえなんだかシックリしないことが有りました。
 お昼休みに関して
有る方から電話での問い合わせです
 「そちらは何時から何時までやっています?」
 「一応9時から5時」までです」
 「12時過ぎに行っても良いですか?」
 「12時から1時までは昼休みなので、誰かが事務所にいるかも知れませんが出来るだけその時間を避けていただけませんか?」
 一応付で営業時間を伝えたのは・・・8時半から5時半まで誰かかが居て、誰かがいさえすれば”開店状態”では無いという意味です。
 この電話の相手は多分年配のご婦人・・・「一応訊いてみた」ということで笑って了承してくれた。
  
 ところが先日は昼休み直前に若い男性ビジネスマンが二人やってきました。
  突然の来訪で公文書の閲覧を申請。
 手続きをすれば断る理由は無い・・・だから当然応じるのですが・・・
  閲覧が公文書ですから、事故等の恐れが無いでも無いので結局は私も彼らが見えるところでの昼休みと相成った。
  これは彼らが当然の権利を行使したのだろうとは思う・・・
   「住民票」などの窓口なら昼休みも交代で対応してますね・・・そういう前提で執務体制が出来ている。
 しかし、ここはもともとが小人数で、こういう体制などとりようがない。
 しかも私は誰に命じられてもいない事柄を行っている・これは好意の作業のはずなんだけれど・・・ 
  けち臭い話をしていますが・・・実はこれは個人的に昼の囲碁タイムを返上しているのです。
  いつもなら碁を打っているか、午後の執務に備えて仮眠しているかの時間
 たかが職場碁!されど職場碁!です。
  ともあれ公的機関の対応のレベルではなくて個人的な判断での犠牲的?対応

 ここまで書いてきて、またまたかなり昔の記憶が蘇りました。
  場所はバンクーバーで円をカナダドルあるいはUSドルに替える必要があった時のこと。
 イエ買い物だけなら日本円でも出来ました・・・但し商品を売る店がその日のレートを睨みながら独自に設定した為替レートに納得すればです。
  こういうレートが紙に書いて壁に貼ってあります・・・お上りさん的日本人観光客対策でしょうか。
 当然5%から10%は差があるように思えます。
  ですから市中の銀行に飛び込んだ・・・行けば何とかなる筈
 「エクスチェンジ」の看板が有る窓口を発見、ブロークンでも何でも「エクスチェンジ」さえ言えれば何とかなると開き直って、並んで3人目。
  ところが窓口は突然閉まった!!。
 これは一体どうしたことかと戸惑うのですが、門口を閉めた行員さんも、私の前に並んでいるお客も平然としたもの・・・
 要するに「只今昼休み中」なのです。
  たいした「時間厳守」です。
 その割には汽車も飛行機も遅れることはあるのに・・・一度トランジットの飛行機が時間厳守で、入管手続き中に、目の前で飛んでいってしまったことがあったっけ。
 おかげで10人乗りのプロペラ機に乗れたけれど

 さてこじつけ的教訓
  囲碁は時間管理も碁盤上の内容も全て自分の責任なのが気持ちが良い!