なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

「情け無い」碁確認

2007-05-21 00:19:19 | Weblog
 夕べもネットで碁を打ったのですが、どうもいけない。
 それは結果ではなくて・・・現在4連勝・3連敗・2連勝とマアマア好調なのですから星のことではありません。
 勝ち負けが繰り返されて重なっていくようなさざ波みたいな安定感ではなくて、連勝と連敗の中波が続くのは何処かに問題があるかも知れないのですが。
 それはさて置き、対局の途中でも気がついたのですが、非常に情け無い手を打っていたのです。(イヤ、手では無く)
 多分相手の方も気がついて、「偉そうにしていても弱い白だ」と嗤っていたに違いない。

 お相手はMさんという方で向う3子です。
  入場すると対局待ちリストにこの方の名前があり、対局条件で”上手とはいくつでも良い”になっているのは知っていたけれど、点数差からするとこの方とは当たらないと思い込んでいました。
 イエ、それは問題ではないし、対局したことを悔やんでいるのではなくて、単なる勘違いの話です。
  私の対局条件は、普通の時間の碁でも早碁でも下手の方は3子までとしているので、この方とは4子だと思い込んでいたので、私がエントリーした瞬間に対局が決まったので少々驚いた。
 ともあれ向う3子で黒コミ2目半でいざ対局開始。

 この方はなかなか積極的な打ち方をする人で、白1で空いている隅の星に打つと黒かかってきて、これを挟むと黒も挟み返すといった具合。
 更には白唯一の先着隅の三3も奪われる・・・
  厳しくて地に辛くて力もありそう。
 3子としてはかなり厄介な相手かも知れません(厄介でない相手はいないのですが)
 地に辛いというところは自分に似ているかも?・・・イヤそういうと聞えが良いけれど私の場合はケチナだけです。
 もしも、似ているタイプならば、相手は地を取る相手に弱いはず!?(自分を基準に類推します)
  だからここから相当な地取り作戦に変更:勢力も欲しいけれど現ナマ優先。
 すると黒も対抗して、勢力を利して大きな地を作ってきた。
  そんなものが出来てしまったら、元の置石が物を言って白は到底追いつけません・・・と言って、今から再度の方針変更は無理なようです。
 黒の大勢力を少しは削るにしても、そんなものでは厳しいみたい。
  そこで、大模様の反対側にある黒の一団に目をつけた。
 この石ははっきりした1眼はある・・・しかしもう一つは少し怪しい・・・したがってこの石を脅かしてもがいて頂き、ドサクサで黒の大模様になだれ込む。
 (自分に都合の良いことを考えます・・・スポーツマンのイメージトレーニングに似ているかな?)
 あるいは、相手にコウでの凌ぎを画策せざるを得ない状況にして、大模様をコウ材で削減する・・・マア当然のことでしょうが、時代劇の悪代官か越後屋並みに悪知恵を巡らします。

 そういうことは相手のMさんもお見通しなんでしょうね、変な逃げ方はしない。
  したがって、「その場で凌ぐ」あるいは「白にダメージを与えつつ凌ぐ」という方針らしい。
 結論から言うと黒に凌がれてしまうのですが、局中も何処か納得が行かない気分でしたので、局後に棋譜を並べ直しました。
 そして先程までやっていまして、この話を書いています。
  棋譜無しでは見えないでしょうが・・・
 黒は134手目が無理な手で、20子程の大石を生きる手はあった。
  これは地で言うと50目は下らない・・・但しこのとき5子の石はちぎられる・・・これが約20目に相当する。
 それで、黒は全部生きようとする方針だったのでしょう。
  白もこれらが全部取れれば70目を下らないのだから、万難を排して取り専門でいく手もあったかと思う・・・なのに”生かしてしまった”
 黒が”生きに行くタイミング”で生きに来なかったのに!!
  黒が生きに来る手があって、そうは打たなかったということは、白からそのタイミングでは手段があった!!
  実戦はそこを通り過ぎている
   時間は・・・最低でも20分は考える時間があったはず>>>時間のある無しではなくて、気がつくか・感じるかという感性の問題と、疑問に思ったら立ち止まって結論を見極めなければ次に進むのを躊躇うくらいの粘り・・・
  これが情け無い。
 この周辺で、勝負どころでどころで何となく打っているのかも知れません。
  結果は26目という大差勝ちにはなったけれど・・・それはあくまでも結果の話であって、白としてはこの時に局面というか勝負を決めていなくてはいけなかったはずです。
 勝負のチャンスは逃がしてしまうと二度と回ってこないことの方が多い。
  この対局は二度目のチャンスがあったけれど、情け無い一局には違いない。
 先程から棋譜を見ていて本当にそう思いました。 
  こんなに情け無いのだからまだ上達の余地は有る?
   余地は昔から充分に有るのだけれど
 ともあれ情け無い碁であり、そういう碁を打つ自分でした