なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

インフレ・切り下げ

2009-07-19 06:51:45 | Weblog
 ここのところコミュニテイの囲碁クラブで打っていません。
  図書館は同じ建物の中なのに・・・CDレンタル屋さんとかスーパーに行くときは必ずこの建物の前を通る、しかも仕事帰りに寄り道をせずに来れば1局くらいは打てるはずなんですが。
  一度何かのはずみで足が遠ざかると、またそこに戻るのには多少のエネルギーが必要な感じです。
 元々誰かと諍いをしたわけでもないし、特に嫌な人とか顔も見たく無いような人がいるわけではない・・・ただ、「暇つぶしに打っているだけ」みたいなところがあって、それに対して何も私見を言う機会もないのが寂しいというか・・・そういうことに多少の反発を感じて足が遠のいたようです。
 尤も、だからと言って「ああしろ・こうしろ」みたいなことではないし、自分自身の碁だって素人の暇つぶし碁の範囲を出ていないし、偉そうなことを言えるどころか思うことだっておかしいのはわかっています。
 だからこそ、「それで良いのかな?」とか「何となく足が遠のく」という結果になるようです。
 素人のお遊びであっても、例えそれが勘違いであっても「何か」を感じられないと寂しいものです。

 ともあれしばらく行っていないと、こういうことが起こるのです。
  そのクラブでは点数制度でハンデが決められて、勝つと1点プラス負ければ1っ点マイナスになってハンデが変化します。
  それで、対局者は結果をカードに記入する義務があるのですが、それはゴルフの自己申告制度と同じように行われないと、こういうシステムは維持できない。
 つまり、もし「勝った時はキチンと記入」し負けた時にはしばしば「故意に記入するのを忘れた」場合、制度の危機となります。
 仮にすべてのカードをチェック出来たらプラスの総量とマイナスの総量が食い違っていることが分かりるはずですが・・・
 更に両対局者がキチンと記入しているかをチェックできるはずなんですが、自主運営のクラブではそういうことがやれる体勢ではないし人もいません。
 ですから建前として会員の自主性とかマナーに任せるしかない・・・これは会員を信頼するしかないのですが多分に偽善的な主張みたいな話・・・結果としていつの間にかインフレとなる・・・インフレが必然的に起こるのがインチキくさい。
  極端に言えばフレンドリーな雰囲気であっても、対局結果を「記録し忘れる」人が確実にいるわけです。
 対策として、チェックの強化などは出来ないので結局点数の一律切り下げということしかできない・・・
 それは確かに一つの解決方法ではある。
  (但しその効果は、例えば持ち点数を段位に換算した場合に高段者が増えるとか、場合によってはアマ9段みたいな常識を越えた段位が発生してしまうことは防いでいる)
 しかし弊害もあり、どういうことが起こるかというと・・・
 切り下げは記入漏れをした人もしない人も関係なく一律の行われるので、結局「正直者がばかを見る」結果となるのです。
  暫く顔出ししていない私なども「一律」という手法で切り下げの対象になる・・・これが暫く行かない間に何回か行われると・・・今まで向こう2子で打っていた相手に私が2子置いて打つようになる。
 
 カードに記入されている点数に基づいてハンデが決まるわけですから、仕方がないと言えば仕方が無い。
 でも、記入漏れの灰色の本人に「二つ置くように」平然と言われてしまうと複雑な心境です。
  数回のインフレ対策で40点くらいの調整幅があったことになる。
   これを仮に会員数100人として計算すると4000点が調整というこてで消えた計算になる・・・ということは4000回記録記入漏れがあったということなのか。
 実際「普段向こう2子」の相手に2子置いて3連勝したけれどおかしくも面白くもない感じでした。
  もし万一負けたりしたら「自分にがっかりする」し、勝っても当たり前だし・・・勝敗に拘るわけではないにしてもこういうことも足が遠のく原因でもある
  個人的な解決方法としては、カードの点数制度では打たずに気の合った人とオープンマッチで打つしかないようですが、そうなると対局相手が限定されてしまう。
 
 悲しいけれど、こういうことも無料で利用できるとしても自主運営の限界かもしれないし、「性善説」だけでは無理もあるのかもしれません。