『石炭や液化天然ガス(LNG)などの輸入価格高騰の影響で、電気代が値上がりしています。そんな中、東京都小池知事が4月22日、住宅メーカーなどの事業者に対して、一定の新築建物に太陽光パネルの設置を義務付ける制度をつくる方針を明らかにしました。(ニュース記事)』
「物事を始めるには、最初に言い出した者から始めよ」という意味がある「隗より始めよ」と小池知事に言いたいですね。
東京都環境局「地球環境・エネルギー」のサイトを見ても「小水力発電」はありません。担当部局に電話をしても「東京都の小水力発電計画と実績」についての認識が全くありませんでした。
今から22年前となる「2000年環境省再生可能エネルギー導入(小水力発電)ポテンシャル調査報告書」によると、東京都は「3.7万kw」「63ケ所」となっています。
平成22年度 再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査報告書
http://www.env.go.jp/earth/report/h23-03/index.html
第5章 中小水力発電の賦存量および導入ポテンシャル(各都道府県ごとのポテンシャルは、クラフと表が5章に掲載されています。)
「東京都の小水力発電計画と実績」について、管理人は担当部課と電話ヒヤリングをしました。
①河川局
建設局整備計画「河川6 再生可能エネルギー」
扇橋閘門及び北十間川樋門の耐震・耐水工事に合わせ、導水施設の一部に発電施設を付加し、小水力発電を行うことで、省エネルギーの推進を図っている。
令和3年度は、北十間川樋門において小水力発電設備の設置工事を実施する予定である。
河川部計画課としては、耐震・耐水工事に合わせ、導水施設の一部に発電施設を付加し、小水力発電を行っているが、今後の計画は未定であると言っていました。
「東京都内河川一覧」にある河川については、「小水力発電」を一級河川管理者の国土交通省や都内自治体と積極的な協議を進めもらいたいと考えています。
②水道局
5か年計画に基づき各浄水場と給水所で小水力発電を行っています。発電した電力は、各施設で自家消費する場合と売電する場合があるそうです。
③下水道局
森ケ崎水再生センターでは、約4mの落差を利用して小水力発電を実施していますが、他の再生センターで増設する計画はありません。
これまで「小水力発電」についてのブログ記事です。
昨日、羽鳥慎一モーニングショーが「カーボンニュートラル」特集
東京都水道局環境五ヶ年計画と下水道局「エネルギー・地球温暖化対策」に於ける「小水力発電」
(了)