葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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「補助金の増額」(まさにカネ)で宮古島、石垣島、与那国島から安倍による強引な自衛隊配備

2016年03月31日 | 憲法・平和・人権・防衛
田園調布学園中・高等学校社会科教諭川口重雄さんからのメールを転載します。


各位 3月31日〔BCCです。〕
昨日夕方午後6時35分から、中央区京橋プラザ区民会館で「宮古島・石垣島の自衛隊配備を止めよう!3・30集会」がありました。
はるばる宮古島、石垣島、与那国島から安倍内閣による強引な自衛隊配備、配備計画に反対している皆さんが東京に来ての集会です。
3月28日には与那国島に陸上自衛隊「与那国沿岸監視隊」160名(+家族94名)が配備されました(東京新聞3月29日号6面参照)。
台湾まで128kmの島で、他国(ということは中国です)の航空機や艦船の監視、中国軍内部の無線傍受(盗聴)を主な任務とします。
さて、集会はMTV(宮古TV)の「サンデートピック」という宮古島への自衛隊誘致にかかわる市長、市議会の動きを追ったドキュメンタリー番組を観ることから始まりました(15分間)。
宮古島でも、石垣島でも、そしてすでに自衛隊が配備された与那国島にも共通するのは、「民意の偽装」です。
①保守系市長が内密裡に防衛省関係者と会う。
②防衛省が中身を明確にしない配備計画を示す。
③市長は態度を明らかにしないで、市議会に誘致派・反対派それぞれの「陳情書」が出される。
④保守系議員が多い議会で、配備計画の中身が十分に開示されないまま短時日のうちに「陳情書」を採決。
⑤反対派の「陳情書」は不受理、誘致派の「陳情書」は受理。
⑥市長は、誘致派の「陳情書」を受理した市議会の「意向」が「民意」だといって、自衛隊誘致に「賛成」する。
これって、国会で安全保障関連法=戦争法を成立させた安倍政権のやり方の「地方」版です。
しかも市長・誘致派に共通するのは、安倍政権が声高に叫ぶ安全保障環境の悪化=「中国の脅威」ではなく、配備にともなう公共事業の増加、補助金の増額なのです(まさにカネです)。
与那国町長は「国境の脅威を感じたことはない」と明言しているそうです(集会の最後に連帯発言した衆院議員・赤嶺政賢氏による)。
宮古島の配備候補地は、島の人が唯一頼る地下水源地(宮古島には大きな川はなく、降った雨が地下に浸みこんだ水を溜める「地下ダム」が主な水源)。
石垣島の配備候補地は、島の人が長年手塩にかけた農耕地。開南・嵩田・於茂登の3地区は反対決議をしています。
与那国島からの報告は、崎元酒造所工場長・稲川宏二さん。
昨年末に与那国島で会った反対活動を進めている方です。
「1500人ほどの島に、陸上自衛隊員160名とその家族94名が来た。
実際に自衛隊が配備されて、自衛官の発する空気に恐怖を感じる。
日本は「戦争をしない国」から「戦争できる国」になったのではなく、「戦争を欲する国」になったのです」。
集会は午後8時30分に「お開き」に。
奄美・沖縄本島・宮古・石垣・与那国と、まさに「琉球弧」が東アジアのネットワークの要(万国津梁の架け橋)ではなく、軍事要塞となる。
琉球王国時代の沖縄の歴史を少しでもかじったものには、これは新たな琉球侵略・琉球処分だと思います。
いま、宮古島・石垣島の配備を止めようとする皆さんは「署名運動」を進めています。

宮古島:「止めよう「自衛隊配備」宮古郡民の会・清水さん090-9784-1545
石垣島:「石垣島への自衛隊配備を止める住民の会」・上原さん090-7458-9109
そして東京中野で奄美から与那国までのネットワーク作りに奔走される竹内光浩さん090-4124-0137(彼のブログも参照されたし)
もう1人・与那国の稲川さん、泡盛「与那国」造りの中心です(ぜひ「与那国」のお取り寄せを)。
今日もまた長々としたメールです。
沖縄語でいう「ワジワジ」した=居ても立ってもいられぬ思いです。小生も署名を呼びかけたいと思います。
そして皆さま、「現地」をお訪ねしましょう。
川口重雄拝

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