葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

パソコン大好き爺さんの日誌。mail:akebonobashi@jcom.home.ne.jp

川柳作家鶴彬作品から「半島の生まれ」 ・「ヨボと辱しめられて怒りこみ上げる朝鮮語となる」他

2020年06月29日 | 幸徳秋水・鶴彬

「評論家佐高信は川柳界の小林多喜二と評した」川柳作家鶴彬は、昭和11年(1936)12月1日「火華」十二月号に「 半島の生れ」を掲載しました。

邑書林刊「現代仮名遣い版鶴彬全川柳」木村哲也編 123頁から

  半島の生れでつぶし値の生き埋めとなる

  内地人に負けてはならぬ汗で半定歩のトロ押す

 半定歩だけ働けばなまけるなとどやされる

 ヨボと辱しめられて怒りこみ上げる朝鮮語となる

 鉄板背負う若い人間起重機で曲る脊骨

 母国掠め盗った国の歴史を復習する大声

 行きどころのない冬を追っぱらわれる鮮人小屋の群れ

(注1)「半定歩」とは、定められた歩合を半分にされたこと。

(注2)「トロ」とは、トロッコのこと。

(注3)「ヨボ」とは、ヨボセヨのこと。

楜沢健著『だから鶴彬 抵抗する17文字』より

川柳作家鶴彬「エノケンの笑ひにつゞく暗い明日」 「志村けん笑ひにつゞく暗い明日」

(続く)

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「眼鏡の上から掛けられるフ... | トップ | 川柳作家鶴彬作品から「屍の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

幸徳秋水・鶴彬」カテゴリの最新記事