なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

杞憂なのか

2008-10-23 17:50:50 | Weblog
 子供の頃、夏休みの午後天気さえ良ければほとんど海岸・岸壁で遊んでいました。
 波に見え隠れするような岩場とか、防波堤のテトラポットの周辺が遊び場で、当然裸足ですから足の裏はフジツボでできた切り傷だらけ。
 切り傷に塩水が浸み込むのですから、遊びはじめは痛いのですが遊びに夢中になると痛みを忘れてしまって夢中で遊びます。
 その日のお風呂で、否応なく思い出させられますが。
 ところで、磯の岩場などで遊んでいると、怖いのは波でしょうね。
 落ちても好いように海水パンツで遊んでいますが、それでも転落して打ちどころが悪かったり、予期せぬ大波にさらわれたりしたら危険です。
  海の中で泳ぐということでは、海のそばで育って、遊び場にしているのでそれなりの自信はあるのですが、それでも”予期せぬ波”というのも経験的に知っている。
 波が寄せてくる10回か20回かに1つ、それまでとは違う大きな波が来ることがあるのです。
 その1回の波で滑りやすい岩の上でバランスを崩したり、足を掬われたり
  町場の子が見た目では問題がなさそうな場所で事故にあったりするのは、そういうことも関係があるかも知れません。
 
 さてネット囲碁で
 4連敗の後4連勝をして元に戻ったと思ったとたん、また4連敗をして、そして再び4連勝。
 4連勝4連敗は囲碁の波で言うと決してさざ波ではありません。
  2連敗とか2連勝くらいだと心も穏やかですが、3連敗ともなると「次は負けられない」と思うのです。
 たいてい全部違う人と打っているのですから「負けられない」と思うのは私の勝手な事情でしかないのですが、でも心の中では思う。
 それが4連敗ともなると「もしかしたら私はこのまま落ちていくのではないだろうか」という絶望感が漂ってきます。
 4連敗は中波であり、もしかしたら大波に変化するかも知れない怖い波でもあります。
 1局ごとに点数が変化する制度ですからハンデは変わるのですが、でも相手も変わるので、負けて点数が下がった分ハンデが楽になるとは限らない、相手だって下がってきたのかもしれませんから相対的距離は同じで、さざ波だと思っていたのが中波に変化し、それが大波になって波の底に引きずられるということもあり得る。
 まあ今のところ4連敗と4連勝を繰り返しているのでそれなりの浮力はあるようです・・・
 で、また今日負けた!
  いつもは互い先なのに今日はあちらが先番でコミ1目半出し・・・6目半から考えればもらえるコミが5目も少ない。
 大激戦の細かな碁で、持ち時間45分のうち二人とも残り5分程度・・・そして1目半負けました。
 「コミがなァ・・・」とぼやきたくなるような。
  「これが点数制度」とも言えそうですし・・・
 もっと怖いのはこれが3度目の4連敗の初戦かもしれないということ。
  いや、もっと大波の始まりだったらどうしよう。
  大恐慌はこういう何気ない日常から始まる!?
 こういうとき頭に鳴り響く「昔・・・空が落ちてくるのを心配し・・・」アァ杞憂だと好いですけれど。