なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

そろそろ碁盤の時期かも

2008-10-21 18:04:45 | Weblog
 NHK囲碁講座11月号を見ていて気持ちが動き始めました。
 今月号には道具類の広告のページが4箇所もありまして、宣伝用ですから実物以上?に綺麗な写真家も知れませんが、気になって仕方が無い。
 昔、学生時代に使っていた折り畳み盤は、確かデパートのおもちゃ売り場で買ったものです。
 当時トランプとか百人一首、将棋・囲碁のセットなどは文房具屋さんかおもちゃ屋さんにあったものです。
 勿論囲碁・将棋の専門店はあったでしょうが、近所にはそういう専門店は無かったし、あったとしても一番安い折りたたみ盤と練り物の石しか買えないですから敷居が高かったでしょう。
 同じヘボの学生同士ですから自分のアパートで打つときは畳に直に置いて対局したものです。
 そして、折りたたみ盤と石を持って行って大学の部室で打ったものです。
 (部室:囲碁部ではなくて植物系の趣味のクラブです)
 元々一番安いセットですが、あれだけ使えば元を取って、更にお釣りが来るに違いないくらい使いました。
 しかし大学を出た頃か、結婚した頃なのか判然としませんがその碁盤セットは家には無かったはずです。
 というのも、家で並べるために折りたたみ足つきのデコラの板の碁盤を買っていたのですから。
 石を置くと(打つのではなく”置く”のです)カチっと音がするような盤
 石も確かガラスの粉が練りこんであるような硬いものですから、強く打つのは危険な行為ですから、石は置かざるを得ない道具です。
 それでも、結婚したので学生時代とは違い夜中に打ちに来る学生仲間はいないので、並べる専門ですからそういう道具でも良かったのです。
 その、いかにも現代風と言うか見るからに安そうな道具も、子供が生まれて3,4年後に散逸した。
 初めは石はオハジキ代わり・ままごとのお金になり、盤はお絵かき台になり挙句の果てに盤にクレヨン書きのキャンバスになってしまいました。
 今でも、半分に半分に減った石の残りとプラスチックの碁笥はあるのですが、盤は無い。
 代わりと言うか田舎の兄から貰った3寸盤がある・・・
  これもスゴイ代物で、どういう材質か不明ですがやたらと重い木で出来ていて、おまけに足を差し込む穴は掘ってあるのですが肝心の足は無い。
 もし家でこれを使って対局するとしたら、100均で売っているような折りたたみ靴置きのような台を2つ並べてその上に盤を置くような使い方でしょうが、今のところ使う気になれなくて物置に置いたまま。

 さて雑誌の広告のページを見て”ひらめいた”
 わたしもあと数年でリタイアするはずです・・・簡単な仕事ならできるとは思いますが、雇ってくれるところが無くなるはずです。
 そうすると、家で囲碁を打つとか並べる機会が今よりも増えるはず。
 ”増えるはず”というところが微妙なんです。
 リアルで打つなら碁会所かコミュニティですがそこなら道具はある。
  つまり家に碁を打つような客があるかどうか?
  家で棋譜並べの時に盤・石で行うかどうか?
 今は碁のお客は無いし並べるのはパソコンの中の碁盤でやっている
  碁を打つということだけで言うと、しかるべきところへ出かけるほうが相手もいるはずですから効率が良いし、家族に気を使う必要も無いから気楽ではあるが、反面、年をとるにつれて世間様との縁もだんだん少なくなって行くでしょうからお客の来ない家になるような気がします。
 子供たちも独立し老夫婦だけの家で訪れる人もいない・・・
  せめて碁盤があれば、子供が教わりに来るような大それたことは無いにせよ誰かが気まぐれに打ちに来るかも知れない。
 いや、囲碁とは限らず誰かが用事で訪問してくれるような・・・その為には碁盤と石が必要ですね。
 尤も、雑誌の広告を見てすぐに注文を出すほど大胆ではありませんで、「見に行く機会を考えなくて」「碁盤店のある方向に用事があったら是非寄らなくては」というところです。 
 アッ!家で一番偉い人の許可がでるかどうか、まずそれが一番でした。